<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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成人式

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 そんな美姫の気持ちなど知らない遼が、美姫に話しかけた。

「そーいや、美姫。この前せっかくクリスマスパーティーやったのにオーストラリア行ってて来られなかっただろ」
「遼ちゃん...オーストラリアじゃなくて、オーストリアだよ」

『俺、知ってんだぜ』というような得意そうな態度の遼に、美姫が思わず苦笑する。

「あ?ラがあるかないかの違いだけだろが。と、とにかく!今度なんかやる時はお前も来いよな!」
「香西くん、強引過ぎ……」
 
 間違いを指摘されて真っ赤になる遼と、突っ込みを入れる陽子の対比がおかしてくて、思わず笑みが零れた。

 遼ちゃん、強引なところはあるけど、いい人なのに……傷つけたくないな。

 そんな思いが込み上がってくる。

 ガチャンと音がして振り返ると、薫子がスマホを落としたようだった。

「ったく、相変わらずどんくせーな」

 遼が薫子のスマホを拾い上げ、渡した。

「んじゃ、俺そろそろ行くわ。またパーティーでな!」

 そして、美姫の方に向き直る。

「美姫、おまえ今度の集まりには絶対に参加しろよ!」
「う、うん……分かったよ」
「ぜっったいだかんな!!」

 そう念押しすると、遼が去っていった。

 嵐みたいな人だな、遼ちゃんって。

 遼を目で追っていると、悠へと歩み寄っていくのが見えた。

 そして、悠の隣には大和が立っていた。

 やま、と……

 そのまま、3人で会場を後にしてほしい……そう願っていたが、遼は悠を誘って会場を出ていき、大和はふたりに手を振った。

 その後、大和も会場の外に向かっているのを見てホッとした矢先、陽子が大和に向かって手を挙げた。

「あっ、羽鳥くん!」

 その声に薫子と美姫はビクリと肩を震わせた。

 大和が陽子の大声に気づき、振り向いた。そこに薫子だけでなく美姫も立っているのを見て、一瞬躊躇するが、陽子の声がけに無視するわけにもいかず、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。

 どう、しよう……大和が、来る。
 でも、ここで逃げ出すわけにはいかないよね。

「一緒に成人式出てるんだから、声ぐらい掛けてくれてもよかったのに」

 人懐っこく話しかけた陽子に対し、大和は困惑しながら答えた。

「あぁ......だよ、な。ごめん」

 美姫は薫子の陰に隠れるようにして立ち、顔を俯かせた。

 どうか、私の存在を無視して。いないことにして……

 陽子がデジカメをチラつかせた。

「ねぇ、せっかくだから一緒に写真撮らない?」

 一緒、に……

 美姫が小さく声を上げた。

「じゃ、私撮ってあげるよ」

 振り返った陽子は、美姫が大和の元カノであることを知っているのか、罰の悪そうな顔をした。

「えと、じゃぁ...お願い出来るかな」
 
 陽子は気まずさを誤魔化すように、明るく薫子に呼び掛けた。

「ほらほら、薫子も入って!」
「うん」

 大和を真ん中にして薫子と陽子が立つ。

「両手に花ー、なんてね」

 陽子が戯けて言ったが、大和は笑いもせず、カメラを持って立つ美姫をじっと見つめている。

 その視線に、焦される。

「撮るよー」

 合図をかけ、シャッターを切るものの、手先が狂ってブレてしまった。

「ご、ごめん...ブレちゃったみたい。もう一回、撮らせて......」

 大和の顔を見ないようにして、なんとかシャッターを押した。

 写真を撮り終えると、一気に緊張感が抜けた。

「はい、カメラ」
「ありがとう!」

 美姫は陽子にカメラを渡すと、大和と目を合わせないよう、再び顔を俯かせた。

 大和が薫子に呼びかけているのが聞こえた。

「薫子...大丈夫か?」
「うん......」
「じゃ、後でな」

 大和は悠と空港に向かうので、そこで再び顔を合わせることになる。

 あと、少し。
 今日さえ乗り切れば、もう大和と関わることはなくなる……

 美姫はギュッと拳を硬く握り締めた。
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