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見上げていると、優しくロイヤルに肩を抱かれた。
「Shall we go?(まいりましょうか)」
『うん、行こうか』
幸田が重い門扉を開け、僕たちが入ると閉め、外から閂《かんぬき》を掛けた。
「では、私はこれで失礼します」
僕たちに一礼すると、再び車に乗り、去って行った。
さて、どんなところかな……
僕はロイヤルの腕を組み、スキップするようにゴーストマンションへと続く小径を歩いた。
洋館の重い扉をロイヤルが開けてくれると、磨き上げられた大理石の床。そして、その奥には両側から螺旋階段が伸びていた。
建物はヨーロピアン調でありながら、そこに飾られているのは全て明朝時代の中国を思わせる家具や花器などのアンティークだった。
へぇ……シノワズリね。これは、お祖父様の趣味かな?
ロイヤルは一つ一つ興味深そうに眺めたり、手に取ってみたりしていた。
『ここに置かれているものはエキゾチックだね。すごく興味深いよ……』
視界の端に分家からの使用人が入り、何も言わずに漆の塗られた低い書棚に紙を置く。
そこには、必要なものがあれば使用人を通して頼むこと。全ての行動が監視されていること。ルール違反すれば、ゲームオーバーってことが、ご丁寧に書かれていた。
二階建ての大きな洋館は、数えたら部屋が10もあった。
『僕、この部屋がいい』
一番大きな部屋に入ると、ベッドに向かって駆け出す。
ベッドには絹の真っ赤なベッドカバーがかけられ、天蓋からも赤いシースルーの布が垂れ下がっていて、僕にぴったりだ。
ベッドにダイブすると、沈み込む感覚をしばし味わう。それから、ベッドの海を泳ぐように手足を動かした。
ロイヤルがフッと笑みを浮かべてベッドの縁に腰掛け、僕の背中を官能的に撫でる。
『ユーキ、長旅で疲れてないかい?』
僕は猫のように背中をしならせてロイヤルの方へゴロンと転がり、頭をすり寄せた。
『車に乗ってる時は退屈だったけど、ここに来たら興奮で目が冴えちゃった。ねぇ、ロイヤルもここに来て……』
それを始まりの合図と受け取ったロイヤルは、嬉しそうに僕の頭を撫でた。
『ユーキの、望むままに』
ロイヤルが僕の躰を跨ぎ、ゆっくりと唇を寄せる。
僕は彼の首に腕を回し、微笑んだ。
あぁ、ここは僕の城。
僕たちだけの世界……
「Shall we go?(まいりましょうか)」
『うん、行こうか』
幸田が重い門扉を開け、僕たちが入ると閉め、外から閂《かんぬき》を掛けた。
「では、私はこれで失礼します」
僕たちに一礼すると、再び車に乗り、去って行った。
さて、どんなところかな……
僕はロイヤルの腕を組み、スキップするようにゴーストマンションへと続く小径を歩いた。
洋館の重い扉をロイヤルが開けてくれると、磨き上げられた大理石の床。そして、その奥には両側から螺旋階段が伸びていた。
建物はヨーロピアン調でありながら、そこに飾られているのは全て明朝時代の中国を思わせる家具や花器などのアンティークだった。
へぇ……シノワズリね。これは、お祖父様の趣味かな?
ロイヤルは一つ一つ興味深そうに眺めたり、手に取ってみたりしていた。
『ここに置かれているものはエキゾチックだね。すごく興味深いよ……』
視界の端に分家からの使用人が入り、何も言わずに漆の塗られた低い書棚に紙を置く。
そこには、必要なものがあれば使用人を通して頼むこと。全ての行動が監視されていること。ルール違反すれば、ゲームオーバーってことが、ご丁寧に書かれていた。
二階建ての大きな洋館は、数えたら部屋が10もあった。
『僕、この部屋がいい』
一番大きな部屋に入ると、ベッドに向かって駆け出す。
ベッドには絹の真っ赤なベッドカバーがかけられ、天蓋からも赤いシースルーの布が垂れ下がっていて、僕にぴったりだ。
ベッドにダイブすると、沈み込む感覚をしばし味わう。それから、ベッドの海を泳ぐように手足を動かした。
ロイヤルがフッと笑みを浮かべてベッドの縁に腰掛け、僕の背中を官能的に撫でる。
『ユーキ、長旅で疲れてないかい?』
僕は猫のように背中をしならせてロイヤルの方へゴロンと転がり、頭をすり寄せた。
『車に乗ってる時は退屈だったけど、ここに来たら興奮で目が冴えちゃった。ねぇ、ロイヤルもここに来て……』
それを始まりの合図と受け取ったロイヤルは、嬉しそうに僕の頭を撫でた。
『ユーキの、望むままに』
ロイヤルが僕の躰を跨ぎ、ゆっくりと唇を寄せる。
僕は彼の首に腕を回し、微笑んだ。
あぁ、ここは僕の城。
僕たちだけの世界……
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