93 / 1,014
美姫への想い ー大和過去編ー
6
しおりを挟む
高等部に入ってから、美姫は時々どこか遠くを見て物思いにふけるようなことが多くなっていた。
「よっ、美姫。なんだよ、深刻な顔して。何か考え事か?」
そう聞くと、美姫は無理やり笑顔をつくった。
「……ぁ。ううん、なんでもない。
今度のテストのこと、考えてただけ、だから……」
俺には、何も言えないのかよ。きっと、薫子には話してるんだろうな。
自分が美姫にとってもっと近い存在になりたい、そんな思いが日増しに膨らんでいった。
そんなある日、薫子からの言葉でそれまでの俺達の関係に変化が訪れた。
「美姫、大和……私と悠、付き合うことになったの」
え……薫子と、悠が……?
ふたりを見ていれば、お互い想い合っているのは一目瞭然だった。対立する両家のことを思い、悩んでいたのも知っていた。
ようやく、腹決めたか……
俺は悠の肩を軽く叩いた。
「悠、やったな!二人共おめでとう、俺まで嬉しくなっちまった」
俺が美姫を好きで、今までの4人の関係を望んでいたとしても、このふたりには関係ないことだ。
心から祝福してやらないと……
美姫も最初は驚いて固まっていたものの、戸惑いつつもふたりに笑顔を向けた。
「薫子、悠、おめでとう。よかったね、二人とも…」
だが、その後おそるおそる薫子に尋ねた。
「薫子……悠と付き合っても私達変わらないよね?今まで通り遊べる、よね?」
美姫は、これまでの友情関係が続くことを望んだ。
俺は……
俺もそれを望みながらも、心のどこかではこの均衡が崩れるのを待っていたのかもしれない。
それからやはり......俺達の関係は変化していった。
クラスが離れていたせいもあり、どうしても悠と薫子、俺と美姫で過ごす時間が長くなっていった。美姫は同性で仲の良い薫子が側にいない寂しさを感じつつも、俺といる時はいつも明るく、冗談を言い合ったり、仲の良い友達として接してくれていた。
けれど、俺は……美姫に、友達以上の関係を望むようになっていた。
悠と薫子が手を繋ぎ、お互いの視線が重なるたびに微笑み合う姿を見るにつけ、つい重ね合わせてしまう。
もし、これが俺と美姫だったら……と。
美姫の笑顔を見る度に、これがもし俺だけに向けられていたら……と。
そう、考えるようになった。
思春期のヤローが考えることなんて、ひとつしかない。俺は......頭の中で、美姫の裸を想像した。
抱き締めたら折れてしまいそうな華奢な躰を組み伏せ、白く柔らかい肌に触れ、艶やかな唇を貪り、胸の膨らみを撫で回し、その先端を口に含み、滴る蜜で溢れる秘密の入口を暴き、卑しい欲で膨らんだ猛りで蹂躙したい.....
夜、布団に入るたびに、いつしか美姫のことを想像してヌクのが癖になっていた。
俺は美姫をオカズにして自分の欲情を慰めているにもかかわらず、美姫と接するときにはそんな素振りは一切見せなかった。
いかにも親友みたいな顔して冗談言ったり、笑い合う自分に後ろめたさを感じていた。だが、美姫に会う度に俺の想いは高まるばかりで、止めることなど出来なかった。
「よっ、美姫。なんだよ、深刻な顔して。何か考え事か?」
そう聞くと、美姫は無理やり笑顔をつくった。
「……ぁ。ううん、なんでもない。
今度のテストのこと、考えてただけ、だから……」
俺には、何も言えないのかよ。きっと、薫子には話してるんだろうな。
自分が美姫にとってもっと近い存在になりたい、そんな思いが日増しに膨らんでいった。
そんなある日、薫子からの言葉でそれまでの俺達の関係に変化が訪れた。
「美姫、大和……私と悠、付き合うことになったの」
え……薫子と、悠が……?
ふたりを見ていれば、お互い想い合っているのは一目瞭然だった。対立する両家のことを思い、悩んでいたのも知っていた。
ようやく、腹決めたか……
俺は悠の肩を軽く叩いた。
「悠、やったな!二人共おめでとう、俺まで嬉しくなっちまった」
俺が美姫を好きで、今までの4人の関係を望んでいたとしても、このふたりには関係ないことだ。
心から祝福してやらないと……
美姫も最初は驚いて固まっていたものの、戸惑いつつもふたりに笑顔を向けた。
「薫子、悠、おめでとう。よかったね、二人とも…」
だが、その後おそるおそる薫子に尋ねた。
「薫子……悠と付き合っても私達変わらないよね?今まで通り遊べる、よね?」
美姫は、これまでの友情関係が続くことを望んだ。
俺は……
俺もそれを望みながらも、心のどこかではこの均衡が崩れるのを待っていたのかもしれない。
それからやはり......俺達の関係は変化していった。
クラスが離れていたせいもあり、どうしても悠と薫子、俺と美姫で過ごす時間が長くなっていった。美姫は同性で仲の良い薫子が側にいない寂しさを感じつつも、俺といる時はいつも明るく、冗談を言い合ったり、仲の良い友達として接してくれていた。
けれど、俺は……美姫に、友達以上の関係を望むようになっていた。
悠と薫子が手を繋ぎ、お互いの視線が重なるたびに微笑み合う姿を見るにつけ、つい重ね合わせてしまう。
もし、これが俺と美姫だったら……と。
美姫の笑顔を見る度に、これがもし俺だけに向けられていたら……と。
そう、考えるようになった。
思春期のヤローが考えることなんて、ひとつしかない。俺は......頭の中で、美姫の裸を想像した。
抱き締めたら折れてしまいそうな華奢な躰を組み伏せ、白く柔らかい肌に触れ、艶やかな唇を貪り、胸の膨らみを撫で回し、その先端を口に含み、滴る蜜で溢れる秘密の入口を暴き、卑しい欲で膨らんだ猛りで蹂躙したい.....
夜、布団に入るたびに、いつしか美姫のことを想像してヌクのが癖になっていた。
俺は美姫をオカズにして自分の欲情を慰めているにもかかわらず、美姫と接するときにはそんな素振りは一切見せなかった。
いかにも親友みたいな顔して冗談言ったり、笑い合う自分に後ろめたさを感じていた。だが、美姫に会う度に俺の想いは高まるばかりで、止めることなど出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
友達婚~5年もあいつに片想い~
日下奈緒
恋愛
求人サイトの作成の仕事をしている梨衣は
同僚の大樹に5年も片想いしている
5年前にした
「お互い30歳になっても独身だったら結婚するか」
梨衣は今30歳
その約束を大樹は覚えているのか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる