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現れたのは、世にも美しい女性でした
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お客様を待たせるわけにもいかず、ニコラスの合図で扉が厳かに開けられた。
扉の先には、ブロンドの髪に小さな顔、大きくてくっきりとした碧眼、筋の通った形のいい鼻、両端の口角が上がった唇からは綺麗な白い歯が覗き、柔らかな笑みを浮かべた、背の高い美麗な男性が立っていた。
想像を超えるアーロンの美しさに息を呑み、ジュリエッタが声を出せずにいると、背後から階段を駆け降りてくる足音が響いてきた。
ミッチェルだわ……
頭の隅でそう思ったが、何かがおかしい。
そう、足音がやけにカツカツと響いている。ブーツとは……違うような気がする。
ジュリエッタが振り向いたと同時に、ミッチェルの鈴の鳴るような高らかな声が響いた。
「すみません! 遅れました!!」
な……!!
今度は別の意味で、ジュリエッタは息を呑むことになった。
突然現れたのは……
世にも美しい女性……の格好をした弟、ミッチェルだったからだ。
なぜ、私のドレスを!? 付け髪を!? ネックレスを!? 髪飾りを!?
ミッチェルって弟ではなく、妹だったかしら!?
ジュリエッタの頭がショートしそうに混乱する。
今、目の前にいるのは間違いなく男性のミッチェルのはず、なのだが……ジュリエッタは女性として、色々と負けていると認めざるをえなかった。
ジュリエッタが自分には似合わないとクローゼットの奥に仕舞い込んでいたライトブルーに白いフリルとパールをあしらった爽やかなドレスを見事に着こなし、華奢な鎖骨のラインが綺麗に見えている。パフスリーブから伸びている腕は細くまっすぐに伸び、太くて筋肉質なジュリエッタのとはまるで違う。
メイドから勧められたものの断ったサイドに縦ロールがついた最新のブロンドの付け髪は、ミッチェルの白くて瑞々しい肌に映えていて、女性らしい可愛らしさが内面から滲み出ている。
「ちょ……」
ジュリエッタの口があんぐりと開いたまま、ミッチェルを凝視した。
ミッチェル、いったいどういうつもり!?
そうジュリエッタが叫ぶ前に、アーロンがミッチェルの前に長い脚でサッと歩み寄り、白魚のように美しく小さな手を取ると、その甲に恭しく口付けた。
ブホッ!!
ジュリエッタの脳裏で何かがパンクしたような音が聞こえた。
アーロンが完璧な笑みを浮かべて、軽く頭を下げた。
「どうぞ、お気になさらず。たった今、私達も着いたところですので。
初めまして、ジュリエッタ。こんなに美しい方と婚約できるなんて、ここに来るまで思ってもいませんでした……とても幸せで、胸が震えています」
アーロンが頬をほんのり染めて、ミッチェルにはにかみ笑いを浮かべている。
ジュリエッタはそちらじゃなく、こ・ち・ら!!
私が、ジュリエッタですっっ!!
ジュリエッタは今すぐ誤解を解くようにとミッチェルに視線を投げ掛けたが、当の本人もアーロン同様頬を染め、互いに熱く見つめ合っていた。
アーロンがガバッと後ろを振り返った。
「父上、母上……!!
私は、この婚約を喜んでお受けします。こんな素晴らしい縁談を与えてくださり、ありがとうございます!」
それから今度は、ジュリエッタの両親に顔を向ける。
「未来のお父上、お母上、このような素敵なお嬢様との縁談を持ちかけて下さり、感謝いたします。
私の全てをかけて、ジュリエッタを幸せにします!」
あぁ、私は今……何を見せられているのでしょうか。
ジュリエッタは卒倒したい気持ちになった。
扉の先には、ブロンドの髪に小さな顔、大きくてくっきりとした碧眼、筋の通った形のいい鼻、両端の口角が上がった唇からは綺麗な白い歯が覗き、柔らかな笑みを浮かべた、背の高い美麗な男性が立っていた。
想像を超えるアーロンの美しさに息を呑み、ジュリエッタが声を出せずにいると、背後から階段を駆け降りてくる足音が響いてきた。
ミッチェルだわ……
頭の隅でそう思ったが、何かがおかしい。
そう、足音がやけにカツカツと響いている。ブーツとは……違うような気がする。
ジュリエッタが振り向いたと同時に、ミッチェルの鈴の鳴るような高らかな声が響いた。
「すみません! 遅れました!!」
な……!!
今度は別の意味で、ジュリエッタは息を呑むことになった。
突然現れたのは……
世にも美しい女性……の格好をした弟、ミッチェルだったからだ。
なぜ、私のドレスを!? 付け髪を!? ネックレスを!? 髪飾りを!?
ミッチェルって弟ではなく、妹だったかしら!?
ジュリエッタの頭がショートしそうに混乱する。
今、目の前にいるのは間違いなく男性のミッチェルのはず、なのだが……ジュリエッタは女性として、色々と負けていると認めざるをえなかった。
ジュリエッタが自分には似合わないとクローゼットの奥に仕舞い込んでいたライトブルーに白いフリルとパールをあしらった爽やかなドレスを見事に着こなし、華奢な鎖骨のラインが綺麗に見えている。パフスリーブから伸びている腕は細くまっすぐに伸び、太くて筋肉質なジュリエッタのとはまるで違う。
メイドから勧められたものの断ったサイドに縦ロールがついた最新のブロンドの付け髪は、ミッチェルの白くて瑞々しい肌に映えていて、女性らしい可愛らしさが内面から滲み出ている。
「ちょ……」
ジュリエッタの口があんぐりと開いたまま、ミッチェルを凝視した。
ミッチェル、いったいどういうつもり!?
そうジュリエッタが叫ぶ前に、アーロンがミッチェルの前に長い脚でサッと歩み寄り、白魚のように美しく小さな手を取ると、その甲に恭しく口付けた。
ブホッ!!
ジュリエッタの脳裏で何かがパンクしたような音が聞こえた。
アーロンが完璧な笑みを浮かべて、軽く頭を下げた。
「どうぞ、お気になさらず。たった今、私達も着いたところですので。
初めまして、ジュリエッタ。こんなに美しい方と婚約できるなんて、ここに来るまで思ってもいませんでした……とても幸せで、胸が震えています」
アーロンが頬をほんのり染めて、ミッチェルにはにかみ笑いを浮かべている。
ジュリエッタはそちらじゃなく、こ・ち・ら!!
私が、ジュリエッタですっっ!!
ジュリエッタは今すぐ誤解を解くようにとミッチェルに視線を投げ掛けたが、当の本人もアーロン同様頬を染め、互いに熱く見つめ合っていた。
アーロンがガバッと後ろを振り返った。
「父上、母上……!!
私は、この婚約を喜んでお受けします。こんな素晴らしい縁談を与えてくださり、ありがとうございます!」
それから今度は、ジュリエッタの両親に顔を向ける。
「未来のお父上、お母上、このような素敵なお嬢様との縁談を持ちかけて下さり、感謝いたします。
私の全てをかけて、ジュリエッタを幸せにします!」
あぁ、私は今……何を見せられているのでしょうか。
ジュリエッタは卒倒したい気持ちになった。
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