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第一章 始まり
新人研修2
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清々しい青い空。
気持ち良い風。
春らしい爽やかな日差し。
そして、閑静な住宅地。
そんな中、俺はホテルに着く事が出来ずに、1時間もの間、道に迷いながら歩いていた。
うろ覚えのの記憶で歩き始めた俺は、その記憶に頼り歩いたのが災いとなり、引き返せばいいのに、自分の記憶を信じたおかげで、すでに降りた駅にさえ戻れず、彷徨っていた。東京だから分からなければ、人に聞けば良い、タクシーが来たら乗せてもらおうという俺の甘い考えは、崩壊していた。
まさか、人も歩かない、タクシーも通らないとは、思いもしなかった。1時間前の自分に文句を言いたいところであるが、既にそんな暇も無くなっていた。
もう少しで集合時間になっていたのだ。
学生時代しなかった遅刻を社会人1日目でやってしまうかもしれない事態に、俺は焦っていた。
せめてもの救いは、電柱に張り付けてる看板の地名が目的地の住所である事ぐらいだった。
最も慰めにはならない。目的のホテルにたどり着く手立ては、全くなかった。
どうしたらいいか考えながら歩いていると、ホテルへの道案内看板を見つけた。
奇跡としか言いようが無いタイミングである。あと5分程で集合時間になっていたので、兎に角、必死で歩いた。歩いて歩いて頑張って歩いたが、結局遅刻した。2、3分程であったが…
どう言い訳しようかと考えながら受付に向かったら、受付の人は笑いかけながら出迎えてくれた。遅刻の理由も聞かれなかった。
その時はよくわからなかったが、多分ホットしたので、自然に笑顔になっていたのかな、と今では思っている。
なにせ、新入社員、しかも未成年が集合時間に来ていない、遅れるとの連絡もない、最悪の事態が考えられた時に俺が到着したのだ。オリエンテーションの時間も迫っている。細かいことに拘っている場合ではなかったのだろう。
案内された部屋に行くと、新入社員が既に集まっていた(当たり前だが)。割とガヤガヤしていたので、あまり注目されず部屋に入れたのは、ラッキーだった。
ちなみに俺より10分近く遅れた同期がいて、そいつとはその後、仲良くなり同じ事務所で働いていた時は、良き飲み友として付き合っていたのは、良い思い出である。遅刻繋がりという訳では無いと思うが…
オリエンテーションが終わり、あてがわれた部屋には、俺の他に4人が同室となった。俺以外は、全員大卒である。それぞれ、名前だけの自己紹介をしてくつろいでいた時、その中の一人から笑えない質問が俺に飛んできた。
「君、何処の大学?」
実は俺は老け顔と言われていて、その上、無口だったことから、実際の歳より3から5歳上に見られることが多く、少々気にはしていたのである。高校入学前にしたアルバイト先で、小さな子供に「おじさん」と呼ばれ、その後その子のお母さんが「お兄さんでしょ」と叱っていたのは、自分が老け顔であると自覚させるには、十分だった。
質問した人には「高卒」ですよと答えたら、謝罪してくれた。
まあ、そんなに気にしてはいないので、「いえいえ、大丈夫ですよ」と笑って受け答えしたが、赴任先でこのことが、ちょっとした勘違いを生むことになるのは、後日の話しである。
まあ、なんとかスタート位置には立てたのである。明日は入社式だ。歩き回った疲れもあり、大卒連中の酒盛りの声を聞きながら、眠りについたのである。
気持ち良い風。
春らしい爽やかな日差し。
そして、閑静な住宅地。
そんな中、俺はホテルに着く事が出来ずに、1時間もの間、道に迷いながら歩いていた。
うろ覚えのの記憶で歩き始めた俺は、その記憶に頼り歩いたのが災いとなり、引き返せばいいのに、自分の記憶を信じたおかげで、すでに降りた駅にさえ戻れず、彷徨っていた。東京だから分からなければ、人に聞けば良い、タクシーが来たら乗せてもらおうという俺の甘い考えは、崩壊していた。
まさか、人も歩かない、タクシーも通らないとは、思いもしなかった。1時間前の自分に文句を言いたいところであるが、既にそんな暇も無くなっていた。
もう少しで集合時間になっていたのだ。
学生時代しなかった遅刻を社会人1日目でやってしまうかもしれない事態に、俺は焦っていた。
せめてもの救いは、電柱に張り付けてる看板の地名が目的地の住所である事ぐらいだった。
最も慰めにはならない。目的のホテルにたどり着く手立ては、全くなかった。
どうしたらいいか考えながら歩いていると、ホテルへの道案内看板を見つけた。
奇跡としか言いようが無いタイミングである。あと5分程で集合時間になっていたので、兎に角、必死で歩いた。歩いて歩いて頑張って歩いたが、結局遅刻した。2、3分程であったが…
どう言い訳しようかと考えながら受付に向かったら、受付の人は笑いかけながら出迎えてくれた。遅刻の理由も聞かれなかった。
その時はよくわからなかったが、多分ホットしたので、自然に笑顔になっていたのかな、と今では思っている。
なにせ、新入社員、しかも未成年が集合時間に来ていない、遅れるとの連絡もない、最悪の事態が考えられた時に俺が到着したのだ。オリエンテーションの時間も迫っている。細かいことに拘っている場合ではなかったのだろう。
案内された部屋に行くと、新入社員が既に集まっていた(当たり前だが)。割とガヤガヤしていたので、あまり注目されず部屋に入れたのは、ラッキーだった。
ちなみに俺より10分近く遅れた同期がいて、そいつとはその後、仲良くなり同じ事務所で働いていた時は、良き飲み友として付き合っていたのは、良い思い出である。遅刻繋がりという訳では無いと思うが…
オリエンテーションが終わり、あてがわれた部屋には、俺の他に4人が同室となった。俺以外は、全員大卒である。それぞれ、名前だけの自己紹介をしてくつろいでいた時、その中の一人から笑えない質問が俺に飛んできた。
「君、何処の大学?」
実は俺は老け顔と言われていて、その上、無口だったことから、実際の歳より3から5歳上に見られることが多く、少々気にはしていたのである。高校入学前にしたアルバイト先で、小さな子供に「おじさん」と呼ばれ、その後その子のお母さんが「お兄さんでしょ」と叱っていたのは、自分が老け顔であると自覚させるには、十分だった。
質問した人には「高卒」ですよと答えたら、謝罪してくれた。
まあ、そんなに気にしてはいないので、「いえいえ、大丈夫ですよ」と笑って受け答えしたが、赴任先でこのことが、ちょっとした勘違いを生むことになるのは、後日の話しである。
まあ、なんとかスタート位置には立てたのである。明日は入社式だ。歩き回った疲れもあり、大卒連中の酒盛りの声を聞きながら、眠りについたのである。
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