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第3話 失笑
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つ....疲れたなぁ....
ベッドに飛び込み、スマホを覗き今の時刻を確認する。
「1時23分か.....」
「なんか、今日はいろんな事があったな.....」
16時間前.....
「部長、あのそろそろこの会社を辞め....」
「あぁ!ごめんね!小野寺君。うちの上層部が誤って銀行の振込金額、一桁ミスっていたんだよ。本当にごめん!ちゃんと上層部には言っておくからさ。」
ポカーンと口に開け、きょとんとした目で身長をやや下回る上司をじっくりと見る。
「もしかして、小野寺君。怒ってる...?」
カチッ、カチッ
右手につけてある腕時計が1秒、2秒と伝えてくる
思考が全然回らない。
「えっと、あぁ、その....えっと、」
幼稚園児が先生に怒こられている時のようなフレーズを口ずさむ。
「....」
上司さんは、回答を待っている。
どうすればいいんだ....
「あ、いや、別に怒ってないっすよ....?」
本当は怒ってる
「あと、それと例の一桁ミスってたって、良い意味ですか?それとも...」
ちょっとした期待が思考をグルグルと回していく。
「いや、そりゃあ、いい意味だよ。」
苦笑い。
「えっと、それはつまり50万...」
異常な期待。
「ええ、50万ですよ。」
うわー。50万、ゲッドだー。(棒読み)
ぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわ
ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾク
体内から何かが溢れだしそうな感覚がする。
ヤバイ、口から.....
「よっしゃ!これでサヨナラだファッ×ン
マイライフ!」
えっ...
多数の視界が僕に集まる。
大声だったから。
ファッ×ン、言ったから。
上司を再度見ると青ざめた顔をして俺を見てる。
やめて、そんな顔で見ないでくれ...
「小野寺くん、あの、その...」
お願いです。
その、地味なお助けフレーズはいらないです。
「小野寺くん、その...なんか...ストレスたまってるっぽいし、今日はもう帰ったら?
丁度時間は6時になるみたいだし...」
「すみません、帰らせて頂きます。」
会社を出て、カバンから取り出した赤いヘッドホンを装着して獅子獣人は歩き出した。
キャバ嬢に行った。
カラオケに行った。
居酒屋に行った。
×××に行った。
帰ってきた。
んで、スマホを覗くと1時23分。
疲れたな...
一方その頃...上司さんは...
「小野寺くん、どうしたんだろ...」
ウィスキーを飲んで悩みに悩んで困ってた。
「仕事ですか?」
「マスター...」
そこにいたのはバーテンダーの黒豹獣人だった。少々年をとってるのが伺える。
「どんなに辛くても、悲しくても、今日という日は絶対に消せない。でも、確かに分かることは、明日があること。そんな明日に今日という日を男達は、女達は、すべてをかける...そんな毎日を失笑していたら何も変わりませんよ。」
「えぇ、その通りです!」
とある一つのバーテンダーは今日も明日も希望をくれた...
ベッドに飛び込み、スマホを覗き今の時刻を確認する。
「1時23分か.....」
「なんか、今日はいろんな事があったな.....」
16時間前.....
「部長、あのそろそろこの会社を辞め....」
「あぁ!ごめんね!小野寺君。うちの上層部が誤って銀行の振込金額、一桁ミスっていたんだよ。本当にごめん!ちゃんと上層部には言っておくからさ。」
ポカーンと口に開け、きょとんとした目で身長をやや下回る上司をじっくりと見る。
「もしかして、小野寺君。怒ってる...?」
カチッ、カチッ
右手につけてある腕時計が1秒、2秒と伝えてくる
思考が全然回らない。
「えっと、あぁ、その....えっと、」
幼稚園児が先生に怒こられている時のようなフレーズを口ずさむ。
「....」
上司さんは、回答を待っている。
どうすればいいんだ....
「あ、いや、別に怒ってないっすよ....?」
本当は怒ってる
「あと、それと例の一桁ミスってたって、良い意味ですか?それとも...」
ちょっとした期待が思考をグルグルと回していく。
「いや、そりゃあ、いい意味だよ。」
苦笑い。
「えっと、それはつまり50万...」
異常な期待。
「ええ、50万ですよ。」
うわー。50万、ゲッドだー。(棒読み)
ぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわぐわ
ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾク
体内から何かが溢れだしそうな感覚がする。
ヤバイ、口から.....
「よっしゃ!これでサヨナラだファッ×ン
マイライフ!」
えっ...
多数の視界が僕に集まる。
大声だったから。
ファッ×ン、言ったから。
上司を再度見ると青ざめた顔をして俺を見てる。
やめて、そんな顔で見ないでくれ...
「小野寺くん、あの、その...」
お願いです。
その、地味なお助けフレーズはいらないです。
「小野寺くん、その...なんか...ストレスたまってるっぽいし、今日はもう帰ったら?
丁度時間は6時になるみたいだし...」
「すみません、帰らせて頂きます。」
会社を出て、カバンから取り出した赤いヘッドホンを装着して獅子獣人は歩き出した。
キャバ嬢に行った。
カラオケに行った。
居酒屋に行った。
×××に行った。
帰ってきた。
んで、スマホを覗くと1時23分。
疲れたな...
一方その頃...上司さんは...
「小野寺くん、どうしたんだろ...」
ウィスキーを飲んで悩みに悩んで困ってた。
「仕事ですか?」
「マスター...」
そこにいたのはバーテンダーの黒豹獣人だった。少々年をとってるのが伺える。
「どんなに辛くても、悲しくても、今日という日は絶対に消せない。でも、確かに分かることは、明日があること。そんな明日に今日という日を男達は、女達は、すべてをかける...そんな毎日を失笑していたら何も変わりませんよ。」
「えぇ、その通りです!」
とある一つのバーテンダーは今日も明日も希望をくれた...
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