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双子の姉を愛し、艶かしい彼女の躰に溺れた僕が辿る運命は……

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 舌を伸ばし、硬く敏感になったミューの蕾を弾くとピクン、と跳ねる。そんな反応が愉しくて、何度も舌で弾いてると、ミューが顔を紅潮させて少し頬を膨らませた。

「遊ばないで、類……」
「だって、可愛いんだもん」

 ほんとに、どこもかしこも可愛い。

 僕が女だったらミューみたいになるのかな。そんなことを想像しながらする愛撫は、まるで自分で自分を抱いているかのような倒錯的な気分になって、凄く興奮する。

 言いながら類がチロッと舌を出し、先端を舐める。じっとりと美羽を見つめながら蕾を咥え、舌先でコロコロと転がし、指でも同じ動きでミューをじわじわと追い詰めていく。

「ゥア……ハァッ……類ぃっ!!」

 指と舌で同時に与えられる快感で震えるミューは、とてつもなく官能的だ。

 その声を聞いてるだけで、僕の全身にさざめきが起こる。媚薬を盛られたかのように躰が火照って熱くなり、ドクドクと下半身が力強く脈打つのを感じる。

 もっと狂わせてよ。僕を溺れさせて……
 そして、誰も感じたことのないエクスタシーに二人で堕ちて行こう。

 指と舌を左右入れ替え、指だけで弄っていた蕾が舌の熱いヌルッとした感触で触れられるだけで快感でジンと痺れる。

 ミューが胸の下で支えている腕をきつく抱き締めるようにして突き出し、僕の動かす指と舌のリズムに合わせて白く柔らかな乳房を艶かしく揺らす。視覚的にヤバイよね、これ。

 こんな淫乱なミュー、誰にも見せたくない……

 そんな独占欲とともに絡め取った蕾をチュウと強く吸うと、ミューが細く白い喉を晒し、ひくつかせる。そんな仕草も堪らなくセクシーなんだ。

「フ、ゥ……」

 息を吐くミューの姿見てたら、いいこと思いついちゃった。

 蕾を弄っていた手をスーッとなぞるように下ろしていき、紺に赤の細い線が入ったタータンチェックの短いプリーツスカートの裾を掴んだ。

「ねぇ、これ持ってくれる?」

 ミューは素直にスカートの裾を軽く摘んだけど、これじゃ低すぎて全然つまんない。

「そうじゃないでしょ」

 ミューの手首を掴み、スカートを胸のすぐ下まで持ち上げさせた。ブラジャーとお揃いの水色のレースのパンティーが露わになる。

「キャッ!」

 咄嗟に顔を赤らめるミューの反応は期待通りで、嬉しくなってくる。

「類……これ、やだ……」
「あ、片方だけじゃ落ちてきちゃう。ね、こっち側も持って!」

 ミューの話を無視して無理やりスカートのもう一方の裾を持たせた。ミューは恥ずかしそうにするけど、抵抗しない。ねぇ、こんな風に思い通りに出来ちゃったらさ、可愛くて仕方ないに決まってるよね。

 あぁ、もうミューってば、こんなことまで僕にさせられて。

 スカートを両手で掴んで持ち上げたミューをじっくり眺める。シャツが胸の上まで捲り上げられ、ブラジャーをつけたまま下ろされて乳房が露わになり、そして今は自らスカートを持ち上げて、水色のレースのパンティーを目の前に晒している。その下からは細くしなやかな脚が伸び、内腿を擦り合わせている。

 下半身の中心が一気に熱を持ち、質量を増してドクドクと脈打つ。こんな姿見たら、男なら誰だって欲情せずにはいられない。けど、違うんだ。僕の欲情の対象はいつだってミューだけ。ミュー以外の女の裸を見ても、誘われても、嫌悪しか抱かない。

 ミューなら、躰を重ねなくても、肌を合わせなくても、たとえ触れなくても……匂いを感じるだけで、甘い言葉を交わすだけで、見つめ合うだけで、欲情する。

 側にいなくても、彼女を思うだけで、胸が切ないぐらいに疼き、その存在を渇望してしまうんだ。

「ふふっ、やーらしい……」

 一歩下がると、ポケットから携帯を撮り出した。
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