486 / 1,014
桃源郷
11
しおりを挟む
戻ってきた秀一の手には赤ワインの入ったワイングラスと、葡萄が盛られたグラスの器があった。
サイドテーブルがないので、ワイングラスとフルーツの器をベッドの下に置く。
「美姫、こちらにおいでください」
その言葉に従い、美姫が秀一に躰を寄せると、彼の膝の上に乗せられ、横抱きにされた。頭を持ち上げられたかと思った途端、熱い舌が滑り込む。
「ンッ...ンンウッ」
唇と唇をぴったりと合わせ、呼吸さえも奪うような濃厚な交わり。気怠かった躰が一気に覚醒させられ、全身が熱く火照り、ドクドクと脈打つ。呼吸が出来なくて苦しいのに、渇望したくなるほど凄い快感が美姫の全身を熱く巡る。
美姫は縋るように、秀一の腕を指先に絡ませた。
秀一が唇を解放した途端、美姫は「ッハァ!!!」と大きく息を吸い込んだ。
「ッハァ、ハァッ、ハァッ......」
呼吸を整えている間に、秀一は美姫を抱いたまま躰を傾け、ベッドの下に置いたワイングラスへと手を伸ばした。ステムに人差し指を絡めてから、包み込むようにしてボウル部分を支える。
日本ではステム(脚の部分)を持つのが正しいマナーとされているが、ボウル部分をもつのが国際的なマナーだ。
優美にグラスを傾け、ワインを含むとじっくりと口の中で転がした。芳醇な赤ワインの匂いがワイングラスと秀一の唇から漂い、妖艶な空気が部屋中を満たしていく。
秀一が空いている手で美姫の後頭部を支えたのを合図に、彼女は口を少し開いた。秀一が目を細め、その美麗な顔が美姫へと寄せられる。美姫の心臓がバクバクと高鳴り、目を閉じてしまいたいほど恥ずかしいと思うのに、秀一の美しい顔から目を逸らすことが出来ないまま、魅入られる。
秀一が口を窄め、口の中の赤ワインが少しずつ美姫の口へと移されていく。秀一の愛液と絡み合って濃度を増したそれは、芳醇な香りと味わいで美姫を躰の芯から熱くさせる。
互いの口を繋ぐように、赤い糸が引いていた。
秀一の唇が、少しずつ離れていく。零れ落ちる高度が高くなり、それは細く赤い滝のようにも見えた。
なんて......甘美な行為、なの......
少しずつ送り込まれる赤ワインを飲み下しながら陶酔していると、不意に赤ワインが唇の端に零れ落ち、撒き散らされた。
「ぁっ!!」
口に含んでいた赤ワインを全て移し終えた秀一が、艶やかに笑みを見せた。
「指で、掬って舐めて下さい」
美姫は人差し指をおずおずと伸ばし、唇の端や頬を伝う赤ワインを掬い、舌をゆっくりと出してその上に乗せた。もう一度、零れ落ちたワインを掬い上げ、今度は舌の上に指を這わせていく。
「あぁ.....なんと艶かしい姿でしょう」
更に良く見えるようにと、秀一が美姫をしっかりと抱きかかえた。
秀一の甘い言葉と力強い抱擁が、美姫の行為に拍車をかける。舌を使ってチロチロと指を舐め、それから指の付け根から先端まで、舌を添わせていく。秀一の熱い欲情を含んだ眼差しで見つめられているだけで、美姫は絶頂に達しそうなほどの快感を感じていた。下腹部が熱くなり、秘部がドクンドクンと力強く脈を打つのが響く。
「ッハァ......」
噎せるほどの雌の匂いが内側から放たれていくのが分かる。
美姫は、切ない瞳で秀一を見つめた。秀一の瞳に野生の炎が燃え上がるのを見て、美姫の全身が期待で疼く。
躰を傾けてグラスをベッドの下へ戻した秀一は、美姫の指を口の中へと咥えるように誘導する。秀一の手によって口の中で抽送される指は、行為を疑似するようだ。
「ッハ...ハァッ、ハァッ......」
擬似行為は妄想の中で現実となり、それに従って腰が浮き沈みし、花芯が細かく震え、蜜壺からねっとりとした濃い蜜が滴り落ちる。その部分に触れていないのに、痙攣が大きくなり、快感の波が高まっていくのが全身に伝わって来る。
「ゃ......ッハァ、い...イくぅ......ッハ!!!......ン、だめェ」
歯の隙間から言葉を漏らした美姫に、秀一は妖しく美しい表情で美姫に迫った。
「もっと、快感の深みへ......」
サイドテーブルがないので、ワイングラスとフルーツの器をベッドの下に置く。
「美姫、こちらにおいでください」
その言葉に従い、美姫が秀一に躰を寄せると、彼の膝の上に乗せられ、横抱きにされた。頭を持ち上げられたかと思った途端、熱い舌が滑り込む。
「ンッ...ンンウッ」
唇と唇をぴったりと合わせ、呼吸さえも奪うような濃厚な交わり。気怠かった躰が一気に覚醒させられ、全身が熱く火照り、ドクドクと脈打つ。呼吸が出来なくて苦しいのに、渇望したくなるほど凄い快感が美姫の全身を熱く巡る。
美姫は縋るように、秀一の腕を指先に絡ませた。
秀一が唇を解放した途端、美姫は「ッハァ!!!」と大きく息を吸い込んだ。
「ッハァ、ハァッ、ハァッ......」
呼吸を整えている間に、秀一は美姫を抱いたまま躰を傾け、ベッドの下に置いたワイングラスへと手を伸ばした。ステムに人差し指を絡めてから、包み込むようにしてボウル部分を支える。
日本ではステム(脚の部分)を持つのが正しいマナーとされているが、ボウル部分をもつのが国際的なマナーだ。
優美にグラスを傾け、ワインを含むとじっくりと口の中で転がした。芳醇な赤ワインの匂いがワイングラスと秀一の唇から漂い、妖艶な空気が部屋中を満たしていく。
秀一が空いている手で美姫の後頭部を支えたのを合図に、彼女は口を少し開いた。秀一が目を細め、その美麗な顔が美姫へと寄せられる。美姫の心臓がバクバクと高鳴り、目を閉じてしまいたいほど恥ずかしいと思うのに、秀一の美しい顔から目を逸らすことが出来ないまま、魅入られる。
秀一が口を窄め、口の中の赤ワインが少しずつ美姫の口へと移されていく。秀一の愛液と絡み合って濃度を増したそれは、芳醇な香りと味わいで美姫を躰の芯から熱くさせる。
互いの口を繋ぐように、赤い糸が引いていた。
秀一の唇が、少しずつ離れていく。零れ落ちる高度が高くなり、それは細く赤い滝のようにも見えた。
なんて......甘美な行為、なの......
少しずつ送り込まれる赤ワインを飲み下しながら陶酔していると、不意に赤ワインが唇の端に零れ落ち、撒き散らされた。
「ぁっ!!」
口に含んでいた赤ワインを全て移し終えた秀一が、艶やかに笑みを見せた。
「指で、掬って舐めて下さい」
美姫は人差し指をおずおずと伸ばし、唇の端や頬を伝う赤ワインを掬い、舌をゆっくりと出してその上に乗せた。もう一度、零れ落ちたワインを掬い上げ、今度は舌の上に指を這わせていく。
「あぁ.....なんと艶かしい姿でしょう」
更に良く見えるようにと、秀一が美姫をしっかりと抱きかかえた。
秀一の甘い言葉と力強い抱擁が、美姫の行為に拍車をかける。舌を使ってチロチロと指を舐め、それから指の付け根から先端まで、舌を添わせていく。秀一の熱い欲情を含んだ眼差しで見つめられているだけで、美姫は絶頂に達しそうなほどの快感を感じていた。下腹部が熱くなり、秘部がドクンドクンと力強く脈を打つのが響く。
「ッハァ......」
噎せるほどの雌の匂いが内側から放たれていくのが分かる。
美姫は、切ない瞳で秀一を見つめた。秀一の瞳に野生の炎が燃え上がるのを見て、美姫の全身が期待で疼く。
躰を傾けてグラスをベッドの下へ戻した秀一は、美姫の指を口の中へと咥えるように誘導する。秀一の手によって口の中で抽送される指は、行為を疑似するようだ。
「ッハ...ハァッ、ハァッ......」
擬似行為は妄想の中で現実となり、それに従って腰が浮き沈みし、花芯が細かく震え、蜜壺からねっとりとした濃い蜜が滴り落ちる。その部分に触れていないのに、痙攣が大きくなり、快感の波が高まっていくのが全身に伝わって来る。
「ゃ......ッハァ、い...イくぅ......ッハ!!!......ン、だめェ」
歯の隙間から言葉を漏らした美姫に、秀一は妖しく美しい表情で美姫に迫った。
「もっと、快感の深みへ......」
0
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる