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3章:学生編

長期任務は、学園へ 後編

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ジルが、いろいろアイテムを俺とリンに渡していく。

「なんだこれ?」

「まず、お前らの魔力量を学生レベルに落とす制御用の腕輪だ。 今もシュンは制御しているが、特にシュンは異常だ。 ギルドではまだよいが、学園の先生の中でも魔力量を検知できるものもおるから、落とす必要がある。 で、このピンキーリングは、お前らの容姿を変更する。といっても、髪と瞳の色と認識齟齬が施すんじゃ。

で、シュンには眼鏡だ。 これで、初対面のものはお前が普通の容姿だと認識するようするんじゃ。 リンは、カチューシャで、可愛いレベルの容姿と認識させるんじゃ」

「ジル、するんじゃっ言っておいてぇよ、これ全部、俺がこれから作れってことだろ。 フード被ってればいいんじゃねぇーの」

タバコをふかしながら、ジルが用意してきたアイテムを見て言ったら、ジルの顔はまた呆れていた。
そして、溜息をついているジルをみて、リンが説明するのだった。
「シュン、学園ってところには、制服っていうのがある。 ギルドの戦闘服みたいに皆共通の服を着ると聞いた事がある。 それには、フードはない。フード被っている生徒はいない」

「そうなのか。 早くいってくれ。 てことな女もいるのか?」
「ああ、人数は多くないがいる」

早速、俺は魔術を構築し、アイテムに付与しながら聞くと、ジルの答えは女もいるという事だった。 あーやっぱり、この任務 承諾しなきゃよかったと、また反省した。 もう、既に嫌々モードになっていた俺だった。 

「学園長には、お前がリン以外の女性恐怖症だと伝えてある。 あと、リンが一緒だ。 リン、シュンを頼むぞ」

「われ、わかった。 女からシュンを守る」

俺が不機嫌になったのが分かったのか、俺に近づいてくる女についてはリンが何とかしてくれるみたいだ。 リン以外の女の近くには居られないから、正直助かる。 学園って場所がどういう所か知らないが、何とかなりそうだ。。

◇◇◇
そのあとは、変装道具等を試して、お互い確認しあう。 ジルも納得のできだ。
第三者の意見を聞くために、ちょうどジルの所に訪問してきたギルドのメンバーたちが部屋に入ってきたが、シュンやリンをみても普通の反応である事を確認するのであった。

その後、用事も終わりという事で、マスター室をでる俺に、ジルが叫ぶのだった。
「学園は禁煙だぞ!!」

その言葉に、「きいてぇねーぞ!!」とドアを軽くける俺だ。 ふざけんなぁー。
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