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2章 魔法と剣術
11.失態
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結局、その日の午後はお茶会と化していた。
「お前本当に剣使えるのか?」
「……。」
「いや何か言えよ。」
「……使えますよ。」
「へえ、すごいな。女なのに。」
そう言ってロルフはノアになあ、と話しかけた。
「う~ん、僕は剣術のことはよくわかんない。」
くるくるぱっちりとした不思議そうな目で、ノアは首を傾げた。
あああああああああああ、可愛いーー!!
さ、さすが攻略対象者!ロルフもとっても美少年だわー!!
じゃなくて!
「あ、あの申し遅れました。わたくし、ロッテンシュタイン家が長女ロゼリアと申します。」
「俺はロルフ・ハワードだ。この国の騎士団長の息子だ。」
「僕はノア・フォーサイス。フォーサイス家の次男だよ。」
うん、知ってますよ。それにしても、こんな出会い方をするなんて!迂闊だったわ。
「なあ、ロゼリアって呼んでいいか?敬語とかそういうのあんまり得意じゃないんだよ。俺もロルフでいいからさ。」
「別にいいですけど…。」
「じゃあ僕もそう呼ばせてもらうよ。僕もノアでいいよ。あ、君も敬語なしね。」
「うん。わかったわ。」
お願いだからそんな可愛い目で見ないで!お姉さん鼻血出そうよ!って、さっきから目のことばっかり言ってるけど、別に目フェチというわけではないですよ。
「さすが侯爵家、このお菓子うまいな。」
「うん。こんなの毎日食べてるわけ?ズルイ……。」
尊い。これは尊い。こんなのじゃあヒロインも霞んでしまうわよ。
「「ロゼリアおかわりないの(か)?」」
あああ、やっぱり可愛い!!
「きゃあああ、かわいすぎるっ!!!」
「………。」
「………。」
「あっ…。」
しまった。やってしまった。完璧な淑女と呼ばれているこのわたくしがなんて失敗を!はっ、まずいわ!
「い、いえ、今のはね、な、何かの間違いよ。」
「……それは、無理があると思うぞ。」
「……ねえ、それ僕たちに言ったわけ?男にかわいいって正気なの?」
ドウシマショウ。わたくしもしやもう嫌われたり……。
「あっははははは!何だよそれ!完璧な令嬢って言うから、どんな高飛車かと思ったら!お、俺たちに可愛いだってよ!」
「~~~~っ!そんなに笑わなくってもいいでしょ!」
私は思いっきり赤面した。うん、明日からはもっと令嬢としてさらに勉強するわ。カテシーだって毎日100回するわ。ああ、なんて失態を犯してしまったんでしょう。さっきの私を恨みたい気分よ。
「ははは、まあこれからよろしくな、ロゼリア。このことは一生覚えているだろうな。」
ロルフはニヤリとしてそう言った。
「何ですって!……ふ、ふんっ、そうよ、貴方たちが可愛すぎるのが悪いのよ!」
「僕たちのせいにして開き直ったの?」
「そうよ!このぐらい、わたくしには痛くも痒くもなくってよ。オーッホホ…ゴホッゴホッ!」
「あーあ、柄でもないことするからでしょ。」
「あははははは!」
その後、ロルフはまさかのわたしの高笑いの失敗にしばらく笑っていた。
ぐぬぬ……絶対に許さなくってよ!
「お前本当に剣使えるのか?」
「……。」
「いや何か言えよ。」
「……使えますよ。」
「へえ、すごいな。女なのに。」
そう言ってロルフはノアになあ、と話しかけた。
「う~ん、僕は剣術のことはよくわかんない。」
くるくるぱっちりとした不思議そうな目で、ノアは首を傾げた。
あああああああああああ、可愛いーー!!
さ、さすが攻略対象者!ロルフもとっても美少年だわー!!
じゃなくて!
「あ、あの申し遅れました。わたくし、ロッテンシュタイン家が長女ロゼリアと申します。」
「俺はロルフ・ハワードだ。この国の騎士団長の息子だ。」
「僕はノア・フォーサイス。フォーサイス家の次男だよ。」
うん、知ってますよ。それにしても、こんな出会い方をするなんて!迂闊だったわ。
「なあ、ロゼリアって呼んでいいか?敬語とかそういうのあんまり得意じゃないんだよ。俺もロルフでいいからさ。」
「別にいいですけど…。」
「じゃあ僕もそう呼ばせてもらうよ。僕もノアでいいよ。あ、君も敬語なしね。」
「うん。わかったわ。」
お願いだからそんな可愛い目で見ないで!お姉さん鼻血出そうよ!って、さっきから目のことばっかり言ってるけど、別に目フェチというわけではないですよ。
「さすが侯爵家、このお菓子うまいな。」
「うん。こんなの毎日食べてるわけ?ズルイ……。」
尊い。これは尊い。こんなのじゃあヒロインも霞んでしまうわよ。
「「ロゼリアおかわりないの(か)?」」
あああ、やっぱり可愛い!!
「きゃあああ、かわいすぎるっ!!!」
「………。」
「………。」
「あっ…。」
しまった。やってしまった。完璧な淑女と呼ばれているこのわたくしがなんて失敗を!はっ、まずいわ!
「い、いえ、今のはね、な、何かの間違いよ。」
「……それは、無理があると思うぞ。」
「……ねえ、それ僕たちに言ったわけ?男にかわいいって正気なの?」
ドウシマショウ。わたくしもしやもう嫌われたり……。
「あっははははは!何だよそれ!完璧な令嬢って言うから、どんな高飛車かと思ったら!お、俺たちに可愛いだってよ!」
「~~~~っ!そんなに笑わなくってもいいでしょ!」
私は思いっきり赤面した。うん、明日からはもっと令嬢としてさらに勉強するわ。カテシーだって毎日100回するわ。ああ、なんて失態を犯してしまったんでしょう。さっきの私を恨みたい気分よ。
「ははは、まあこれからよろしくな、ロゼリア。このことは一生覚えているだろうな。」
ロルフはニヤリとしてそう言った。
「何ですって!……ふ、ふんっ、そうよ、貴方たちが可愛すぎるのが悪いのよ!」
「僕たちのせいにして開き直ったの?」
「そうよ!このぐらい、わたくしには痛くも痒くもなくってよ。オーッホホ…ゴホッゴホッ!」
「あーあ、柄でもないことするからでしょ。」
「あははははは!」
その後、ロルフはまさかのわたしの高笑いの失敗にしばらく笑っていた。
ぐぬぬ……絶対に許さなくってよ!
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