<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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崩れゆく世界

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 コンビニを出て駐車場へ向かうと、学生たちが集まってこそこそと会話しているのが聞こえた。

「ねぇねぇ。あそこにいるのって、もしかして来栖秀一じゃない?」
「えー?そうかやー?来栖秀一がこんな所にいるかやー?」
「でもあれ絶対そうだよ!イケメンだしさ、ちょっと見に行ってみようよー!」

 その視線の先には、秀一の車が見えた。美姫は買い物袋を手に、急いで助手席の車を開けて乗り込んだ。

「秀一さん、車をお願いします」

 美姫の慌てた様子から、秀一はすぐにサイドブレーキに手を掛け、車を発進させた。

 助手席に座った美姫を横目で流し見て、秀一が声を掛けた。

「美姫。まだ気分が優れませんか。これからまた山道に入りますので、もし体調が回復していないのならどこかで休みましょうか」

 美姫は、カタカタと小さく震えながらも首を振った。

「秀一さん......早く、早く帰りましょう。
 ここにいては、危険です」

 切羽詰まった声を聞き、秀一はアクセルを踏み込んだ。

 美姫は秀一が運転している間、彼の顔をまともに見られずにいた。考えたくなくても、遠沢の事件について考えてしまう。

 あれは、自殺なんだ。遺書もあったし、本人の自筆のサインだって添えられていた。
 秀一さんは私とずっと一緒にいて、しかもログハウスはスマホの圏外にある。

 秀一さんに、出来るはずない......

 ログハウスに戻ると、秀一が助手席を開け、手を差し出す。美姫は一瞬その手をとることを躊躇し、ややあって手を取った。

「美姫、大丈夫ですか?
 先程のコンビニエンスストアで何かあったのですか?」

 その言葉に、美姫は肩をビクリと鳴らせた。秀一が、その異変に気づかないわけがない。

「何が......あったのですか」

 重く響く秀一の声を聞き、誤魔化すことなどとても出来ないと美姫は悟った。

 ログハウスの中に入るとソファに腰を下ろし、美姫は深く息を吐き出した。

「さっき......コンビニで、週刊誌を読みました」

 美姫の言葉に、秀一の眉が微かに上がる。

「遠沢が自殺した......と、その記事にはあり、遺書も掲載されていました」
「そうですか」

 秀一の表情は変化しない。優雅にコートを脱いで掛けると、ゆったりと美姫の隣に腰掛けた。

 美姫は何度も小さな呼吸を繰り返した。喉から出かける言葉を呑み込み、また言葉を繋ごうとし......
 それからようやく、掠れた声で喉から搾り取るようにして声を押し出した。


「遠沢を、自殺したように見せかけて殺したのは......
 秀一さん、ですか?」

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