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続!0話目!チュートリアル②
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買い物リストを纏め、僕らは街へと繰り出していた。昨日桜が連れて行ってくれた街とは違って、今回は都会のような高層ビルが縦並ぶ、近代的且つSFチックな世界だった。桜が昨日言っていた、ビルがある街とはこの街のことだろうか。見たことも無い空飛ぶ乗り物を乗った人が、空中を目まぐるしく飛び回っている。ガラス張りのビルは高いものでは、雲の向こうへと消えているくらいだ。地震が起きたらヤバそう。街は店の呼び込みなんかも多く、活気的で見るもの全てに目が奪われる。
「うわー、凄いね」
「ここが一番品揃えが良いので、買い物する時は大抵ここに来るんですよ。ただ、僕はあまりこういった騒がしい街は好きでは無いですし、テラへの干渉は控えたいので、買い物したらすぐ帰りますが」
「そうなんだ…」
「まぁ、貴方が見て回りたいと思うのなら、誰かを誘えばきっと着いてきてくれますよ」
そうは言うものの、アキラくん自身が着いてきてくれる訳では無く、本当にアキラくんはこの街にはあまりいたくないようだった。
「あのビルが大型スーパーになっています。あそこで買い物したら、さっさと帰りましょう」
「分かった」
僕らはアキラくんが指を差した、大きなビルを目指して歩き出した。店に着くまでに、キャッチセールスや試供品の販売など、多くの人に声を掛けられ、確かに、こんなにも頻繁に絡まれるのは疲れるかもしれないと、内心苦笑いした。
ビルの中に入ると街の外同様、中もとても賑やかで、たくさんの人が買い物をしていた。アキラくんの言っていた通り、品揃えはとても良く、右を見ても左を見ても、被ることなく色んな種類のお店がひしめき合っていた。
「うわー…」
中には見たことの無いものも売っていて、僕の目には全てが新鮮に見える。
「今日は食材だけで良いので、この一階だけで全てが揃います。ここもかなり広いし、人混みが凄いので、なかなか地図を覚えるのが大変でしょうが、回数を重ねればいつの間にか覚えているものなので、気楽に一緒に買い物して下さい。もちろん、もっと静かな普通のお店もありますので、そちらで買い物するのも良いですけどね」
僕は人混みでアキラくんからはぐれないよう気をつけながら、アキラくんが買い物をするのを見て回った。たまに加工食品などで、どちらが好みか聞かれたりして、多少の物選びには貢献したが、本当に着いて回っていただけだ。とても申し訳なく思いつつ、早く店を覚えるように頑張らねばと、強く意識した。
ある程度の買い物を終えた頃、僕はある物に目を奪われた。
「あ~……!」
それは、濃厚そうなしっとりとした生地に、艶やかに煌めく飴色の表面、下はザックリとしたクッキー生地……! そう、チーズケーキだ!
「どうしたんですか?」
僕がチーズケーキの並ぶショーケースの前で止まった事に気付き、アキラくんがそう声を掛けてきた。
「あぁ、いや、別に……」
買い物に連れてきて貰っているのに、チーズケーキを見ていたら、強請っているように思われそうで、僕は慌てて何もないように手を横に振った。けれど、そんな僕の誤魔化しもあっさりと見透かされ、僕の目の前にあるチーズケーキを見て「あぁ」と、アキラくんは頷いた。
「チーズケーキお好きなんですか?」
アキラくんの問いに、僕は何も嘘は吐けないと確信し、項垂れながら「うん」と、自嘲気味に返事をした。
「チーズケーキに限らず、僕、甘いものが好きなんだ」
そう白状すると、アキラくんは少し表情を和らげた。
「それは奇遇ですね。僕も甘いもの好きですよ」
「え、ほんとに!?」
「えぇ。甘いものを食べる時は、心が癒されます」
アキラくんもまさか甘いものが好きだったとは。イメージだけど、甘いものとか苦手そうだと思っていたので、同じ味覚の好みがあることに再び親近感を覚え、僕は嬉しそうに笑ってみせた。
「わかる! 甘いもの食べると、どんな疲れも一気に吹き飛ぶんだよね」
「えぇ。甘いものには、甘いものにしかない魔力があります。拓斗さんとは良い友達になれそうです」
「…………!」
先程まで甘いものという共通の好みがあり興奮していたが、それよりもアキラくんが放った友達というワードに、僕は一瞬体を強ばらせた。友達……! 僕は会社に務め始めてから、仕事に追われる毎日で、家族はおろか、友達とも段々疎遠になっていた。こんな僕を同僚などではなく友達と思ってくれるのか。この世界でも、僕のことを友達と呼んでくれる人が出来るのか。アキラくんの何気ない一言に、嬉しさやら、恥ずかしさやらで僕の胸は震えた。
「チーズケーキ、せっかくですし買っていきましょうか。拓斗さんの部屋にもちゃんた冷蔵庫ありますよね?」
アキラくんは僕の様子に気付いているのかいないのかわからないが、そう話を続けてくれた。友達というワードに喜んでいることを気づかれないように、顔がにやけるのを堪えて、何気ない振りをして返事をした。
「うん、あるよ! 昨日桜が買ってくれたんだ」
「そうですか。なら、僕は細かい場所に空間転移を使えるわけじゃないので、すいませんがチーズケーキは自分で持って、帰ったら冷蔵庫に入れて置いてくださいね」
「ありがとう…!」
「他にも食べたいものがあれば、買っていきましょう」
「良いの!?」
「もちろん」
僕は色んなことに嬉しさを感じ、声を弾ませた。彼との何気ない買い物だけでも、それが忙しくしていた前の日々よりとても楽しくて、僕は終始ウキウキとした様子で彼と店の中を歩いて回った。
「うわー、凄いね」
「ここが一番品揃えが良いので、買い物する時は大抵ここに来るんですよ。ただ、僕はあまりこういった騒がしい街は好きでは無いですし、テラへの干渉は控えたいので、買い物したらすぐ帰りますが」
「そうなんだ…」
「まぁ、貴方が見て回りたいと思うのなら、誰かを誘えばきっと着いてきてくれますよ」
そうは言うものの、アキラくん自身が着いてきてくれる訳では無く、本当にアキラくんはこの街にはあまりいたくないようだった。
「あのビルが大型スーパーになっています。あそこで買い物したら、さっさと帰りましょう」
「分かった」
僕らはアキラくんが指を差した、大きなビルを目指して歩き出した。店に着くまでに、キャッチセールスや試供品の販売など、多くの人に声を掛けられ、確かに、こんなにも頻繁に絡まれるのは疲れるかもしれないと、内心苦笑いした。
ビルの中に入ると街の外同様、中もとても賑やかで、たくさんの人が買い物をしていた。アキラくんの言っていた通り、品揃えはとても良く、右を見ても左を見ても、被ることなく色んな種類のお店がひしめき合っていた。
「うわー…」
中には見たことの無いものも売っていて、僕の目には全てが新鮮に見える。
「今日は食材だけで良いので、この一階だけで全てが揃います。ここもかなり広いし、人混みが凄いので、なかなか地図を覚えるのが大変でしょうが、回数を重ねればいつの間にか覚えているものなので、気楽に一緒に買い物して下さい。もちろん、もっと静かな普通のお店もありますので、そちらで買い物するのも良いですけどね」
僕は人混みでアキラくんからはぐれないよう気をつけながら、アキラくんが買い物をするのを見て回った。たまに加工食品などで、どちらが好みか聞かれたりして、多少の物選びには貢献したが、本当に着いて回っていただけだ。とても申し訳なく思いつつ、早く店を覚えるように頑張らねばと、強く意識した。
ある程度の買い物を終えた頃、僕はある物に目を奪われた。
「あ~……!」
それは、濃厚そうなしっとりとした生地に、艶やかに煌めく飴色の表面、下はザックリとしたクッキー生地……! そう、チーズケーキだ!
「どうしたんですか?」
僕がチーズケーキの並ぶショーケースの前で止まった事に気付き、アキラくんがそう声を掛けてきた。
「あぁ、いや、別に……」
買い物に連れてきて貰っているのに、チーズケーキを見ていたら、強請っているように思われそうで、僕は慌てて何もないように手を横に振った。けれど、そんな僕の誤魔化しもあっさりと見透かされ、僕の目の前にあるチーズケーキを見て「あぁ」と、アキラくんは頷いた。
「チーズケーキお好きなんですか?」
アキラくんの問いに、僕は何も嘘は吐けないと確信し、項垂れながら「うん」と、自嘲気味に返事をした。
「チーズケーキに限らず、僕、甘いものが好きなんだ」
そう白状すると、アキラくんは少し表情を和らげた。
「それは奇遇ですね。僕も甘いもの好きですよ」
「え、ほんとに!?」
「えぇ。甘いものを食べる時は、心が癒されます」
アキラくんもまさか甘いものが好きだったとは。イメージだけど、甘いものとか苦手そうだと思っていたので、同じ味覚の好みがあることに再び親近感を覚え、僕は嬉しそうに笑ってみせた。
「わかる! 甘いもの食べると、どんな疲れも一気に吹き飛ぶんだよね」
「えぇ。甘いものには、甘いものにしかない魔力があります。拓斗さんとは良い友達になれそうです」
「…………!」
先程まで甘いものという共通の好みがあり興奮していたが、それよりもアキラくんが放った友達というワードに、僕は一瞬体を強ばらせた。友達……! 僕は会社に務め始めてから、仕事に追われる毎日で、家族はおろか、友達とも段々疎遠になっていた。こんな僕を同僚などではなく友達と思ってくれるのか。この世界でも、僕のことを友達と呼んでくれる人が出来るのか。アキラくんの何気ない一言に、嬉しさやら、恥ずかしさやらで僕の胸は震えた。
「チーズケーキ、せっかくですし買っていきましょうか。拓斗さんの部屋にもちゃんた冷蔵庫ありますよね?」
アキラくんは僕の様子に気付いているのかいないのかわからないが、そう話を続けてくれた。友達というワードに喜んでいることを気づかれないように、顔がにやけるのを堪えて、何気ない振りをして返事をした。
「うん、あるよ! 昨日桜が買ってくれたんだ」
「そうですか。なら、僕は細かい場所に空間転移を使えるわけじゃないので、すいませんがチーズケーキは自分で持って、帰ったら冷蔵庫に入れて置いてくださいね」
「ありがとう…!」
「他にも食べたいものがあれば、買っていきましょう」
「良いの!?」
「もちろん」
僕は色んなことに嬉しさを感じ、声を弾ませた。彼との何気ない買い物だけでも、それが忙しくしていた前の日々よりとても楽しくて、僕は終始ウキウキとした様子で彼と店の中を歩いて回った。
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