5 / 9
4話目 お母さんと思ってたのに違ってたと気付かされた上に、猛アプローチをされる元息子の気持ちが分かるか
しおりを挟む
朝、眼を覚ますと元の世界に――嫌、やめておこう。
そんな淡い期待を頭から剥がし、ベットから起き上がる。
「せめて異世界なら喜んだのに……」とぼやきながらも、いつも通りの日課を行う。そう、鹿呂(ろくろ)の趣味であるお風呂だ。昨日の過ちを起こさないよう服を持ち二階から降りてくる。
家の中は静まり返っており、まだ二人は寝ているようだ。脱衣所に着くと服を脱ぎ、毎日予約して沸き上がる風呂に浸かる。
「ハァーー」
あまりの気持ちよさに息をついてしまう。決してため息なんかではない。
鹿呂は天井を見上げながら昨日の出来事を思い出す。
姉妹喧嘩が終わり次第、鹿呂は疑問に思ったことを次々と上げていった。
「最初に聞きたいことは、本当のお母さんの居場所なんだけど……」
「そんなの知ってたら私が殴り込みに行ってるし」
魅虎(みこ)が一つ目の疑問をやんわりと返す。
それもそうだ。行方不明者の居場所を知っているのなら、それはただの育児放棄になるだけだ。
「やっぱりそうだよね……。それじゃ二つ目にいくね。お母さん……じゃなかった龍(りん)さんと魅虎の親は何処にいるの?父親もちゃんといるの?」
すると、魅虎と龍は顔を見合わせる。
「……やっぱり、私達女と一緒に暮らすのなんて願い下げだよね」
何を勘違いしたのか、龍は涙目で何度も頭を下げる。ソファーで寝転ぶ魅虎も申し訳なさそうにしている。
「嫌、違うんだよ?!僕はこの生活に満足しているし、今更知らない人と暮らせなんて言われると困っちゃうし!只単純に気になっただけなんだ!」
狼狽えながらも自分の本心を暴露する鹿呂。
その言葉に龍は顔をバァッと上げにこやかな笑顔を作る。
「やっぱりそうだよね!いやー、お姉さん安心したよ」
先程まで詫びていたのが一変、何事も無かったようにおっとりした雰囲気を保つ。
一芝居打たれたのだ。
「僕を、試したの?」
鹿呂は疑いの眼を向ける。しかし、龍は悪びれる様子も無く、気軽そうにする。
「鹿ちゃんの心中が知りたかっただけなのよ。ということはー、私は鹿ちゃんの許容範囲ってことだね!」
そこで魅虎がダメ出しをする。
「姉貴見たいなババァやめとけ!この前だって弟もんのエロ本買ってたぞ!」
「なんでそれ知ってるの!じゃなかった、そんなんだったら魅虎だって!家族写真を鹿ちゃんだけ切り取って大切そうに自分のアルバムに溜めてるの知ってるんだからね」
鹿呂は二人の爆弾発言に若干引き気味になるが、これはこの世界が悪いんだ、と自分に言い聞かせる。
掴み合いに発展している魅虎と龍を止めにかかる。
「二人共落ち着いて。騒いだら近所に迷惑だよ」
「……なんでそんなに離れているのかなー、鹿ちゃん?」
止めにかかると言っても現実は遠くからさり気なく声を掛けているだけだ。
「だ、だって、女の人の喧嘩って怖いじゃん」
こちら側に来てからインターネットで今と昔の女性の違いを調べていたら、色々なことが分かった。まず、女性は力が強く男性が弱いらしい。前の世界とは逆転しているのだここら辺は分かりやすいだろう。それで次だ。この世の女性は性欲が強く、か弱い男性は強姦されることがしょっちゅうあるみたいなのだ。
魅虎や龍に襲われるとは然程も考えていない鹿呂であるが、喧嘩の仲裁に入ると自分が怪我を負うのではと危惧しているのだ。
元々、鹿呂は女性というものを良くは思っていない。いわゆる女性恐怖症なのだ。だからといって男色なわけではない。本当は普通の恋をしたいのだが……閑話休題。
兎に角、鹿呂は女性を苦手としているのだ。この世界に来てからは不安しか無い。涙が溢れて止まらなかったのは、その不安も一つに入るのだろう。その他の原因は鹿呂がヘタレなことが関係しているのだけれども。
「悪かったて。俺達ちゃんと仲良くするから戻って来いよ」
魅虎が不貞腐れながらも男口調で手招く。魅虎は第一印象が俺、という鹿呂にとっては奇妙なものであった。
「うん。質問を続けるね。といってもさっきの続きなんだけど」
「途中で脱線して悪かったな。おかんなら今は兄貴の親戚に会いにいってるぞ。もう直ぐ帰って来るんじゃないか。後、家(うち)におとんならいねぇーぞ。てか大体の親は精子バンクから子ども生んでるし、父親の顔なんて知らないもんだろ?」
魅虎は龍に同意を求めるように見る。視線を受け取った龍は話を続ける。
「そうね。だからって鹿ちゃんが気にすることないからね。家(うち)にはもう鹿ちゃんが居るから幸せなんだよ。幸せすぎて誰かに分けれるぐらいなんだから!そう言えば、それとなく魅虎が言ったけど精子バンクについては覚えている?」
鹿呂の頭を気にかけながらも発問する。
「法律で男は一か月に一定量の、その、アレを政府に送らなくちゃいけないんでしょ?昨日インターネット知ったよ」
自分で言おうとして恥ずかしくなったのか、言葉を濁す。
もぞもぞする鹿呂に気づいた龍はあたふたしながらも修正する。
「御免なさい!男の子にこういうことを言うのはセクハラ行為だよね。これからは気を付けるから警察には通報しないでー!」
「気にしないでいいよ。僕のことを思って言ってくれたんでしょ?それに家族を通報するなんて聞いたことないよ」
クスッと笑う鹿呂に、
「この前、姉が弟をレイプして通報されてたってニュースでやってたぞ」
「ええっ?!」
魅虎は何事も無いように言うが、鹿呂にとっては言葉が生々しかったのか耳を赤くする。
「そういうところがセクハラだって言ってるのよ!」
「あぁ!申し訳ねぇ兄貴!」
「い、いいよ。そ、それに龍さんは僕のことを襲ったりしないもんね?」
龍を信頼仕切っている鹿呂は落ち着いた様子を払う。
しかし答えは予想の遥か先をいっていた。
「勿論、襲うよ」
「貴方、本当に僕の姉なんだよね?!」
「だってー、こんな美少年と一つ屋根の下なんだよ?!隙あらば身包み剥がしてやりたいほどなんだよ」
鹿呂はため息をつくと、ケータイを取り出し緊急ボタンを押そうとする。そう警察に電話するのだ。
「ま、待ってよ!冗談だから!軽蔑したような眼で離れていかないでー!」
どこまでが冗談なのか問いただしたいがグッと我慢する。これでもお世話になっている身なのだ。通報するわけにはいかない。ケータイをぎゅっと握りしめる。
「でもでも、鹿ちゃんがいいって言うなら、結婚しても、良いんだよ?」
鹿呂はにっこりと笑い言った。
「やだ」
そんな淡い期待を頭から剥がし、ベットから起き上がる。
「せめて異世界なら喜んだのに……」とぼやきながらも、いつも通りの日課を行う。そう、鹿呂(ろくろ)の趣味であるお風呂だ。昨日の過ちを起こさないよう服を持ち二階から降りてくる。
家の中は静まり返っており、まだ二人は寝ているようだ。脱衣所に着くと服を脱ぎ、毎日予約して沸き上がる風呂に浸かる。
「ハァーー」
あまりの気持ちよさに息をついてしまう。決してため息なんかではない。
鹿呂は天井を見上げながら昨日の出来事を思い出す。
姉妹喧嘩が終わり次第、鹿呂は疑問に思ったことを次々と上げていった。
「最初に聞きたいことは、本当のお母さんの居場所なんだけど……」
「そんなの知ってたら私が殴り込みに行ってるし」
魅虎(みこ)が一つ目の疑問をやんわりと返す。
それもそうだ。行方不明者の居場所を知っているのなら、それはただの育児放棄になるだけだ。
「やっぱりそうだよね……。それじゃ二つ目にいくね。お母さん……じゃなかった龍(りん)さんと魅虎の親は何処にいるの?父親もちゃんといるの?」
すると、魅虎と龍は顔を見合わせる。
「……やっぱり、私達女と一緒に暮らすのなんて願い下げだよね」
何を勘違いしたのか、龍は涙目で何度も頭を下げる。ソファーで寝転ぶ魅虎も申し訳なさそうにしている。
「嫌、違うんだよ?!僕はこの生活に満足しているし、今更知らない人と暮らせなんて言われると困っちゃうし!只単純に気になっただけなんだ!」
狼狽えながらも自分の本心を暴露する鹿呂。
その言葉に龍は顔をバァッと上げにこやかな笑顔を作る。
「やっぱりそうだよね!いやー、お姉さん安心したよ」
先程まで詫びていたのが一変、何事も無かったようにおっとりした雰囲気を保つ。
一芝居打たれたのだ。
「僕を、試したの?」
鹿呂は疑いの眼を向ける。しかし、龍は悪びれる様子も無く、気軽そうにする。
「鹿ちゃんの心中が知りたかっただけなのよ。ということはー、私は鹿ちゃんの許容範囲ってことだね!」
そこで魅虎がダメ出しをする。
「姉貴見たいなババァやめとけ!この前だって弟もんのエロ本買ってたぞ!」
「なんでそれ知ってるの!じゃなかった、そんなんだったら魅虎だって!家族写真を鹿ちゃんだけ切り取って大切そうに自分のアルバムに溜めてるの知ってるんだからね」
鹿呂は二人の爆弾発言に若干引き気味になるが、これはこの世界が悪いんだ、と自分に言い聞かせる。
掴み合いに発展している魅虎と龍を止めにかかる。
「二人共落ち着いて。騒いだら近所に迷惑だよ」
「……なんでそんなに離れているのかなー、鹿ちゃん?」
止めにかかると言っても現実は遠くからさり気なく声を掛けているだけだ。
「だ、だって、女の人の喧嘩って怖いじゃん」
こちら側に来てからインターネットで今と昔の女性の違いを調べていたら、色々なことが分かった。まず、女性は力が強く男性が弱いらしい。前の世界とは逆転しているのだここら辺は分かりやすいだろう。それで次だ。この世の女性は性欲が強く、か弱い男性は強姦されることがしょっちゅうあるみたいなのだ。
魅虎や龍に襲われるとは然程も考えていない鹿呂であるが、喧嘩の仲裁に入ると自分が怪我を負うのではと危惧しているのだ。
元々、鹿呂は女性というものを良くは思っていない。いわゆる女性恐怖症なのだ。だからといって男色なわけではない。本当は普通の恋をしたいのだが……閑話休題。
兎に角、鹿呂は女性を苦手としているのだ。この世界に来てからは不安しか無い。涙が溢れて止まらなかったのは、その不安も一つに入るのだろう。その他の原因は鹿呂がヘタレなことが関係しているのだけれども。
「悪かったて。俺達ちゃんと仲良くするから戻って来いよ」
魅虎が不貞腐れながらも男口調で手招く。魅虎は第一印象が俺、という鹿呂にとっては奇妙なものであった。
「うん。質問を続けるね。といってもさっきの続きなんだけど」
「途中で脱線して悪かったな。おかんなら今は兄貴の親戚に会いにいってるぞ。もう直ぐ帰って来るんじゃないか。後、家(うち)におとんならいねぇーぞ。てか大体の親は精子バンクから子ども生んでるし、父親の顔なんて知らないもんだろ?」
魅虎は龍に同意を求めるように見る。視線を受け取った龍は話を続ける。
「そうね。だからって鹿ちゃんが気にすることないからね。家(うち)にはもう鹿ちゃんが居るから幸せなんだよ。幸せすぎて誰かに分けれるぐらいなんだから!そう言えば、それとなく魅虎が言ったけど精子バンクについては覚えている?」
鹿呂の頭を気にかけながらも発問する。
「法律で男は一か月に一定量の、その、アレを政府に送らなくちゃいけないんでしょ?昨日インターネット知ったよ」
自分で言おうとして恥ずかしくなったのか、言葉を濁す。
もぞもぞする鹿呂に気づいた龍はあたふたしながらも修正する。
「御免なさい!男の子にこういうことを言うのはセクハラ行為だよね。これからは気を付けるから警察には通報しないでー!」
「気にしないでいいよ。僕のことを思って言ってくれたんでしょ?それに家族を通報するなんて聞いたことないよ」
クスッと笑う鹿呂に、
「この前、姉が弟をレイプして通報されてたってニュースでやってたぞ」
「ええっ?!」
魅虎は何事も無いように言うが、鹿呂にとっては言葉が生々しかったのか耳を赤くする。
「そういうところがセクハラだって言ってるのよ!」
「あぁ!申し訳ねぇ兄貴!」
「い、いいよ。そ、それに龍さんは僕のことを襲ったりしないもんね?」
龍を信頼仕切っている鹿呂は落ち着いた様子を払う。
しかし答えは予想の遥か先をいっていた。
「勿論、襲うよ」
「貴方、本当に僕の姉なんだよね?!」
「だってー、こんな美少年と一つ屋根の下なんだよ?!隙あらば身包み剥がしてやりたいほどなんだよ」
鹿呂はため息をつくと、ケータイを取り出し緊急ボタンを押そうとする。そう警察に電話するのだ。
「ま、待ってよ!冗談だから!軽蔑したような眼で離れていかないでー!」
どこまでが冗談なのか問いただしたいがグッと我慢する。これでもお世話になっている身なのだ。通報するわけにはいかない。ケータイをぎゅっと握りしめる。
「でもでも、鹿ちゃんがいいって言うなら、結婚しても、良いんだよ?」
鹿呂はにっこりと笑い言った。
「やだ」
0
あなたにおすすめの小説
商人の男と貴族の女~婚約破棄から始まる成り上がり~
葉月奈津・男
恋愛
「あなたとの婚約、破棄させていただきます!」
王立学院の舞踏会。
全校生徒が見守る中、商家の三男カロスタークは、貴族令嬢セザールから一方的に婚約破棄を突きつけられる。
努力も誠意も、すべて「退屈だった」の一言で切り捨てられ、彼女は王子様気取りの子爵家の三男と新たな婚約を宣言する。
だが、カロスタークは折れなかった。
「商人の子せがれにだって、意地はあるんだ!」
怒りと屈辱を胸に、彼は商人としての才覚を武器に、静かなる反撃を開始する。
舞踏会の翌日、元婚約者の実家に突如として訪れる債権者たち。
差し押さえ、債権買収、そして“後ろ盾”の意味を思い知らせる逆襲劇が幕を開ける!
これは、貴族社会の常識を覆す、ひとりの青年の成り上がりの物語。
誇りを踏みにじられた男が、金と知恵で世界を変える――!
追放された王女は、冷徹公爵に甘く囲われる
vllam40591
恋愛
第三王女エリシアは、魔力も才覚もない「出来損ない」として、
婚約破棄と同時に国外追放を言い渡された。
王家に不要とされ、すべてを失った彼女を保護したのは、
王家と距離を置く冷徹無比の公爵――ルシアン・ヴァルグレイヴ。
「返すつもりだった。最初は」
そう告げられながら、公爵邸で始まったのは
優しいが自由のない、“保護”という名の生活だった。
外出は許可制。
面会も制限され、
夜ごと注がれるのは、触れない視線と逃げ場のない距離。
一方、エリシアを追放した王家は、
彼女の価値に気づき始め、奪い返そうと動き出す。
――出来損ないだったはずの王女を、
誰よりも手放せなくなったのは、冷徹公爵だった。
これは、捨てられた王女が
檻ごと選ばれ、甘く囲われていく物語。
落ちこぼれ村娘、拾った王子に溺愛される。
いっぺいちゃん
恋愛
辺境の村で育った元気娘 ミレイ。
ある日、森で倒れていた金髪の青年を助けるが、
実は彼は国一の人気者 完璧王子レオン だった。
だがレオンは外に出ると人格がゆるみ、
王宮で見せる完璧さは作ったキャラだった。
ミレイにだけ本音を見せるようになり、
彼は彼女に依存気味に溺愛してくる。
しかしレオンの完璧さには、
王宫の闇に関わる秘密があって——
ミレイはレオンの仮面を剥がしながら、
彼を救う本当の王子に導いていく。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
※この作品は「小説家になろう」でも同時投稿しています。
転生メイドは貞操の危機!
早桃 氷魚(さもも ひお)
恋愛
クララは乙女ゲームの世界に転生した、モブのメイド。
最推しキャラの公爵令息、ロルフのメイドとして、不幸フラグを折りながら、天使のように愛らしい推しを守ってきた。
ロルフはクララに懐き、魔法学園に入学するときも、離ればなれになるのを嫌がるほど。
「帰ってきたら、ずっと一緒だからね?」
ロルフとそう約束してから三年後。
魔法学園を卒業したロルフが、ついに屋敷へ戻ってきた!
だが、クララの前に現れたのは、
かつての天使ではなく、超イケメンの男だった!
「クララ、愛している」
え!? あの天使はどこへ行ったの!?
そして推し!! いま何て言った!?
混乱するクララを、ロルフはベッドに押し倒してきて……!?
-----
Kindle配信のTL小説
『転生メイドは推しを甘やかしまくった結果、貞操の危機です!』
こちらは番外編です!
本編よりずっと前の、推しがまだ天使だった頃のお話です。
本編を知らなくても読めます。
恋い焦がれて
さとう涼
恋愛
小学校時代の担任教諭・佐野に七年ぶりに再会し、話の流れで佐野の恋人へのエンゲージリングを選ぶために一緒にジュエリーショップに行くことになってしまった二十歳の女子大学生・輝。
最初はそんなつもりはなかったのに、次第に佐野を意識してしまうようになり、自分でも困惑してしまう。
必死に自分の想いを打ち消そうとする輝。
だけど佐野も恋人との関係に悩んでいるようで、複雑な想いを抱え続けることになる。
そんな輝を見守る(ちょっかいをかける?)バイト先の店長。
さらに佐野の恋人は意外な人物で、輝は大混乱。
※ドロドロではなく純愛系を目指していますが、ビターテイストなお話です
※理想的で格好いいヒーローではありません(…すみません)
※調べながら執筆をしているのですが、無知なところも多々あるので、間違っているところがありましたら教えてください。ツイッターでも受け付けています。
https://twitter.com/SATORYO_HOME
氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~
雨宮羽那
恋愛
魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。
そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!
詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。
家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。
同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!?
「これは契約結婚のはずですよね!?」
……一方セレフィアがいなくなった義理の家族は、徐々に狂い始めて……?
◇◇◇◇
恋愛小説大賞に応募予定作品です。
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"
モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです!
※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。
前世で追放された王女は、腹黒幼馴染王子から逃げられない
ria_alphapolis
恋愛
前世、王宮を追放された王女エリシアは、
幼馴染である王太子ルシアンに見捨てられた――
そう思ったまま、静かに命を落とした。
そして目を覚ますと、なぜか追放される前の日。
人生、まさかの二周目である。
「今度こそ関わらない。目立たず、静かに生きる」
そう決意したはずなのに、前世では冷酷無比だった幼馴染王子の様子がおかしい。
距離、近い。
護衛、多い。
視線、重い。
挙げ句の果てに告げられたのは、彼との政略結婚。
しかもそれが――彼自身の手で仕組まれたものだと知ってしまう。
どうやらこの幼馴染王子、
前世で何かを盛大に後悔したらしく、
二度目の人生では王女を逃がす気が一切ない。
「愛されていなかった」と思い込む王女と、
「二度と手放さない」と決めた腹黒王子の、
少し物騒で、わりと甘い執着政略結婚ラブストーリー。
無能と追放された魔導鍛冶師、最強の騎士に拾われ溺愛される
ムラサメ
恋愛
「君の打つ剣は輝きが足りない。もっと華やかに光る、騎士団の象徴となる剣を打てないのか」
実家の鍛冶屋からも、婚約者である騎士団長カイルからも「無能」と切り捨てられた鍛冶師・メル。不純物を削ぎ落とし、使い手の命を守るためだけに特化した彼女の「究極の業」は、美しさを求める凡夫たちには理解されなかった。
冷たい雨の中、行き場を失い魔物に襲われた彼女を救ったのは、隣国の至宝であり、その強すぎる魔力ゆえに触れる武器すべてを粉砕してしまう最強の騎士――アルベールだった。
圧倒的な武力で魔物を屠り、砕けた愛剣を悲しげに見つめるアルベール。周囲がその「化け物じみた力」を恐れて遠巻きにする中で、メルだけは違った。彼女は泥にまみれた鉄の破片を拾い上げ、おっとりと微笑む。
「……騎士様。この子は、あなたの力に応えようとして、精一杯頑張ったみたいですよ」
その場で振るわれたメルのハンマーが、世界で唯一、アルベールの全力を受け止める「不壊の剣」を産み落とした瞬間――最強ゆえに孤独だった英雄の運命が、狂おしく回り始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる