<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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After Story3 ー怖いぐらいに幸せな……溺愛蜜月旅行❤️ー

DAY1ー31

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 シャンパンが運ばれ、乾杯したところでビンゴ大会が始まった。

 ステージには大画面のスクリーンがあり、そこに選ばれた数字がデカデカと表示される。

 会場のあちこちにはスピーカーがあり、司会の声がクリアに届くため、数字を聞き漏らすこともなかった。

「さーて、次の数字は……『9』です!!」

 美姫は手にしたビンゴカードの数字を上から順に辿っていき、『9』を探す。

 あぁ、なかった……

 ビンゴマーカーで秀一がカードにポンとスタンプを押すと、美姫に微笑んだ。

「美姫。ビンゴカードの数字は75までで、配列が決まっているのですよ。
1列目のBが1~15、2列目のIが16~30、3列目のNが31~45、4列目のGが46~60、一番左となる5列目のOが61~75となっています。
 ですから、『9』であれば、1列目のBを探せばいいのですよ」
「そうなんですね、知りませんでした」
「まぁ、美姫は初めてビンゴをするわけですから、当然です」

 すると、横で聞いていたザックが感嘆の声を上げた。

「へぇー、僕、今までに何回もビンゴやったことあるけど、初めて知ったよ!
 いいこと聞いた。さっきまで、数字探すの大変で、時間間に合わなーいって思ってたもん!」

 10枚のビンゴをザーッと並べたザックはにっこり笑った。

 美姫は秀一の手にしているビンゴカードを手にし、目を瞠った。

「凄い! 秀一さん、もうこんなに埋まってるんですね」

 まだ2つしか印をつけられていない美姫に対して、秀一のビンゴカードはスタンプで埋まっていた。
 
 秀一がビンゴカードを差し出す。
 
「交換しましょうか?」
「い、いえ!! それは、秀一さんのビンゴカードですから」

 司会者の声が響いた。

「続いてはー、『36』です!!」

 秀一がサッと3列目に視線を向け、『36』にスタンプを押すと、小さく「ぁ……」と呟いた。

 隣の美姫が覗き込むと、秀一のビンゴのラインが揃っている。

「えっ、秀一さん……もう、ビンゴじゃないですか!」

 すると、秀一が人差し指を唇に当てた。思わず、美姫は顔を赤らめて唇を閉じた。

 どうして、揃ったのに言わないの?

 そんな美姫の疑問に答えるように、秀一が美姫の耳に唇を寄せ、こっそり呟いた。

「庶民の楽しみを奪うのは、心苦しいですからね」

 庶民、って……

 もし秀一以外の誰かがそんなことを言っていたらなんて高慢だと思うかもしれないが、なぜか秀一が言うと納得してしまう。

「あーっっ!! もうっ!! 全然ないわぁ!!」
「もぉ、ミシェル黙ってよぉ。こっちは10枚もあって、探すの必死なんだから!!」

 ここに、庶民丸出しのふたりがいた。ミシェルのドラァグクイーンの威光は、もはや風前の灯火だった。

 秀一がビンゴを出してから5度目のターンで、

「ビンゴー!!」

 叫び声が上がった。恰幅のいい大柄な女性が腰を揺らしながら、ステージへと向かっている。

「おめでとうございまーす!! ビンゴが出ましたー!!」

 女性は興奮し、悲鳴をあげ、司会者に抱きついた。

 確かに……秀一さんがビンゴを出すよりも、あの女の人に当たった方が喜んでもらえて、良かったのかも。

「賞金は1000ドルです! このクルーズで素敵な時間を過ごしてくださいね」
「キャーッ、信じられないわ!! なんて幸運なのかしらっっ!!」

 ザックは5ドルのビンゴカードを100枚買おうとしてたから、賞金の半額を使おうとしてたってことだよね……

「キーッ、悔しいわ!!」

 ミシェルがビンゴカードを放り投げると、周りの客たちがビクッと慄いた。

「僕なんて10枚も買ったのにぃ」

 美姫が秀一を横目でチラッと見つめると、優美に微笑まれた。

 秀一さんがビンゴだったってことは、ふたりに言わない方がいいよね……

 残念ムードが漂う会場に向かって、司会者が声をあげる。

「まだまだビンゴ大会は続きますので、どうぞ皆さん引き続きご参加くださーい」
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