<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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高揚

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 オーストリア航空から出ている成田国際空港発の直行便に乗り、12時間のフライトを経てウィーン・シュヴェヒャート空港に着いたのは夕方の4時過ぎだった。

 「疲れましたか、美姫?」

 秀一が労るように美姫に声を掛けた。

 「いえ、大丈夫です」

 オーストリア航空はファーストクラスがないためビジネスクラスでの搭乗となったが、ブルーに木目とグリーンの差し色が入った北欧風の座席は日本人の美姫には十分な広さだった。ライフラットのため完全に水平にはならないが、緩やかな傾斜は寝るのに支障をきたすことはなかった。
 機内食はフライングシェフという専門の人間がついた。ウェルカムドリンクでシャンパンを少しだけ飲み、それからお洒落に盛りつけされたスターター。
 メニューは洋食だけでなく和食も用意されていたため、一度目の食事ではオーストリア料理であるウィナーシュニッツェル、二度目ではお寿司を頂いたが、どちらもレストランで食事をしているかと思うぐらい美味しかった。

 ほんとに快適な空の旅……

 けれど、美姫は秀一と二人きりで旅行という初めての状況、秀一がずっと隣にいてくれることが嬉しくて、興奮し、胸が昂ぶって眠ることなど出来なかった。眠ってしまって目が覚めたら、実は夢だった……なんていうことを恐れていたのかもしれない。それほど、美姫は夢を見ているかのように幸せに満たされていた。
 空港に降り立ってからも、美姫は眠れなかったにも関わらず、気分が高揚し、疲れさえも感じることはなかった。

 飛行機を降りてブリッジを渡り、パスポートコントロール(入国審査)へと向かう。記入する用紙もなく、パスポートを見せるだけで呆気なく通り抜けることが出来た。

 税関を通り抜けるとすぐに到着ロビーになっていた。飛行機を降り立ってからここまでは僅か15分もかからず、そのあまりの簡易さに不安を覚えてしまう程だ。

 ロビーに出た途端、あちらこちらでクリスマスの飾り付けが見られ、クリスマス間近の独特の雰囲気に包まれていた。なんとなく、道行く人達の足取りも浮き立っているように感じる。ロビーから右手に進み、エレベーターで地下へと下りる。エレベーターの扉が開くともうそこはウィーン国際空港地下駅の入口、というよりはプラットホームにいるような感じだった。そこからCATと呼ばれるシティ・エアポート・トレインがウィーンのダウンタウンであるウィーン・ミッテ駅まで1時間に2本の割合で運行している。ミッテ駅までは所要時間16分なので、成田国際空港と比べると随分近く感じる。

 「美姫、電車が来ましたよ」

 秀一が落ち着きなく視線を彷徨わせていた美姫に笑みを浮かべ、軽く腰を引き寄せた。触れた指先から秀一の熱がまるで直接肌の神経に伝わって来るように、美姫は熱い痺れを感じた。

 ……こんな、何気ない仕草に敏感に反応し、もっと触れて欲しいと願ってしまう……

 美姫は少しの戸惑いを感じながらも、それ以上の嬉しさと期待と興奮を胸に、秀一を熱い眼差しで見つめた。
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