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2章:交流戦前の合宿
つかぬまの休息 中編
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ついた町はさほど大きくないが、魔道列車が止まるため、駅があり、主な交通手段は魔道バスらしく魔道バスが頻繁にが行きかっていた。
さすがに今日は、交流会の参加メンバーのほとんどの生徒達がこの町にきているので学生らしき混魔族が多い。
みな私服だ。 ちなみに、シリルはいつもの私服であるグレーのフード付きのパーカに、7分丈のカーキのカーゴパンツ姿である。 ガリスもライトグレーのVネックの薄手のニットに黒のストレートのパンツである。
双方とも動きやすさ重視の恰好である。
すると、ガリスがシリルの手をとって握ろうとする。
「いやだぞ」と俺がいうと、ガリスが「あ!ついくせっす」と苦笑いするのであった。
ごく稀に、お忍びで魔界の城下町に行くのだが、シリルは見た目年齢が魔族でいうと6歳のままで、身長が低い。
そのため、同行する四天王たちの誰かが、シリルがはぐれないように手をつなぐのである。
シリルはいまだに嫌がるが、身長差が他魔族と50CMは普通にあるので、魔界では諦めているのである。
町のメインストリートを歩く、男4人。
「イロナとカルナがバスから降りた時、暗かったけどなんかあったの?」とマルク聞かれる。
シリルとガリスは首を横にしながら、「特にないぞ」といい、「ないな」と答えるのであった。
ヴィートが申し訳なさそうな顔をしている。
「イロナとカルナが、普段、あまり話さないから、お前らと一緒に座りたいっていってたんだよ。
混魔族の女性って、強い奴にひかれるし、ガリスはかっこいいし、シリルはかわいい美少年風だしな」といわれ、「かわいいいうんじゃないぞ」と不貞腐れると俺だぞ。
「まぁ、しょうがないじゃないっすか。」ってガリスに言われて、「成長がとまっちゃったんだぞ」というと、笑うガリスと、それを聞いたマレクとヴィートも笑うのであった。 本当の事だぞ。 笑うんじゃないんだぞ。
「どっちにしても、交流戦おわって学園いったら、お前ら2人は注目されるよ」ってマレク。
「だよな」っていうヴィート。
だから、学園なんぞ行かないんだぞ。
「そうそう、さっきも聞かれたけど、シリルも俺も交流戦おわったら、実家に帰るし、学園いかないっすよ」
そしたら、なんかマルクとヴィートも驚いる。
「「え! なんでだ?」」と聞かれ、「うん? 実家の稼業があるからだぞ」と答えておく。
この任務が終わったら、魔界か神獣竜界のどっちかに帰るんだぞ。
「だから、イロナとカルナが暗かったんだな。」
「ああ、だな」っていっているマレクとヴィート。
「学園ってなんなんだぞ?」と聞いてみたぞ。
「ああ、今回の交流戦の参加者ってみんな地方の5つある学園内の選抜で上位9名が選出されてるんだ。
その時の選出されたメンバー全員、学費・生活費免除でよ、名門の魔族学園に編入できんだ。
だから、お前らもそうだと思ったんだよ」というマレク。
「しかもよ、交流戦の成績によっては特待生になれるかもしれないんだぜ」というのはヴィートだった。
「ふーん、そうだったのかだぞ。」って、俺まったく興味ないぞ。
「まぁ、俺もシリルも学園に興味ないから別に関係ないけどな。 お前らはがんばれよ」ってガリスが言うと、マルクとヴィートが「ああ、がんばるさ」というのであった。
「シリル、本屋に行きたって言っていたけど、どういう分野の本がほしいんだ?」ってマレクに聞かれた。
「ああ、魔術書、魔方陣、歴史、地理、魔物学系だぞ」
「魔術書とか、魔方陣系って、結構、高価だよ。 お金あんのか?」
「うん、少しならあるぞ。 足りなければ、魔石うればいいぞ」
「シリル、ダンジョンいったのか? ギルドカードあるのか? ランクは?」と足早に質問するヴィートだ。
うん、なんでそんなに質問するんだぞ?って思ってたら、
「俺もシリルもすげー田舎だから、ダンジョンいったこともギルドカードももってないっすよ。
ただ、冒険者とかがきて、宿代の代わりにお金とか魔石くれるんすけど、自給自足で使い道なくって、それでもってるんすよ」と説明するガリス。
マレクもヴィートも「なるほど、そうゆう事か」といい納得するのであった。
その際の念話:
ガリス:「魔王様、魔石いっちゃたら疑われますって。」
シリル:「あ!魔大陸のギルドカードなかったんだった。 忘れてたぞ」
シリル:「さすが、ガリス。 うまくまとめたぞ。 ゲール並みだぞ」
ガリス:「ゲールにいろいろ情報きいてきましたんでね。」
シリル:「ナイス、ゲールだぞ」
ガリス:「魔王様、たまに抜けるんで気を付けてくださいよ」
シリル:「わかってるぞ。」
「この町って、結構、古本屋とかもあるらしいぜ。 まず、そっちいってみないか?」ってヴィートがいう。
「お!いってみたいぞ」といい、4人で古本屋巡りと本屋巡りをするのであった。
ちなみに、シリルは現金はもっておらず、お金はすべてガリスがもっている。
というのも、シリルは人間社会にいた時から、シュン達が用意してくれていたので、学園の入学金以降、学費と昼食代をギルドのカードで購入していたので、硬貨については知っているがあまり使った事がない。
なお、服はリンが作ってくれるので、シュン達に会いにいけばリンが毎回大量にくれるのである。
魔界では、お金を使うのは城下町に行った時ぐらいだが、お忍び以外でふらっといっても店の人にお金がないといえばタダだ。
なんせ、愛され魔王のシリルのため、店の店員も魔王とは気づいてなくても可愛らしさからついついタダでくれるのである。 お忍び行くときは、四天王が1人必ずついてくるので、支払いはそっちがする。
そのため、魔皇帝に換金してもらった時もガリスに預けてあるのであった。
シリルは少しといているが、育ての親シュンも現金は最低金貨100枚は常備しておかなきゃいけないと教えていたため、ガリスの財布には魔大陸硬貨金貨500枚もっている。
古本屋でシリルは古代系も含む魔術書20冊、歴史書5冊を購入し、本屋で魔術書5冊、歴史書5冊、魔方陣3冊、地理2冊、魔物系や植物系を2冊を購入するのであった。 金額は金貨50枚である。
シリルはもっと買おうとしたが、驚くマレクやヴィートに気付いたガリスがとめたのであった。
さすがに今日は、交流会の参加メンバーのほとんどの生徒達がこの町にきているので学生らしき混魔族が多い。
みな私服だ。 ちなみに、シリルはいつもの私服であるグレーのフード付きのパーカに、7分丈のカーキのカーゴパンツ姿である。 ガリスもライトグレーのVネックの薄手のニットに黒のストレートのパンツである。
双方とも動きやすさ重視の恰好である。
すると、ガリスがシリルの手をとって握ろうとする。
「いやだぞ」と俺がいうと、ガリスが「あ!ついくせっす」と苦笑いするのであった。
ごく稀に、お忍びで魔界の城下町に行くのだが、シリルは見た目年齢が魔族でいうと6歳のままで、身長が低い。
そのため、同行する四天王たちの誰かが、シリルがはぐれないように手をつなぐのである。
シリルはいまだに嫌がるが、身長差が他魔族と50CMは普通にあるので、魔界では諦めているのである。
町のメインストリートを歩く、男4人。
「イロナとカルナがバスから降りた時、暗かったけどなんかあったの?」とマルク聞かれる。
シリルとガリスは首を横にしながら、「特にないぞ」といい、「ないな」と答えるのであった。
ヴィートが申し訳なさそうな顔をしている。
「イロナとカルナが、普段、あまり話さないから、お前らと一緒に座りたいっていってたんだよ。
混魔族の女性って、強い奴にひかれるし、ガリスはかっこいいし、シリルはかわいい美少年風だしな」といわれ、「かわいいいうんじゃないぞ」と不貞腐れると俺だぞ。
「まぁ、しょうがないじゃないっすか。」ってガリスに言われて、「成長がとまっちゃったんだぞ」というと、笑うガリスと、それを聞いたマレクとヴィートも笑うのであった。 本当の事だぞ。 笑うんじゃないんだぞ。
「どっちにしても、交流戦おわって学園いったら、お前ら2人は注目されるよ」ってマレク。
「だよな」っていうヴィート。
だから、学園なんぞ行かないんだぞ。
「そうそう、さっきも聞かれたけど、シリルも俺も交流戦おわったら、実家に帰るし、学園いかないっすよ」
そしたら、なんかマルクとヴィートも驚いる。
「「え! なんでだ?」」と聞かれ、「うん? 実家の稼業があるからだぞ」と答えておく。
この任務が終わったら、魔界か神獣竜界のどっちかに帰るんだぞ。
「だから、イロナとカルナが暗かったんだな。」
「ああ、だな」っていっているマレクとヴィート。
「学園ってなんなんだぞ?」と聞いてみたぞ。
「ああ、今回の交流戦の参加者ってみんな地方の5つある学園内の選抜で上位9名が選出されてるんだ。
その時の選出されたメンバー全員、学費・生活費免除でよ、名門の魔族学園に編入できんだ。
だから、お前らもそうだと思ったんだよ」というマレク。
「しかもよ、交流戦の成績によっては特待生になれるかもしれないんだぜ」というのはヴィートだった。
「ふーん、そうだったのかだぞ。」って、俺まったく興味ないぞ。
「まぁ、俺もシリルも学園に興味ないから別に関係ないけどな。 お前らはがんばれよ」ってガリスが言うと、マルクとヴィートが「ああ、がんばるさ」というのであった。
「シリル、本屋に行きたって言っていたけど、どういう分野の本がほしいんだ?」ってマレクに聞かれた。
「ああ、魔術書、魔方陣、歴史、地理、魔物学系だぞ」
「魔術書とか、魔方陣系って、結構、高価だよ。 お金あんのか?」
「うん、少しならあるぞ。 足りなければ、魔石うればいいぞ」
「シリル、ダンジョンいったのか? ギルドカードあるのか? ランクは?」と足早に質問するヴィートだ。
うん、なんでそんなに質問するんだぞ?って思ってたら、
「俺もシリルもすげー田舎だから、ダンジョンいったこともギルドカードももってないっすよ。
ただ、冒険者とかがきて、宿代の代わりにお金とか魔石くれるんすけど、自給自足で使い道なくって、それでもってるんすよ」と説明するガリス。
マレクもヴィートも「なるほど、そうゆう事か」といい納得するのであった。
その際の念話:
ガリス:「魔王様、魔石いっちゃたら疑われますって。」
シリル:「あ!魔大陸のギルドカードなかったんだった。 忘れてたぞ」
シリル:「さすが、ガリス。 うまくまとめたぞ。 ゲール並みだぞ」
ガリス:「ゲールにいろいろ情報きいてきましたんでね。」
シリル:「ナイス、ゲールだぞ」
ガリス:「魔王様、たまに抜けるんで気を付けてくださいよ」
シリル:「わかってるぞ。」
「この町って、結構、古本屋とかもあるらしいぜ。 まず、そっちいってみないか?」ってヴィートがいう。
「お!いってみたいぞ」といい、4人で古本屋巡りと本屋巡りをするのであった。
ちなみに、シリルは現金はもっておらず、お金はすべてガリスがもっている。
というのも、シリルは人間社会にいた時から、シュン達が用意してくれていたので、学園の入学金以降、学費と昼食代をギルドのカードで購入していたので、硬貨については知っているがあまり使った事がない。
なお、服はリンが作ってくれるので、シュン達に会いにいけばリンが毎回大量にくれるのである。
魔界では、お金を使うのは城下町に行った時ぐらいだが、お忍び以外でふらっといっても店の人にお金がないといえばタダだ。
なんせ、愛され魔王のシリルのため、店の店員も魔王とは気づいてなくても可愛らしさからついついタダでくれるのである。 お忍び行くときは、四天王が1人必ずついてくるので、支払いはそっちがする。
そのため、魔皇帝に換金してもらった時もガリスに預けてあるのであった。
シリルは少しといているが、育ての親シュンも現金は最低金貨100枚は常備しておかなきゃいけないと教えていたため、ガリスの財布には魔大陸硬貨金貨500枚もっている。
古本屋でシリルは古代系も含む魔術書20冊、歴史書5冊を購入し、本屋で魔術書5冊、歴史書5冊、魔方陣3冊、地理2冊、魔物系や植物系を2冊を購入するのであった。 金額は金貨50枚である。
シリルはもっと買おうとしたが、驚くマレクやヴィートに気付いたガリスがとめたのであった。
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