元戦闘員の嫁入り

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危険!

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 「ご飯できたわよー」

 呑気で優しい母さんの声が遠くのほうで聞こえ我に返った俺はようやく立ち上がることができた。

 そしてたった今目撃した危険人物から母さんを守るため脚に力を込めて居間のある方へ走り駆けた。

 廊下のフローリングを踏み抜く勢いで無我夢中になって母さんの元へ足を急がせる。

 だが、それは杞憂に終わった。

 視界が開けると、既に母さんは笑顔でソフィアと談笑している。

 「ソフィアちゃんはご飯、何が好きなの?」

 「……特にありません」

 「じゃあ嫌いな食べ物は?」

 「……別に」

 「偉いわー。なんでも食べられるのね! 春斗はアスパラがダメなの」

 「……」

 訂正。談笑というよりは母さんの一方的なインタビューでした。

 取り敢えず彼女に危害を加える意思はないらしいが、油断はできない。

 何せまだ俺のモデルガン右手に掴んだままだし。

 〈気づいて母さん!〉

 〈彼女危険ですよ!〉

 パチパチと瞬きをしてアイコンタクトを送る。

 が、返信は当然返ってこない。

 そんな無駄なことをしているうちに時は流れ、夕飯の時間となった。

 

 
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