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1章:冒険者育成学園

ギルドの日 後編

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魔族の奴隷の話をして、少し暗くなる一行。

「話かえようぜ。 傭兵団の人から教えてもらったんだけど、
 安くてうまい食堂があるんだって行ってみようぜ」というエドガーの言葉に、シリルを除くみなが行く気まんまんとなり向かうのであった。

暫く街中をあるくとエドガーが、
「ここだここ」といい「やってるよ。」といってドアを開くのだった。

「4人ですが空いてますか?」と聞くエドガー。
濃紺の長めのショートで瞳の色はごけちゃの長身痩躯のウェイターが「いらっしゃいませ。 って、ま シリル、おかえり」というのである。
「ただいまだぞ!」
 
そう、エドガーが連れてきたのは『ボブの食堂』だった。 
驚くエドガー達だが、ゲールが「席に案内しますね」といって、3人をつれていく。
「おれ、着替えてくるぞ」といって部屋に向かうのだった。

席についたエドガー達。
「ここって、シリルの家なんですか?」と聞くエドガー。
そんな彼らをみてクスッと笑うゲール。
「ええ、シリルはあまり言わないと思いますが、シリルの保護者がここのオーナー兼シェフなんですよ。 
 あまり、学園でいわないであげてくださいね」といって、去っていく。

今度は、リンが水とメニューをもってきて「決まるころにおうかがいします」というと、エドガー達はリンに見惚れるのであった。

俺シリルが私服に着替えて戻ってきて席につく。
「シリル、なんで教えてくれないんだよ。」ってエドガー。
「聞かれてないからだぞ。」
「確かに、きいてないな。」とケネスが苦笑する。
「ああ、聞いてないな。」というカミルだ

リンがオーダーをとりにくる。
「おれ、ハンバーグだぞ」というとエドガー達もハンバーグにするのであった。
「リンさん、あとエールだぞ」という俺に、エドガー達が「「「未成年だろ!」」」と突っ込む。
すると、リンがくすっと笑いながら、「シリルは転校前に18歳になったばかりですよ。」といい、テーブルを離れるのだった。

今回学園に行くにあたりシリルは、お酒がのみたいがために18歳設定にし、シュン達は21歳にし、ゲールは25歳にしてあるのであった。

「18歳にみえねー」と呆れてるエドガーを無視して、エールを飲む俺シリルである。 
「シリルもそうだけど、ウェイトレスの美女もおれらと同い年ぐらいにしかみえないけど、いくつなんだ?」
「リンさんは、21歳だぞ。 童顔なんだぞ」というと、みな驚くのであった。 
食事がさっそく配膳され、みんな味を堪能している。
「まじ、うめぇーな」とエドガーがいい、ケネスも「うまいと」喜び、カミルも「ほんと美味いわ」としか言わないのである。 
「そういえば、さっき学園でいわないでほしいっていわれたけどなんでだ?」と聞かれたぞ。
「おれの保護者のシュンさんって、貴族嫌いなんだぞ。 
 あと、女もリンさん以外は大嫌いで近づかれるのも嫌なんだぞ。 だからだぞ。 おれも煩いの嫌いだぞ。」というと、みな納得するのであった。

その後、エドガー達は会計をすませ帰っていくのである。
シリルと別れたエドガー達。
「料理うまかったなー。 にしても、実技でもそうだが、シリルって実力あるよなー」ってケネス。
「ああ、近接戦特化だよなー。あんなに小さいのによ」というエドガー。
「ああ、それに、この前の実技の模擬戦で勇者パーティのデニスに勝っていたもんなー。 
 シリル覚えてなさそうだけど」というカミル。
「ああ、きっと覚えてないな」というエドガーの言葉に、みなで苦笑するのだった。


◇◇◇
その日の夜、シュン達は賄いを食べている。 シリルは食べたのでエールをのんでいる。
「あれが、召喚の1人か」とシュンさんにきかれ、「そうだぞ。」という俺だぞ。
「ふつうだな。」
「他のやつらはお花畑らしいぞ。 俺、興味ないからわからないぞー」

って言ったら、シュンさんにハリセンでたたかれぞ。
「おめぇーな そのために学園いってるんだぞ」といわれたぞ。

「シュン、シリルにそれをもとめるのは無理だぞ」ってリンさん。
「確かに」というのシュンだった。
興味ないんだから仕方ないんだぞ。

そして、俺シリルが奴隷の話をすると、
「なるほどなー。 魔皇帝が言っていたとおりだな。」ってシュンさん。
「うん、そうなんたぞ」

いろいろ面倒なんだぞ。 人界の中で解決してほしいんだぞ。
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