<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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決裂

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「美姫......」

 秀一は、美姫が自分の行いによって自責の念に駆られ、苦しんでいる姿を見てショックだった。

 私は美姫が穢されたことを知った時、怒りと憎しみに任せて藤堂礼音を制裁しました。後悔など、するはずがない---そう、思っていたというのに。
 そのことが美姫を深く傷つけ、罪悪感を背負わせることになるとは思いもしませんでした。

 もしまた自分が藤井久美を傷つけ、あるいは殺害すれば、美姫は藤堂礼音の時以上の悲しみと苦しみ、そして自責の念に駆られることになるのでしょう。

 私は、藤堂礼音と藤井久美を制裁することにより美姫を守り、救った気持ちでいたというのに、私が彼らを傷つけた刃は、美姫の心をも深く傷つけていたとは。愛おしく、大切に願っていた存在を、自ら傷つけていたことに気づかなかったなんて。

 愚かなのは、私でした。

 秀一は唇をきつく引き結んだ後、フッと息を吐いた。

「......分かりました。彼女に手を下すのはやめておきましょう。
 私の彼らへの行為が貴女を傷つけることになるなど、思いもよりませんでした。

 美姫......私はただ......貴女が大切で、愛おしいだけなのですよ。貴女が罪悪感をもつことは、私が罪を背負うことよりも苦しいのです」
「は、い......」

 分かっていた。自分が苦しんでいることを知れば、秀一はそれに対して苦しむであろうことは。

 終わりのない負の連鎖へと、引き込まれるようだ。
 けれど、美姫にはもう、こうするより他になかった。

「藤井久美に危害は加えないと言いましたが、ただ事態を傍観するわけにはいきません。
 これから週刊誌の編集部に連絡して、明日の発売を差し押さえるよう話してみます」
「わ、かり......ました」

 秀一が美姫を抱く腕に力を込めた。

「何があろうとも......私は貴女を守ってみせます」
「秀一、さん......」

 美姫が頷いたのを確認すると秀一が立ち上がり、書斎へと消えて行った。残された美姫には、立ち上がる気力さえ残っていなかった。

 今でも、信じられない......密告者が、久美だったなんて。 

 大学に入学して、1番仲が良かったのが久美だった。

 それまで青海学園で何不自由ない生活を送っていた私が、慣れない大学生活をなんとか乗り切ることができたのは、久美のおかげだ。寮で隣同士だったことから仲良くなって、よく連れ立って食堂に行ったり、お風呂に入ったりもした。試験前には一緒に勉強し、久美に誘われて入ったサークルで、仲のいい友達も出来た。

 ......その中には、礼音もいた。

 今までしたことのなかった大衆居酒屋での飲み会や、友達の家に集まっての鍋パーティー。賑やかな輪の中には、いつも久美がいて。笑顔がたくさん、溢れてた。

 それはずっと変わらないと、疑うことなどなかったのに。

 いつから久美は、私に対して憎しみを抱いていたの?

 全然、知らなかった。久美の抱えてる闇に、気付けなかった。

 もっと、話し合えばよかったのかな。

 どうすれば。どうすれば、よかったの?
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