悪役令嬢に転生してしまったが、魔法チートで冒険者目指します。

Haruru

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2章 魔法と剣術

10.魔法と剣術の先生と思わぬ出会い

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お父様は相変わらず落ち込んでいたが、お母様の助言もあり、すぐに先生を見つけてくれた。今日はついに先生が来てくれる。とても楽しみで全然眠れなかった。

「はじめまして、お嬢様。今日から魔法について教えることになったフィネガン・バーンと申します。」
「はじめまして。俺は同じく今日から剣術について教えることになったダグラス・アールドと申します。」
「ロゼリア・ロッテンシュタインと申します。よろしくお願いします。」
フィネガン先生は銀髪で目は紫色のとても優しそうな先生で、ダグラス先生は茶髪に焦茶色の目のTHE格闘家というような筋骨隆々な髭をはやした、強面の先生だったが意外と優しい先生だった。

その日から、午前に座学やダンスなどの練習を詰め込んで、午後には魔法と剣術の授業をして貰った。
魔法は属性が何か調べるために水晶玉のような物に手を置くように言われた。すると水晶玉のような物は七色に光ったと思うと、すぐに砂のようにさらさらな粉になった。フィネガン先生は顔を真っ青にしてお父様と話し合っていた。どうやら私の属性は全属性で魔力量も多いらしく、とても珍しいらしい。全属性が少ないとは言え、いるにはいるのだが、こんなに魔力量が多いのは片手におさまるほどしかいないとのこと。やったね!これなら冒険者にもなりやすいかも。魔法の使い方は思っていたより難しくて、強さの加減がよくわからなくて先生は最初ハラハラしていたようだった。

「お嬢様、それでは魔法が強すぎて家が吹き飛びますよ。これからは結界を張りましょう。」
とにっこり笑顔で言われた。
「えええ、結構押さえたのに。」
でも、まだまだこれからですよ!

剣術は前世の記憶が役にたたないので、何度も何度もダグラス先生に教えて貰った。
「いえ、お嬢様、そこはこう剣を持つんです。」
「こうかしら?」
「ええ、そうですよ。なかなか筋がいいですね。」
「あら!ありがとう。」

魔法にも剣術にもだいぶなれた頃、先生たちが来るのを待っていた。話し声が聞こえたので先生たちを出迎えに行くと、先生たちと聞き慣れない声が2つ聞こえた。
「この子が先生が言ってた?」
「って女かよ!」

うん……なぜここにあんたらがいるんだよおおおお!!

私の前には2人の美少年がいた。『夜恋』の攻略対象のノア・フォーサイスとロルフ・ハワードだった。

「お、お嬢様申し訳ありません。」
「本当に本当に申し訳ありません!」
いえいえー気にしてませんよーちょっと驚いただけだよテヘッ★ってそんなわけあるかあああああい!!

「本当に、すみません!ノアはお嬢様と同じ全属性でしたので、ついお嬢様のことを話してしまい、……。」
「お、俺もついロルフに……。」
ついじゃねええええ!こっちは攻略対象に会わないために出来るだけ家の外にも出ないようにしてきたんだよ!

私の苦労返せー!
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