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4章:学園編
シリルの入学試験 中編
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午後の実技は、剣術と魔法実技だ。
シリルは、剣術が先で、順番が呼ばれるまで別の部屋で待機していた。
他受験生の力量など見学する事は出来ないのであった。
よばれ訓練場にいくと、実技担当の先生が木刀を渡してくる。
「魔法はなしで、身体強化できる奴は身体強化をつかっていい。 5分間打ち込んでくればいい。 負けても素質があるやつは合格だからな。」
木刀を受け取ったシリルは木刀を下におろしたままである。
審判の掛け声で始まる。
身体強化で相手の懐にはいり、木刀を飛ばして、自分の木刀を相手の首元に着けるのだった。
その時点で、終了の合図となる。
実技担当の先生が驚愕しつつ、冷や汗をかいている。
「ご、合格だ。」
「うん。ありがとうだぞ。」
困惑している審判や先生は放置して、うーん、あっという間だったぞ、俺は思いつつ、次の試験会場へ移動した。
次は魔法実技だ。 待合室で待っている。 今度は複数名の受験者がまとまって呼ばれているようだった。
「ここに、カーティス君はいるかな?」
そう言ってきたのは、試験官らしき人だった。
「俺だぞ」と立ち上がると、「君の場合、違う訓練場で受ける事になったのでついてきてくれ」と言われたシリルはそのままついていった。
連れてこられた場所は、小さめな訓練場で、案内してくれた試験官の人に中へ入るように言われて、入ると、そこには50代ぐらいの男性がいた。
「君が、シリル・カーティス君じゃな。 君の保護者より、魔術を使うと聞いておるため、儂がみることにしたんじゃ。 初級と中級の攻撃魔術をあの的にあててくれ」
「うん、わかったぞ」
シリルは初級魔術で風の刃で的に無数の切れ込みをいれる。
別の的には、炎の槍を数本だして的を貫く。
「威力も申し分ないのじゃ。 合格じゃよ。」と言ってニッコリ笑う50代の男性だった。
「うん、ありがとうだぞ」
これで、俺シリルの入学試験は終了だ。 あっさり終わった感がある俺だぞ。
学園を出てから、途中誰もいない事を確認して、食堂の中庭に転移するのだった。
◇◇◇
「だたいまだぞ」
試験が終わったらしく、シリルが食堂に帰ってきた。
コリーも含めて俺たちは、各部屋にいたから食堂に集まり、リンの作っておいたデザートを食べて小休憩する事になった。
「シリル、試験はどうだったすか?」ってコリー。
「筆記は簡単だったぞ。 実技も剣術はすぐおわったぞ。 あ、でも魔法の実技だけ、俺だけ別の試験官だったぞ。 師匠、なんか言ってたのか?」
「あー、魔術師ってすくねーだろ。 そんで、普通の先生だと知らねーからよ、学園長に聞いてみたら、学園長が試験官するっていってたぞ。」
「え! あの人が学園長だったのか。 でもニッコリ笑って合格じゃっていってたぞ。 たぶん大丈夫だと思うぞ」
そんな会話をしながら、俺たちはリンのデザートを堪能していた。
まぁ、シリルは試験的には問題なかったみたいだし、合格しているだろうと考えて、俺たちは、食堂の開店準備やら当面の予定をまたざっくり決める事にした。
ダンジョンの攻略は継続させたいため、カフェは水と木で、食堂は木は夜だけで、金・土曜のみ昼・夜とした。
訓練スケジュールとしては、日課は毎日、月~水の放課後は交代で模擬戦または討伐任務、日にダンジョンで営業の無い夕食後は模擬戦か魔術で特訓、その後は勉強。
土曜は、シリルは、日課以外は勉強または訓練にあててもいいし、休日にしても良い。
学園が休暇の時でシュンとリンは不在の3週間は、コリーと討伐またはダンジョン、模擬戦としても良いし『魔の森』ですごしても良いという事にした。
シリルは、剣術が先で、順番が呼ばれるまで別の部屋で待機していた。
他受験生の力量など見学する事は出来ないのであった。
よばれ訓練場にいくと、実技担当の先生が木刀を渡してくる。
「魔法はなしで、身体強化できる奴は身体強化をつかっていい。 5分間打ち込んでくればいい。 負けても素質があるやつは合格だからな。」
木刀を受け取ったシリルは木刀を下におろしたままである。
審判の掛け声で始まる。
身体強化で相手の懐にはいり、木刀を飛ばして、自分の木刀を相手の首元に着けるのだった。
その時点で、終了の合図となる。
実技担当の先生が驚愕しつつ、冷や汗をかいている。
「ご、合格だ。」
「うん。ありがとうだぞ。」
困惑している審判や先生は放置して、うーん、あっという間だったぞ、俺は思いつつ、次の試験会場へ移動した。
次は魔法実技だ。 待合室で待っている。 今度は複数名の受験者がまとまって呼ばれているようだった。
「ここに、カーティス君はいるかな?」
そう言ってきたのは、試験官らしき人だった。
「俺だぞ」と立ち上がると、「君の場合、違う訓練場で受ける事になったのでついてきてくれ」と言われたシリルはそのままついていった。
連れてこられた場所は、小さめな訓練場で、案内してくれた試験官の人に中へ入るように言われて、入ると、そこには50代ぐらいの男性がいた。
「君が、シリル・カーティス君じゃな。 君の保護者より、魔術を使うと聞いておるため、儂がみることにしたんじゃ。 初級と中級の攻撃魔術をあの的にあててくれ」
「うん、わかったぞ」
シリルは初級魔術で風の刃で的に無数の切れ込みをいれる。
別の的には、炎の槍を数本だして的を貫く。
「威力も申し分ないのじゃ。 合格じゃよ。」と言ってニッコリ笑う50代の男性だった。
「うん、ありがとうだぞ」
これで、俺シリルの入学試験は終了だ。 あっさり終わった感がある俺だぞ。
学園を出てから、途中誰もいない事を確認して、食堂の中庭に転移するのだった。
◇◇◇
「だたいまだぞ」
試験が終わったらしく、シリルが食堂に帰ってきた。
コリーも含めて俺たちは、各部屋にいたから食堂に集まり、リンの作っておいたデザートを食べて小休憩する事になった。
「シリル、試験はどうだったすか?」ってコリー。
「筆記は簡単だったぞ。 実技も剣術はすぐおわったぞ。 あ、でも魔法の実技だけ、俺だけ別の試験官だったぞ。 師匠、なんか言ってたのか?」
「あー、魔術師ってすくねーだろ。 そんで、普通の先生だと知らねーからよ、学園長に聞いてみたら、学園長が試験官するっていってたぞ。」
「え! あの人が学園長だったのか。 でもニッコリ笑って合格じゃっていってたぞ。 たぶん大丈夫だと思うぞ」
そんな会話をしながら、俺たちはリンのデザートを堪能していた。
まぁ、シリルは試験的には問題なかったみたいだし、合格しているだろうと考えて、俺たちは、食堂の開店準備やら当面の予定をまたざっくり決める事にした。
ダンジョンの攻略は継続させたいため、カフェは水と木で、食堂は木は夜だけで、金・土曜のみ昼・夜とした。
訓練スケジュールとしては、日課は毎日、月~水の放課後は交代で模擬戦または討伐任務、日にダンジョンで営業の無い夕食後は模擬戦か魔術で特訓、その後は勉強。
土曜は、シリルは、日課以外は勉強または訓練にあててもいいし、休日にしても良い。
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