【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

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3章:学生編

不登校 前編

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楽しい日々はあっという間に終わり、明日から学園である。

前日の夜に、寮に戻ってきた。
というのも、シュンがギリギリまで、戻ろうとしなかったのである。 ジルに言われて、仕方なく戻ってきたというのが正しい。

寮についても、「学園いきたくねぇー」と騒いでいた。 
任務かアークの所でアークとの模擬戦や魔の森の間引きや狩りに明け暮れていたので、切り替えができないのである。 急に立ち上がり、戦闘服に着替えて「ちょっと、殺してくる。 明日ぐれぇー行かなくてもいいよな」といきなりさぼり宣言をして転移して消えたていくのだった。

朝方帰ってきて、リンが寝ていてもかまず、「リンの魔力くれ」といい激しく抱き合ったあと、満足したのか寝るのである。 

リンはリンで、学園に行くため、隣で寝息を立てているシュンをどうしたものかと考えたが、今日は午前だけだからいいかと思い、自分だけ支度をする。
リンが学園へ向かう準備をした時、シュンがちょうど目を覚まして、ベットの上で起き上がりながらあくびをしている。
「シュン、われは学園へ行く。 シュンは?」
「行きたくねぇー。 また寝る」
そう言って、寝てしまったシュンをリンは溜息を吐きながら、無理に行かしても仕方がないと判断し、リンだけ学園へ登校する事にしたのだった。

◇◇◇
リンが1人で教室に入ると、既に登校していたクラスメイト達が驚くのであった。
この学園に来て、初めてリンのみの登校だったからだ。

いつもは、シュンと一緒にいる事がほとんどのため、リンに話かけられないクラスメイト達の女子や男子数名がリンの席の周りに集まってくる。 周りに集まってくる生徒達、リンは名前さえ知らない。

すると、女子の1人が「ノーマスさん、フリークス君は?」と聞かれるのだった。
表向きはシュンと別々の部屋となっている。 同じ寮であっても、男女とも別々の部屋だ。 学園の生徒達はみんな思春期の年齢のため、寮のフロア毎に男女が分かれていて、異性の出入りは制限されている。そのため、リンは同じ部屋というのは言えないのだった。

「昨日会った時、少し体調が悪いと言ってたので、休むかもと言われてました。 今朝、寮で待ちましたが来なかったので、体調がよくなくて部屋で休んでいるかと思います。」

話かけてきた女子の隣にいた、たしかシュンが炎帝だといっていた彼が心配そうな顔をするのだった。
「そうなのか。 心配だね。 だったら、皆で放課後お見舞い行かない?」
「そうだよね。」「いこう」 周りに集まっている生徒達も乗り気だ。

さすがに、お見舞いとか、人嫌いのシュンは嫌がるし、シュンの居る寮の部屋には連れていけない。
「シュンが嫌がりますので、お見舞いなど勝手に決めないでください。」

「たしかに大勢で行くのはまずかったね。 でも、フリークス君が困っているかもしれない。 僕が彼の部屋に行ってみようか? ノーマスさん、いいかな?」
勝手な解釈に、勝手な事をいう炎帝だ。

心の中では、さすがのリンもイライラしていた。 そして、大きなため息をつく。

「シュンは、大丈夫ですよ。 独りで何でもできますので。 それに、親しくない方に部屋に来られるのをシュンが嫌がります。 今日の授業が終わったら、私1人で様子を見にいきます。 それでよろしいですね!!」
「え! でも女生徒が行くとは」
「シュンとは幼馴染ですので、私が訪問する事には承諾を得ています。」
こう言って、リンは周りを無理矢理納得させたのだった。

初めて話す人達にいろいろ言われる理由が、リンには理解ができない。 リンもシュンほどではないが、興味がないと覚えないため、実は初めて話かけられたわけじゃなかったのであった。

すると、始業ベルがなり、グランがいつも通りに教室に入ってきて、教壇に立つ。

「今日から後期だ。 後期は実践系の授業が多いからな、ケガには気をつけろよー!! って、あれ、ノーマス、シュンはさぼりか?」
「さぁ? 休みかもしれませんし、さぼりかもしれません」
「そうか、午後来るようだったら、俺の部屋に来るように言っておいてくれ」
「え! 今日って午前だけじゃ。 すみません、シュン、今日は午前のみだと思ってます。」
「そうか。 じゃぁ、明日でいいか。」

グランは、生徒達に向かって後期の日程について説明するのであった。

「後期が始まって、いろいろイベントがあるからな。
まず、使い魔の召喚だが、他校で召喚されないなど多発しているため、今年は我が校は見送る事にした。 が、来年あるかもしれないので、召喚の勉強だけはする事になった。
 あと、今日からだが、午後の授業はすべて実践となる。 模擬戦もあるし、一か月後には合宿がある。 2泊3日だな。 これが初討伐になるものが多いと思う。 なので例年通り、ギルドに護衛と討伐補助を依頼してあるが、どの部隊が来るか楽しみにな。 俺もまだ知らん。
 合宿後は、週一ペースでギルドの依頼をこなす。 4名~6名のチームで依頼をこなす事になる。 で、最後に校内トーナメントがあって、後期テストで1学年目が終わる。 以上だ。 休み明けで、休みぼけしてる奴らが多いが、残念ながらさっそく授業だぞ!」

その合図で、いつも通りの学科の授業が始まるのだった。
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