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3章:学生編

楽しい、討伐任務の時間だ

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ジルがそんな将来のことを憂いている事、0番隊は、殺しまくっていた。。。

「手加減しねぇーっとほんといいわー。 うひゃぁー、いいね」といいながら、「血ぃふらせや」といって、次々と双剣で瞬殺していくシュン。 

「本当っすわー こっちのほうが楽しいっすわぁー」と大剣をふり下ろし盛り上がるイアン。
隊員達皆で、こことぞばかり瞬殺と大フィーバ中で、彼らの通った後は死骸の山が残るのだった。。


「ち、もう大方終わりか。 って、なんかくんぞー。 2時の方向だ、戦闘態勢維持しとけよ」というシュンの言葉。

数分もしないうちに、3Mいや5Mの1つ目の人型の巨大な魔物が2体せまってくるのだった。
シュンは、タバコに火を付けて一服する。

「なー、俺あんなの見るの初めてだが、お前らも?」
イアン達も、「「「初めて、みるっす!」」」と同時に答えるのだった。 本当にこいつら仲がいい。

俺は、タバコをふかして指示を出す。
「まぁ、殺すだけだしな。 のろそーだ。 きっと目が弱点だろ。 あと、足首の裏の腱でも切って歩けなくさせるんだな。」
「イアン達は右だ、リンもだ。 銃で目ねらえ。 まぁ、強さがよーわからんけど、魔法解禁だ。 いくぞ!」

そして俺は、魔武器を双剣から大剣に変更して、1人左のほう巨大な魔物に向かっていった。

リンは、大鎌から銃に変更し、目を撃ち抜くが、初撃では仕留めきれず、何度も攻撃している。

その間、イアン達も足元に到着し、足の腱を斬るが、属性を付与なしでは堅くて無理だった。
イアンが、雷を付与してもう一度足の腱をねらうと足の腱が切断され、巨体が倒れ始める。 
すかさず、カイが風を付与した双剣で、首に斬りかかるが、一度では仕留めきれず、同じ箇所をサルが火属性のをのせたバスターソードで斬りかかり、首を切断し討伐完了だ。

リンとイアン達が、1体目の討伐完了して、シュンが討伐に行ったほうを見ると、もう一体は立ったまま首が吹っ飛んでいた。

タバコを加えたシュンがイアン達のほうに来る。

「おめぇらも終わったか。 強さは対したことねーけど、硬い奴だったな。 にしても、お前らいい連携だったな。 サルとカイ考えたな。」
シュンの評価を聞いて、嬉しそうなサルとカイだ。

「同じ場所を斬るってぇーのはいいが、サル、1cmずれてるぞ!」

シュンは、自分の討伐をしながら、実は隊長としての仕事だとジルに言われているため、部下の戦闘は可能な限り常に見ているのだった。
しかも、的確にアドバイスするので、勉強になる。 各自アドバイスをもらった箇所を修練に盛り込んでいくのだ。 リンにもアドバイスは忘れていない。

「こんな巨大な奴、滅多にいないんで、いいっすけど、飛べたら楽っすよね。 せめて、空中に足場あればもっと仕留めやすいっすわ。 隊長、なんか案あります?」
イアンがシュンに聞くのだった。
「何、おめぇーら、飛べねの? 飛んでねぇーなって思ってたけど、空歩もできねぇーのか?」
「あれ、リンにも教えたっけ?」

「風で長距離は無理だが、飛び上がる魔術は教えてもらった。 さっきも、目を狙う時に使った。 空歩は知らない。 どうやる?」

それを聞いて、俺は銜えていたタバコの火を消して言うのだった。
「悪りぃ。 空歩のほうが、簡単でよ 燃費がいいんだ。 俺のやり方は、お前らできないからよ、まぁ基本風属性だな。 ようは、足元に風集めて足場にすんだ。」

リン、イアン達は、なるほどなという顔している。 が、まだしっくりしていないみたいだった。

「実演したほうが、理解早そうだな。」
そう言って俺は、風魔術で実演することにした。
あっという間に、3M以上駆け上がるのである。 そして、戻ってくるのだった。

「まぁ、こんな感じだ。 イメージついたか?」
「なーるほど。」と言って、各々その場で練習を始めるのだった。

早速、練習するリン、イアン達を見て
「おめぇーら勝手に練習してろ。 俺はジルに報告してっから」といって、ジルに電話をかけ任務完了報告をするのだった。

ジルに報告すると、未知の魔物については、死体は持ち帰らず処分しろという事。 
オークの肉は食料になるので、持ち帰ってこいという事であった。 
それ以外は、処分でよいとの事だった。

リンに、未知の魔物だけ黒炎で消滅させる事を指示する。 
その後、リンも空歩の練習に加わり、空歩の練習をしている4人を尻目に、せっせ後始末をしている隊長の俺。

俺1人のほうが早いので、誰も手伝わないというか手伝いわせない。
オークは、次元ボックスにいれて、後は白炎で浄化するだけだ。

後始末が終わった所で、練習している4人のほうへ移動しながら、タバコに火をつけて一服しつつ奴らの習得具合をみていた。

「リンとカイは、得意属性だから、習得はえーな。 まぁ、まだ実践では無理だな。」
「イアンは、足元に部分強化ろ。 もう少し、安定すっぞ」

約1Mの上空で、おぼつかないイアンに指摘するのだった。
イアンは、指示通りにすると、少し安定してきた。

「つぅーか、てめぇーら、帰るぞ。 イアン、食事いくんだろ」
全員はっとし、俺の所に集まってきた。 おごりだと反応早いなこいつら。

全員血濡れのため、俺が洗浄魔術をかけて綺麗にする。 
「シュン、魔術かえたのか?」
「ああ、消臭もいれた」

そんなシュンの改良された魔術に、リンとイアン達は、違う方向に改良されているシュンの魔術に呆れながらも、便利だしありがたいので突っ込まないのであった。

◇◇◇
集団転移して、ギルドに戻るシュン。 
ギルド内は、0番隊の登場にいつもより騒がしい。

今回の任務内容を知っているものが多いので、無事で帰還した事に安堵する者や、尊敬の眼差しを送る者などだ。

「うぜぇーな」と俺はボソっといい、受付長を呼び出して、任務完了と換金やら、学生用カードへのお金の移動をするのだった。

そして、ここは0番隊行きつけの店。
久しぶりの5人での食事。 訓練、討伐と濃い午後であったが、5人での討伐は楽しいのであった。
食事中は、主に巨大な魔物の殺し方についての議論が主で、有効になりそうな魔術・魔法などの話題だった。 
たまに、シュンの斜め上をいった発言にイアン達が爆笑しつつ楽しむ。 

空歩を早く実践で使いたいという要望で、週末も訓練する事を約束させられたが、リンもやる気だったので承諾するシュンであった。

上機嫌なシュンだったので、イアン達が寮の部屋の遊技場で遊びたいというので、二つ返事で承諾し、2次会は寮の部屋だ。

皆で盛り上がり、ある程度した所でイアン達をギルドへ転移させる。 その後は、いつも通り夜の時間をリン楽しんで、週末をむかえるのだった。






そう、未知の魔物がどこから来るのかという謎を残して。。。。。
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