<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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愛憎の果て

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 涙に詰まった美姫の話を、大和が引き継ぐ。

「来栖秀一氏があの週刊誌が出た際に一番心配したのは、姪である来栖美姫さんのことでした。来栖財閥令嬢である彼女が凌辱されたことが世間に知られることを恐れ、その為に仕事までキャンセルし、一時的に雲隠れすることにしたのです」

 美姫は、震える声を振り絞った。

「わた、しが......私が、悪いんです。誰にも、知られたくなくて......秀一さんに頼ったために、彼に迷惑を......かけて、しまった......
 秀一さんは、何も悪くないんです」

 大和が美姫の肩に手を置く。

「いえ、全ては私の責任です。彼女が凌辱された事実に私も傷つき、叔父の元へと身を寄せていたことを知りつつも彼女に何て声をかけていいか分からず、行動出来ずにいました。
 けれど、あの記事を見た時に激しく後悔しました。あの時に、ちゃんと自分が彼女を安心させていればこんなことにはならなかったと。彼女の、世間の誤解を解き、ちゃんと美姫さんと話し合いたい、と。

 それから彼女に連絡し、ふたりで話し合いました。そこで、私は何があっても彼女への気持ちは変わらないと告げ、プロポーズしました」

 大和がまっすぐに顔を上げた。

「この週刊誌の記事が出たことにより、来栖秀一氏は姪との禁忌の関係にあるとして世間の非難を受け、ピアニストとしての地位が脅かされています。それだけではなく、来栖財閥の評判は地に落ち、株価が暴落し、下請け会社の中には倒産の危機に迫られていたり、従業員の解雇を余儀なくされる事態にまで陥ってます。
 それを受け、私たちはマスコミに対して記者会見を設けることで、世間の誤解を解き、来栖財閥を立て直す決意を致しました。この場に私たちの両親はいませんが、双方とも私たちの婚約を心から喜んでくれています。
 これからは大学に通いながら、美姫さんのお父上である誠一郎氏に帝王学を習い、後継者として学んでいく所存です。結婚式については具体的な日にちは決まっていませんが、これから少しずつ準備し、1日でも早く式を挙げたいと考えています。

 若輩者の私たちですが、皆様どうぞ温かく見守って下さると嬉しく思います」

 大和の堂々とした話しぶりに、思わず会場に集まった全員が引き込まれていた。彼の声質、話し方、態度もそうだが、彼から放たれるオーラは、人々を魅了せずにはいられない。

 美姫が続いて話す。

「私は、自分が凌辱されたという事実を世間に公表することを躊躇いました……けれど、現状を鑑かんがみれば、それは避けて通れないこと。叔父である来栖秀一と恋愛関係にあるという誤解を解き、来栖財閥の危機を救うためにも必要であると判断し、この記者会見に臨むことにしました。

 まだ、私の傷は癒えません......現在、心療内科に通い、薬を服用しています」

 それを聞き、記者団の空気が変わった。美姫や大和の話を聞き、美姫のパニックした状態を目の前で見ても、それは来栖秀一との恋愛をカモフラージュするための演技なのではと疑っている者も少なくなかった。だが、美姫が本当に心療内科に通っているという事実が確認されれば、この話や美姫の態度への信憑性が高まるだろう。

 美姫は大きく息を吸い込むと、大和に顔を向けた。

「でも、今……私の隣には、大和さんがいます。
『何があっても愛している』と言ってくれた彼の為にも、私をこれまで支え、愛情深く育ててくれた両親の為にも......自分を犠牲にしてまで、叔父として私を守ろうとしてくれた秀一さんの為にも......
 ふたりで力を合わせて、生きていこうと思います」

 大和は美姫に応えるように顔を向け、力強く頷いた。
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