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第4章 少年期〜青年期 学園3学年編
89話 野外実習10 何故ここに??
しおりを挟む地面に着地し、全ての長馬車が敷地内から出ていったのを見届け終わった僕達は、森の方を振り返った。
「さて、犯人達とのご対面と行きましょうか!」
そう言って、ソルとジュール達、そして、家の“影“を引き連れて森の中へと入って行った・・・・
はい!どうも!僕です!現在、とっても厄介な人とのご対面中です!!
・・・・今から少し前・・・・
「しかし、“あの人“は何でここにいるんでろうね?それに、一緒にいるのは“あの人“の配下なのかな?それとも、やっぱり、あの邪神教の信徒達なのかな?」
影「詳細は分かりませんが、集団の半数程があの“邪神教“の神官服を着用していました。それと、後の半数の中に明らかに貴族の使用人のような風体の者達が3名程、残りは服装は様々でしたが武装していましたので護衛かと思われます」
森の中央にのんびり歩いて向かいつつ、今から会う相手の細かい情報を偵察に行ってくれていた“影“に聞いていると、森の中から複数人の人の声が聞こえ始めた。
「ふーん…、例の“あの人“はやっぱり“邪神教“と手を組んだってことかぁ、でも、“あの人“、どうやってアイツらと繋がったんだろうね?結構由緒正しい家系の人だったはずだから、“邪神教“とか変わりがあったりしたら、かなり問題視されると思うだけど?今回みたいに堂々と他国でその関係がバレるようなことしてどうするつもりだろうね?それに、“あの人“ああ言う手合いは嫌いそうだったのに・・・」
ザシュッ!! ドスッ!!
ソル「どうでしょうね?性根はかなり悪そうな方でしたから、裏で何やっているかわかったものじゃ無いですし…それこそ“邪神教“とも繋がりがあってもおかしくは無いと僕は思います」
ザンッ!! ゴッ!
「・・・そう言う見解もあるか、表ヅラだけいい人間なんていくらでもいるもんね…。まぁそこら辺の細かいことはやっぱり直接本人に聞くのが手っ取り早いか・・・ん、もうすぐかな?大人しく待ってるといいんだけど。と、言っても、まだ僕の結界の中だから、逃げられることはないけどね・・・」
森の中央に近づいて連れに人の声が大きくなり、その声に引き寄せられているかのように“ダンジョン”の生成の影響で凶暴化した魔物達が増えていき、森の中を歩く僕達に襲いかかって来ているが、僕の前を歩いている案内役の“影“や周りを警護してくれている他の“影“達が僕やソル、ジュール達の元に辿り着く前に全て倒して行く、僕達はそれを気にすることなくまっすぐ進んでいくと、とうとう例の集団がいる森の中央に広場に到着した。
?「何よこれっ!!早くここから出しなさい!!」 ダンダンッ!
「うわー、“この人“また酔ってる?それともこれが元々の本性?」 (あ、でも、この人、“神罰“でお酒飲めないんだった( ・∇・))
ソル「僕は元々の本性がコレだと思いますよ。気位だけは高そうですし・・・」
そう言って僕達は荒れ狂っている女性の入った結界の前にゆっくり出てきて、その中の人をまじまじ見つめた。
?「っ!?な、何でお前が・・・」
「“何で?“って、それは僕があなた達を捕まえに来たに決まってるじゃないですか♪・・・と言うか、貴女、ご両親から捜索願いが出てましたよ?何で帝国に帰ってないんですか?帝国公爵家のご令嬢、“レイティア・フォン・ダンシャンスー“さん?」
突然自分の前に現れた僕を見て驚き、忌々しそうな表情をしたご令嬢は、以前、僕の1番上の兄のカイ兄様の結婚披露宴で泥酔し、暴れ回った経歴を持つ“酒乱ご令嬢“その人だ。
その際に僕や僕の家族を侮辱し、理不尽な要求を突きつけたことでジュール達から、僕の敵認定されたことから“神罰“を受け、さらに国際的な代表として問題を起こしたことで帝国に強制帰還させられたはずだった、だがその強制帰還の移送の最中に行方をくらまし、国内では指名手配され、帝国内でも捜索願いが出されていた。
(さて、どうやってこの人はここまで来たのかな?確か、王都から帝国と国境を接するマルキシオス領までの移送中に姿を消していたって聞いたけど…、今までどこに隠れてたんだろう?(・・?))
「ねぇ、ご令嬢、貴女、今までどこに滞在なさってたんです?それに、こちらの神官服を着た方々とはどこでお知り合いになられたんでしょうか?」
と、憎々しげに僕を見つめるご令嬢に僕は気になった事を素直に聞いて見た…
帝国令嬢「お、お前に教えてやることなんてないわっ!そんな事より!私をココから出すように指示を出しなさい!!近くにこの結界を張ってる魔法騎士がいるんでしょう!?」
「・・・ん?それは無理ですね」
帝国令嬢「何ですって!?私をずっとココに閉じ込めて置く気!?いっかいの魔法騎士がそんなことしていいと思ってるの!?私を閉じ込めてどうするつもりよ!?私は帝国の公爵家令嬢なのよ!?」
「どうするも、こうするも、今からココに来る国の衛兵隊に引き渡すに決まってるじゃ無いですか。それに、この結界を張ってるのは僕ですから何の問題もありません。だから話しをすり替えないでください。そもそも、貴女は本来この国に居てはならない、ただの犯罪者なんで、誰が結界を張ろうと誰も咎められたりはしません」
僕の質問に答えずに自分を拘束している結界を解除しろと、少し勘違いしたまま傲慢な態度で命令してくる、僕は呆れながらその勘違いを正しつつ、しらを切るのをやめるように言い、この国でのご令嬢の立場を説明すると。
帝国令嬢「なっ!?何ですって!?私が犯罪者!?そ、そんなの嘘よ!!公爵令嬢の私にそんなことしてもいいと思ってるの!?」
「はぁ…、人の話を聞かない人ですね。もう一度お聞きしますね?貴女は、今までどこに滞在、隠れておられたんですか?それと、あの神官服の人達とどこでお知り合いになったんです?」ニッコリ
帝国令嬢「っ・・・そ、そんなの知らないわ!うっ、・・・アイツらが帝国貴族の私の役に立ちたいと言って私に近づいて来ただけだもの!だからそれを使ってやっただけよ!!どこに居たかなんて知らないわ!」
なおも傲慢な態度で自分が優遇される存在だと喚き散らす帝国令嬢に、僕は再び同じ質問を圧のあるニッコリ笑顔ですると、最初はまだしらを切るつもりだったようだが、途中で笑顔の圧に負けたのか、神官服を着た人達との関係を喋った。そして、潜伏先については本当に分かってない様子だった。
(彼女に聞いてもたいした情報は持ってなさそうだな。彼女より後ろにいるお付きの人に聞いた方が話が早そうだ・・・それにしても、あの神官服の人達、やけに静かだな、僕を観察してるのか?それに僕の知ってる“邪神教“の神官服とデザインが違うんだけど、何でだ?(・・?))
僕が彼らの前に姿を現した時から黙り込んで、ずっとコチラを静かに観察してくる神官服姿の大人達、彼らは僕が知っている邪神教の神官達とはまた違ったデザインの神官服を来ていて、不思議に思っていると・・・
ジュール『本当だ、急なデザイン変更でもあったのかな?』
(デザイン変更ねぇ、ただのデザイン変更で邪神教のシンボルマークまで変えたのか?その新しいシンボルマークが“蛇“から“狼“に変更されてるってことは、デザイン変更のタイミングで主神を“蛇“のアイツから“狼“の神に鞍替えしたってことになるんだけど、流石にそれはないよな?て、事はやっぱり別の宗教団体??(・・?))
天華『でしょうね』
ジュール『だよねぇ、匂いが全然違うもんねぇ』
(いや、気づいてたんかい!( ̄Д ̄)ノ)
ジュールがデザイン変更したのでは?と言ってきたが、どう見たって全く別の宗教だろうと推測した僕に天華が同意、先にデザイン変更の線じゃないかといったジュールも元々そう思っていたのか、すぐに意見を変えてきた。そんなジュールにツッコミを入れていると、
夜月『しかし、そうなると、この魔道具はどこから持って来たんだ?あの邪神教から奪ったのか、それとも2つの宗教団体が手を結んだ証に提供したのか・・・』
と、2つの宗教団体との間で魔道具の強奪、または供与と、あり得そうな予想をしてきた。
(どちらもあり得そうだなぁ、そうなると、また面倒なことになりそうだ・・・それに、あの人達、さっきから僕だけじゃなくてジュール達もずっと見てる気がするんだけど、気のせいじゃないよね?(*´Д`*))
ジュール『気のせい、ではないね・・・ずっと数人が見てくるぅ・・・』
天華『聖獣の私達全員と言うか、ジュールだけ見てる気がしますね?』
夜月『だな、多分、アイツらの崇めてる“神“が“狼“なのが理由だろうな・・・』
(そうだねぇ、しかし、色々聞きたいことが出過ぎて困ったなぁ、聞き出すのが面倒だから、もう“全情報開示スキル“で見て良い?(*´ー`*))
天華『そうですねぇ、複数の勢力が絡まり合っているみたいですから、その方が速そうですね』
夜月『そうだな、後ろめたい者達は嘘ばかり吐くからな、話がややこしくなりそうだから、その方が確実で良いだろう』
ジュール『私もその方がいいと思う!』
(じゃ、賛成多数ってことで“全情報開示スキル“を使用しまーす!٩( 'ω' )و)
天華『あ、アトリー、“見る“時は魔力量が少なそうな人から見て行った方がいいですよ。先に魔力量が多い人から見るとすぐにバレますからね』
(あ、そうだね。でも、バレたら邪魔して来そうだなぁ・・・まぁ、その時に対策を考えるかぁ( ̄Д ̄))
今回のこの騒動を起こしたご令嬢の目的や新たな宗教団体の登場、それと2つの宗教団体の関係性など、色々と分からない事ばかりで、その物事をいちいち本人達に確認するのが面倒になった僕は、全ての情報を一目で見ることができる“全情報開示スキル“の使用を提案、普段は人以外の物の詳細を“見る“だけと制限しているが、今回はその制限を取り払い、使用することを天華達に聞くと快く賛同してもらえたので、僕は意気揚々と“全情報開示スキル“の効果をオンにした。
「・・・・へぇ、・・・そう言うことか・・・」
ソル「アトリー様?・・・あまり無理をなさらないでくださいね?」
「・・・分かってる、ソル、紙とペンを頂戴・・・」
ソル「畏まりました・・・」
僕がスキルを使用し出したことにすぐに気づいたソルは心配しつつも、僕のためにテーブルと椅子、たくさんの白紙の紙とボールペンを用意してくれた。その時、僕達の行動の意味を理解した“影“達もすぐに動き出し、僕が張った結界の中にいる人達の中で魔力量が少なそうな人達を選び、僕の前に来るように呼び出し始めた。
そうして、魔力量が低い者から、情報を抜き出していき、その抜き出した情報はソルから貰った紙に次々書き留めていった。最初はしている事の意味を理解していなかった人達だが、だんだんと魔力が多い者達の番になると、自分達が“鑑定系スキル“で見られていることに気づいた、そうすると、結界内で騒ぎ始めた。
「っ!?無断で人のステータスを盗み見るとは!!卑怯だぞ!!」 「そうだ!!この卑怯者!!」 「ここから出せっ!」
などと、罵られているが、僕は気にすることなくどんどん他の人達のステータスと、その人の関係性などの情報を見ていく。次第にその中で1番情報を持っていそうな人物達を僕の目から隠し、庇い始める人達が出始めた。
「やっぱり邪魔してきたかぁ・・・“影“、目的の人だけ結界から出すから捕まえて連れてきて」
「「「「「はっ、畏まりました」」」」」
「夜月、ここ周辺に転移防止結界をお願い、ソルとジュール達は相手の警戒を・・・」
夜月『分かった』こくっ
ソル「畏まりました」
ジュール『了解!』
天華『分かりました』
そう素早く指示を出すと、すぐに夜月が転移防止の結界を張り、“影“達が目標確保の為に最適な配置についた。ソルやジュール達も警戒体制に入ったのを確認して、僕は結界の中央に隠されている目的の人物達を更なる結界で覆い、集団全体に張っていた結界の一部を変形させて追いやるように、他の人達を無理やりその場から移動させた。
「「お、お嬢様ー!」」 「「「神官長様!!」」」 「「「リーダー!!」」」
そして、主要人物と思われる3人だけの結界がポツンと残り、その中で屈強なガタイのいい護衛らしい男が他の2人を庇うように立ち、僕の方を睨んでくる。
「・・・ふーん、雇われか・・・」ふふっ
ガタイのいい男「何がおかしい?」
「いいや、雇われで、何の繋がりもない2人を庇うから義理堅い人だなぁって思っただけだよ」
ガタイのいい男「・・・・」
(ふーん、この人面白い経歴持ってるなぁ・・・)
僕の視線と言葉に無言で眉を顰める男、僕はその男のステータスを見て分かった素性に興味が出て来た。
「さて、それは良いとして、貴方だけはまだ結界内にいて貰おうかな?貴方を解放すると面倒そうだ。“影“残りの2人を確保」
ご令嬢「きゃあっ!!」 神官服のオジさん「っ!!」
ガタイのいい男「っ!くそっ!!」
そう言って、さっきと同じやり方で、ご令嬢と神官長と呼ばれた格式が高そうな神官服を着たおじさんを、ガタイのいい男の結界から押し出した、すると直ぐに“影“達が2人の腕を捕まえ、僕の前に差し出し、膝まつかせた。
ご令嬢「何するのよ!離しなさい!!」
神官服のオジさん「くっ・・・・」
ご令嬢は逃げ出そうと暴れまくるが、神官服のオジさんは不満げだが抵抗する様子もなく静かに地面に座った。その静かさを怪しんだ僕は、
(天華、あの男の人の結界張るの変わってくれる?)
天華『いいですよ』
(ジュールはあのオジさんに結界張って)
ジュール『はーい!』
そうお願いして僕は出てきた他2人に視線を向けた。
「さて、続きを始めましょうか・・・」
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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