【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

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3章:学生編

2年目の学年トーナメント戦

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学年校内トーナメントの日。 

俺が授業中にギルドからの呼び出しはあの一回だけで、ギルドの任務はいつも通りなのか放課後と金曜日をいれた週末だった。 前回の、校内トーナメントは貴族に絡まれたが、2年になってからは絡まれる事はなかった。
ただあるのは、リンを経由してのクラスメイトとの会話ぐらいだ。
今回の校内トーナメントも、午前で終わりたいので2回戦で負ける事にした。

予定通り、2回戦で負けたのだが、前回と同様で周りの反応は、驚きと戸惑いといった顔をされた。
1回戦も2回戦も同じようなレベルの対戦相手だったから、うまく立ち回ったつもりだったが、違うのかと俺は思い、お昼にグランの部屋へ行く事にした。
そして、俺はグランの部屋にいる。

「なぁ、グラン、2回戦の俺の負け方、まじぃーのか? なんかよぉ、うぜぇー反応があったから、気になってんだ」と俺はちゃっかりランチを奢ってもらい、タバコを吸い始める。

「あー、あれか。 学生レベルで言うと、1回戦の相手はギルドランクがそろそろCになるやつで、2回戦の相手はまだDだ。 でだ、お前からみたら同じに見えんだろうが、生徒からみると、お前は上のランクに勝って、同一ランクに負けたっていう違和感が出たんだな。 些細な違いでも、人ってのは優越をつけたがる。 あんまし、気にするな」といって説明され、「だから、嫌なんだよな。 ここは。 ほんと、うぜぇーし、面倒くせぇー」と俺は愚痴っていた。 まじ、面倒くさい。


グランは、グランでそんなシュンを見て、確かに相手の実力を細部まで見極めて対応するのは自分も難しいと思う。 なので苦笑いしながら、「シュン、お前はうまくやってるよ。 力がある奴が抑えるにも限界レベルがあるからな。 実技は今を維持で十分だ」とやや慰めていた。

「だよな。 もう今が限界なんだよ。 はぁああ、魔力も増え続けるし、制御しすぎんと、今度は阻害の効果を薄れっしなー」とままならない現状に俺は溜息を吐くしかなかった。

それを見て、また苦笑いをしながらグランも続ける。
「難儀だな。 笑いごとじゃねぇもんな。 俺もあの王女みた時は引いたぞ!  あんなにさせるお前もある意味すごいが、あれ恐怖だ。 話しを聞いているだけじゃ笑い話だけど、実際見た俺としてはなある意味違う恐怖だ」と過去の出来事を思いだすのだった。

グラン、今その話題ふるのかよ!って心の中でつっこみつつ、
「もう、忘れてぇー話だ。 離れろっていってもあの臭い女、離れねーしよ。 そいうや、記憶消したんだってな。 助かったわー」と俺は思い出してイライラした。

そんなグランが、突然何かを思い出したような顔になった。

「そうそう、王女で思い出したが、あの女、平民を知るだかの理由で後期からこの学園にくるらしいぞ。 で、どーも帝のファンで、帝が学生をしているっていう噂を聞いたらしいって学園長がいってたぞ」といい、俺はその嫌な情報に素直に「それ、最悪じゃねー。 俺に近づいたら、殺す」といって、エールを飲み始める。 もちろん、グランにも渡す。

「まぁ、なんでその話すっかっていうと、学園長が炎帝のいる俺のクラスにするっていうから、面倒ばかり押し付けるなって言って、5大貴族のいるクラスにさせた。 A組だったかな。 という事で安心しろ」と俺 頑張ったぜとややドヤ顔でエールを飲んでいるグランだった。

あとは休み中の話だ。 グランは学園の休み期間中は、ギルド関連の任務をこなすらしい。 隊長訓練と合同訓練に出ない俺に対して出ろと言い出した。 やっぱり、グランも面倒らしい。

なので、「知らん、面倒だし嫌だ」というと、グランが嘆願しながら「訓練の後、ランチおごるからよ。 頼むわ」というので、「お、いいね。 んじゃぁ、隊長訓練は後半だけでてやんよ。 あと、合同は訓練内容みてからでいいか?」とニヤニヤしながら言うと、グランは「それで、構わん。 たのむな」嬉しそうにしていた。

本題から離れ、学園内で隊長同士の話をする2人は、先生と生徒という関係ではない。 友人なのだろうか。 良くわからない関係である。

◇◇◇
翌日、俺とリンが登校すると、なんか聞きたそうな目線がくるがすぐ離れる。

リンの近くへ、炎帝とロイのグループにいる女生徒が近づいてくる。
「フリークス君って、ヘラヘラしているから剣術とか体術ってあまり出来ないって思ったけど、結構強いのね。 もう、びっくりしたよー。 なんで、隠しているの?」

慣れとは恐ろしい。 リンを経由で話していたが、勝手に話かけてきた。
リンがすかさず、「シュンは、最初の自己紹介で、体術と剣術はそこそこできると。 あと、シュンが嫌がるので、直接話すのはやめてください」と注意する。 既に、俺は話したくもないので嫌な顔をして、窓のから外のほうを見ている。

だが、女生徒はめげない。
「ごめんなさいね この距離だったら大丈夫かと思って、話かけちゃった」と舌をぺろっとだしている。 これを機会に、彼女は注意をしても何度か話しかけてくる。 リンがほとんど話すが、それでもそういった行動をされるのは、俺にとって精神的に疲弊する。 勘弁してほしい。

彼女のように日々学園であっていると、認識阻害の効果が薄れてしまうのだ。 薄れてきたのは分かっていたが、これ以上の改良は学生レベルの魔力では維持が無理なので、諦めていた。 まだ、数名ぐらいだだ。 しかも、来週のテストが終われば、休暇だ。

離れる事で、気付きを忘れてくれる事を願う。


それも余計な心配だったようで、女が話かけてくる事はあるものの、俺の射程範囲に入る事はないまま無事前期のテストも終わった。 もちろん、筆記は半分だけ回答して、さっさと提出したし、実技は、グランと対峙しぼこぼこにしておいた。
そして、ようやく待望の休暇が始まったのである。
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