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3話目!碧の章 行け!コミックマーケット
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「いつか、コミケに行って、同人誌出したい! でも、その前にコミケに行ったことないから行ってみたい!」
僕は碧ちゃんの口から出た、コミケという言葉に驚いて、「え!?」と、大きな声で叫んでしまった。
「ここ、コミケあるの!?」
もうこの世には存在しない文化だと思っていた。
「あるよ! 漫画も小説もコスプレもいっぱいある! だからコミケもある! あっ!」
碧ちゃんは何か思い出したかのように短い声を上げて両手を叩くと、嬉々とした様子で傍にあった机の上のパソコンの電源を点けた。
僕は呼ばれたわけではないが、碧ちゃんが操作するパソコンへと近づき、後ろからその画面を覗き込んだ。
「これは?」
碧ちゃんが操作するパソコンの画面には、大々的にコミックマーケットと記されており、その詳細の日時などが記載されていた。
「今年、もうすぐ行われる、大きなコミケ! 私これに行きたいの!」
「へー……大きそうなイベントだね。僕もコミケには何回か行ったことあるけど、ルールとか僕のいた時と一緒なのかな?」
僕が何気なくそう言うと、碧ちゃんは僕の方へのバッと振り返って「行ったことあるの!?」と、聞いてきた。
「まぁ……一応」
とは言え、行っていたのは、これまた学生時代のことで、社会人になってからは忙しくて一回も行けてない。それでも碧ちゃんは依然変わらずキラキラとした眼差しを向けてくる。何も悪いことはしていないのに、申し訳なくなるくらいだ。
「あ、あの!」
「ん? なんだろう?」
「こ、コミケ……」
「コミケ?」
「一緒に行ってくれませんか!!!」
「ん???」
まさか、あのほとんど口も聞いたことのない碧ちゃんから、コミケというお出かけのお誘いを受けたことに、僕の頭は真っ白になる。今のは聞き間違いだろうか? そう思うほどに、脳内がフリーズしていた。しばらく笑顔のまま固まっていた僕だが、碧ちゃんが申し訳無さそうにモジモジとし始めて、やっと現実逃避へと帰ってきた。
「や、やっぱり……急な誘いだし……私なんかとは、嫌だよね……」
「待って待って待って待って!? いやいやいやいや! 嫌とかそんなんじゃなくて! ごめん! 思考停止してた!」
僕は慌てて、落ち込む碧ちゃんを否定して、ブンブンと首を大きく横に振った。
「寧ろ、僕なんかで良いの!?」
「う、うん……! 白姉や銀兄も、ゲームとかするから漫画とかも興味はあるみたいだけど、同人誌とか読むほどじゃないし、コミケなんか興味無いし……。今までこういう話題に興味ある人居なくて……。一人で行くのは怖いし、拓斗くん、経験者だし、そういうの興味あるなら、是非一緒にお願いしたいな……って」
拓斗くん……!
僕は碧ちゃんが頑張って誘ってくれたどんな言葉よりも、初めて自分の名前を呼ばれたことに感激した。人から名前を呼ばれることがこんなにも嬉しいことだとは……! 僕はあまり誘い文句は聞いてはいなかったが、喜びのあまり、二つ返事で「うん」と、頷いていた。
「ほ、ほんとに!? 一緒に行ってくれるの!?」
「うん、僕で良ければ是非!」
「わぁ! ありがとう! やった! 初コミケだ!」
碧ちゃんは初コミケに行けることに手放しで喜び、リアルに「わーい! わーい!」と、言って、両手を天高く上げて喜んでいた。
「じゃあ、コミケに向けて、拓斗くんが興味ありそうな漫画貸すね!」
それからと言うともの、コミケに向けて、僕の漫画漬けの日々は始まった……!
ところで、漫画をおすすめされている時に驚いたことは、ジョジョの奇妙な物語が、まだ連載していたということだ。世界って一度滅亡させられたんだよね? なんであるの? やっぱり先生って吸血鬼なの? その謎はなんとなく触れることが出来なくて、僕の永遠の謎となるのだった。
そして僕の日常の変化は他にも訪れた。それは、お昼か晩御飯を食べ終わった頃になると、碧ちゃんが自ら僕に話しかけてくれるようになったことだ。それは、ほとんど漫画やコミケ、絵の話だけれど、僕としてはここまで関係が進展するとは思ってなかったので、とても大満足だ。しかし、それは家族の中でもかなり衝撃的な出来事だったようで、桜やきっかけをくれたアキラくんにも驚かれた。
「アンタ最近碧と仲良いじゃない!? どうしたの!?」
「きっかけを与えたのは僕でしたが、正直ここまで仲良くなるとは思いませんでした」
白さんや銀さんもその会話に混じって来て、やはり驚いたと声を上げた。
「私たちもたまに碧とは会話しますが、あそこまで饒舌には話しませんよ」
「そもそも、部屋から出てこないしね」
どうやら、家族の中でも碧ちゃんとの会話はなかなかに高難易度コンテンツらしく、僕は漫画という昔の趣味が功名して、いつの間にかそれを突破していたよくだった。
僕がどうして碧ちゃんと仲良くなれたか話すと、みんなは納得して口癖に感想を述べた。
「なるほどね。あたしたち家族、みんな碧ほど漫画とか絵に入れ込んでないもんね。たまに読んだりはするけど」
「先生もよく漫画は読んでいますが、そのコミケ……? とかいうものに行ったり、絵を描いたりはしませんからね」
「私たちも漫画は好きだけど、イベントに行くほどでは無いですもんね」
「ゲームのイベントなら行くけどね」
そして、満場一致で出てきた感想はこうだ。
「やっと、碧(さん)にも友達が出来た(ました)か」
全員がシンクロして、同時にそう言っていた。
碧ちゃん、君の知らないところで家族に色々言われているぞ。
僕は碧ちゃんの口から出た、コミケという言葉に驚いて、「え!?」と、大きな声で叫んでしまった。
「ここ、コミケあるの!?」
もうこの世には存在しない文化だと思っていた。
「あるよ! 漫画も小説もコスプレもいっぱいある! だからコミケもある! あっ!」
碧ちゃんは何か思い出したかのように短い声を上げて両手を叩くと、嬉々とした様子で傍にあった机の上のパソコンの電源を点けた。
僕は呼ばれたわけではないが、碧ちゃんが操作するパソコンへと近づき、後ろからその画面を覗き込んだ。
「これは?」
碧ちゃんが操作するパソコンの画面には、大々的にコミックマーケットと記されており、その詳細の日時などが記載されていた。
「今年、もうすぐ行われる、大きなコミケ! 私これに行きたいの!」
「へー……大きそうなイベントだね。僕もコミケには何回か行ったことあるけど、ルールとか僕のいた時と一緒なのかな?」
僕が何気なくそう言うと、碧ちゃんは僕の方へのバッと振り返って「行ったことあるの!?」と、聞いてきた。
「まぁ……一応」
とは言え、行っていたのは、これまた学生時代のことで、社会人になってからは忙しくて一回も行けてない。それでも碧ちゃんは依然変わらずキラキラとした眼差しを向けてくる。何も悪いことはしていないのに、申し訳なくなるくらいだ。
「あ、あの!」
「ん? なんだろう?」
「こ、コミケ……」
「コミケ?」
「一緒に行ってくれませんか!!!」
「ん???」
まさか、あのほとんど口も聞いたことのない碧ちゃんから、コミケというお出かけのお誘いを受けたことに、僕の頭は真っ白になる。今のは聞き間違いだろうか? そう思うほどに、脳内がフリーズしていた。しばらく笑顔のまま固まっていた僕だが、碧ちゃんが申し訳無さそうにモジモジとし始めて、やっと現実逃避へと帰ってきた。
「や、やっぱり……急な誘いだし……私なんかとは、嫌だよね……」
「待って待って待って待って!? いやいやいやいや! 嫌とかそんなんじゃなくて! ごめん! 思考停止してた!」
僕は慌てて、落ち込む碧ちゃんを否定して、ブンブンと首を大きく横に振った。
「寧ろ、僕なんかで良いの!?」
「う、うん……! 白姉や銀兄も、ゲームとかするから漫画とかも興味はあるみたいだけど、同人誌とか読むほどじゃないし、コミケなんか興味無いし……。今までこういう話題に興味ある人居なくて……。一人で行くのは怖いし、拓斗くん、経験者だし、そういうの興味あるなら、是非一緒にお願いしたいな……って」
拓斗くん……!
僕は碧ちゃんが頑張って誘ってくれたどんな言葉よりも、初めて自分の名前を呼ばれたことに感激した。人から名前を呼ばれることがこんなにも嬉しいことだとは……! 僕はあまり誘い文句は聞いてはいなかったが、喜びのあまり、二つ返事で「うん」と、頷いていた。
「ほ、ほんとに!? 一緒に行ってくれるの!?」
「うん、僕で良ければ是非!」
「わぁ! ありがとう! やった! 初コミケだ!」
碧ちゃんは初コミケに行けることに手放しで喜び、リアルに「わーい! わーい!」と、言って、両手を天高く上げて喜んでいた。
「じゃあ、コミケに向けて、拓斗くんが興味ありそうな漫画貸すね!」
それからと言うともの、コミケに向けて、僕の漫画漬けの日々は始まった……!
ところで、漫画をおすすめされている時に驚いたことは、ジョジョの奇妙な物語が、まだ連載していたということだ。世界って一度滅亡させられたんだよね? なんであるの? やっぱり先生って吸血鬼なの? その謎はなんとなく触れることが出来なくて、僕の永遠の謎となるのだった。
そして僕の日常の変化は他にも訪れた。それは、お昼か晩御飯を食べ終わった頃になると、碧ちゃんが自ら僕に話しかけてくれるようになったことだ。それは、ほとんど漫画やコミケ、絵の話だけれど、僕としてはここまで関係が進展するとは思ってなかったので、とても大満足だ。しかし、それは家族の中でもかなり衝撃的な出来事だったようで、桜やきっかけをくれたアキラくんにも驚かれた。
「アンタ最近碧と仲良いじゃない!? どうしたの!?」
「きっかけを与えたのは僕でしたが、正直ここまで仲良くなるとは思いませんでした」
白さんや銀さんもその会話に混じって来て、やはり驚いたと声を上げた。
「私たちもたまに碧とは会話しますが、あそこまで饒舌には話しませんよ」
「そもそも、部屋から出てこないしね」
どうやら、家族の中でも碧ちゃんとの会話はなかなかに高難易度コンテンツらしく、僕は漫画という昔の趣味が功名して、いつの間にかそれを突破していたよくだった。
僕がどうして碧ちゃんと仲良くなれたか話すと、みんなは納得して口癖に感想を述べた。
「なるほどね。あたしたち家族、みんな碧ほど漫画とか絵に入れ込んでないもんね。たまに読んだりはするけど」
「先生もよく漫画は読んでいますが、そのコミケ……? とかいうものに行ったり、絵を描いたりはしませんからね」
「私たちも漫画は好きだけど、イベントに行くほどでは無いですもんね」
「ゲームのイベントなら行くけどね」
そして、満場一致で出てきた感想はこうだ。
「やっと、碧(さん)にも友達が出来た(ました)か」
全員がシンクロして、同時にそう言っていた。
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