あんなこと、こんなこと

近江こうへい

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【番外編】

11.【社会人三年目/夏】井田とトコロテンの日 ③

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「じゃあ俺からね」

 宇山がいそいそとゴムを着けてちんこをあてがう。七瀬は自分の足を固定している有川の両腕にしっかりとつかまって、短い息を吐きながら、宇山の先端を期待に満ちた目で追いかけた。

「あっ! んん……っ!」
「え、嘘。もうイっちゃった?」

 じらす気のない宇山の長めのちんこが一気に奥まで挿れられると、ゴムを着けていない七瀬の先端からちんこ汁が勢いよく飛び出した。
 興奮した息遣いの宇山は、有川が解放したばかりの七瀬の右足を左脇に抱えて、長いストロークで止まることなくゆっくりと中をこすり上げる。七瀬は自分のちんこ汁で濡れたあごを有川にぬぐわれて、それを乳首に塗り付けられながら、びくびくと跳ねて小さくあえいだ。勢いを失くしながらも、残りのちんこ汁が細切こまぎれに腹の上に吐き出される。

「ぁあっ、ぁ、ぁ。ん、ぁっ」
「あーすげ、七瀬エロい。気持ちいい。ごめん、もーちょい頑張ってー?」

 そんなこと言ってる宇山だってやばいくらいエロい。宇山の尻に入ったままの俺型ディルドは、根元が細くなってるプラグと違って抜けやすい。動いた弾みで抜けないように、ディルドを後ろ手で押さえながら腰を振り続ける宇山が、とにかく、壮絶に、エロい。
 ぎゅっと絞られる尻の筋肉は男以外の何ものでもないんだけど。快楽を追いかけて必死に腰を振って、こんなに無防備に俺に尻を差し出して、これで俺を誘ってないとしたら何なんだろ。
 はやる気持ちを抑えながら、俺はゴリゴリに完勃かんだちしたちんこに手早くゴムを着けた。

「宇山、それ貸して」

 宇山が押さえているディルドを奪って、カリ首のとこまで引き抜いて、中に戻す。

「あっ! も、急に」

 前に倒れ込みそうになった宇山が、文句を言いながらも体勢を整えてゆっくりと腰振りを再開した。それとは真逆になるように、タイミングを合わせてディルドを少し動かしてやる。

「んっ、なんでもう、七瀬とやってんの、に、あーなんで、こんなのやばい、ああー、んんん」
「宇山、すげー気持ちよさそう」
「んんー、中、気持ちいい」
「マジで? どっちの中? こっち? ……?」

 ディルドを大きく揺らして、その次に、宇山のちんこが詰まった七瀬の穴を指先でなぞる。フチからあふれたローションが泡立っててエロい。

「ああっ、そっ、そっち」

 いや、どっちだよ。つか、どっちもか。
 ディルドを奥に押し込んだまま、もう片方の手のひらで宇山のタマを撫でながら、裏筋に沿って中指をゆっくりと七瀬の穴に差し入れる。

「はあー……、ああ、それ、気持ちいい」
「すげ。俺も一緒に挿れたい」
「……っ」
「井田」

 七瀬の中で指先を揺らしながら宇山の首元で思わずつぶやくと、宇山と七瀬の身体が期待するように小さく跳ねた。でも同時に七瀬の保護者からストップがかかって、反射的に七瀬の中から指を抜く。

「わり。冗談だって」

 うっかり思考だけ暴走しそうになったけど、七瀬の身体を大事にしたいのは有川と一緒だ。宇山と同時に七瀬に挿れるとか想像だけでイけそうだけど、さすがにそんなことまでできるとは思ってない。
 ちょっと残念そうに脱力した宇山の尻から俺型ディルドを引き抜いて、入れ替わりに、一回りでかい俺のリアルちんこをそこに埋め込む。興奮して少し急ぎすぎたけど、ディルドでほぐされたそこは簡単に俺のちんこを飲み込んだ。七瀬とつながったままの宇山の腰に軽く腕をまわして、尻の中をゆるく揺する。

「宇山、こっち向いて」

 舌を絡めると、足りないのかもどかしいのか、ぱくぱくと雑に俺の唇に噛みつきながら、宇山の腰が俺と七瀬の間をせわしなく往復した。
 まあ、ただでさえ早い宇山が、前も後ろも同時にやられてそんなにもつはずがない。あっという間にイってしまうと、根元を押さえながら七瀬からゆっくりとちんこを引き抜いて、満足そうに俺の胸にぐったりと倒れ込んできた。勢いで俺のちんこも宇山から抜ける。

「んんっ。……っあー、やばい。もーどうすんのこれ。マジで気持ちよすぎー」
「……なあ宇山、もう一回」

 というか、俺はまだイってない。俺にもたれたままちんこ汁のたまったゴムを外して縛っている宇山を、後ろからぎゅっと抱きしめる。

「え、いいけど。七瀬とはしねえの?」
「今日はいい」
「……ふーん」

 宇山の気が変わらないうちに、ヘッドボードに足を向けてそのまま左側に倒れ込む。それから、役に立たなかったゴムを手早く外して、俺に背を向けている宇山の右足を開かせた。後ろから生のちんこを宇山に挿れ直すと、宇山もまだ芯が残っている自分のちんこをゆるゆるとしごき始める。敷きパッドが防水だといろいろ気が楽だ。

「あー、そこ。あー……、待って、まだゆっくりして」
「お前ここ弱いもんな。すぐイっちゃうんだもんな?」

 ほんと宇山は俺のちんこが好きだな。かわいそうだけど、さっきからずっとそれが嬉しくて仕方ない。つか、俺のちんこじゃないと駄目とか、普通こんなの口説かれてるとしか思えねえだろ。
 向かい合ったすぐ隣では、宇山が抜けたばかりの七瀬の穴を、有川が後ろからゆっくりと埋めている。俺たちとは頭の位置が逆向きなせいで、有川の生ちんこにめくられる七瀬のフチを、すぐ目の前で見せつけられる。
 七瀬は宇山と同じように右足を大きく開かされてるし、有川の動きも俺とまったく同じだ。違うのは、七瀬が自分でちんこをしごかないことくらいか。
 『内定おめでとう4P』の後、七瀬に挿れるのは一人一回までっていうルールが追加された。集まる時はいつも四人で、3Pは自然としなくなった。毎回七瀬を輪姦まわすのは変わらないけど、最近はこんなふうに見せつけ合うことにハマっている。
 この中じゃ俺が一番まともだと思ってたのに、あおり煽られて興奮するとか、知らない間にすっかり俺も変態の仲間入りだ。
 七瀬も、自分の性癖を有川と暴露し合ってから、俺らに輪姦まわされたいって欲求を隠さなくなった。俺と宇山のHを見ると興奮する七瀬が、どんどんエロいことに貪欲になっていく。「仕方ねえからお前らに付き合ってやってる」ってていで、気持ちいいくせに眉間にしわを寄せてた頃が懐かしい。

 七瀬は、俺のちんこにかき回される宇山の穴を熱っぽい目で見つめながら、俺と同じリズムで後ろから有川に突き上げられるたびに素直にあえいだ。

「はー、エッロ。ほらこれ、気持ちいい?」

 二人に向けて言いながら、分かりやすく大きな動きでリズミカルに攻めると、宇山は自分のちんこの根元をきつく握りながらあえいだ。それなのに、今まで俺の動きをまねしていた有川は、意地悪くこのタイミングで動きを止める。じれた七瀬はつかまるように敷きパッドを握り込んで、俺の動きに合わせて自分の尻を有川の腰に打ち付け始めた。エロい。

「あっ、ん、ん、気持ちい。もっと激しく」
「もっと。井田っ、もっと根元まで挿れてっ」

 同じ動きの七瀬に触発されたのか、宇山が負けじとリクエストする。俺は七瀬からよく見えるように宇山の右足を抱え直して、ゆっくりとカリのとこギリギリまでちんこを引き抜いた。それからわざと音を立てるように一気に奥まで挿れて、そのまま何度か細かく宇山の尻に腰を打ち付ける。

「あーっ! あーっあーっやばい。やばいこれ、中っ、持ってかれるっ」

 見せつけるための動きを繰り返すと、別に前立腺を狙って攻めてるわけじゃないのに、宇山がどんどん上り詰めてくのが分かる。つかこの状況で、七瀬の耳元で何か言ったり頬にキスしたりするだけで動かない有川がすごすぎる。
 ゆうべはまた一人でどんだけ抜いたんだ。毎回よく我慢できるよな。
 代わりに俺が宇山を追い立ててやると、同じ動きで七瀬も有川に激しく尻を打ち付ける。

「んはっ、ぁああ、有川駄目っ、こんなの駄目っ、気持ちい気持ちいっ、も、あ、またっ」
「あっあっあっ、んんっ、んんんっ」

 七瀬がびくびくと跳ねて、4Pなんて関係なく勝手に一人でイく。あのいろんな種類のおもちゃで、昔はずっと一人でこんなふうにアナニーしてたのかと思ったら、まあ普通にたぎる。多分同じことを思ったんだろう。宇山と有川がほぼ同じタイミングでスパートをかけ始めると、ちょっと肌寒いくらいに設定してあった室温が一気に上がった気がした。

 好きの種類やベクトルが入り乱れても、俺らの中心にはいつも七瀬がいる。七瀬で始まったこの関係は、集まる回数が減ったとしても多分ずっと変わらない。それはもしかしたら、本当に宇山が言うような刷り込みのせいだったりするのかもしれない。だけど、少しずつ大きくなった宇山へのこの気持ちだけは刷り込みのはずがない。

 つながったまま、宇山の身体をあおむけにして両足を抱え直す。上気して潤んだ目で見上げてくる宇山には、あんなにずっと「無理」だと言ってた時の面影なんて少しもない。年齢や見た目だけじゃなく、俺たちの気持ちも出会った頃とはもう違う。熱い息を吐く宇山の唇に口づけ、もう見慣れた黒い髪に指を絡める。変わらないものなんてないのは分かってるけど、宇山のいない人生なんてもう考えられそうにない。

「なあ、なあっ宇山。これ、後悔してんのっ?」
「あっ、んん、してない、……してないぃっ」

 自分でちんこをしごこうとする宇山の手を捕獲して、指を絡めてベッドに押さえ付ける。それから、少し左寄りにある宇山の前立腺を攻め立てながら、空気を求めるように顔を背ける宇山の耳や頬にキスをする。赤く染まった首元は煽情的で、シャツを着たら襟でギリギリ隠れる辺りに思わずきつく吸い付いた。
 宇山には悪いけど、一生俺が相手してやるからあきらめてほしい。もう本当に俺のちんこでしかイけなくなればいい。

「あっ駄目、も、イきたい」
「イって。宇山、俺のちんこでイって」
「ぁあっ、嘘っ! なんでっ、やばいそこイく、あ、嘘なんで、もう出るっ出る出るっ! っ! っ! っ!」

 ◇

 俺が自分の気持ちを自覚してから、実に五年九か月。俺のちんこで宇山が二回目のトコロテンを果たした記念すべきこの日。俺たちのルールに『この四人以外とは絶対にHしないこと!』っていう新しい項目が加わった。
 なんていうか、妙にすっきりした顔で宣言する宇山には悪いけど、実質今までと何も変わってなくて痛くもかゆくもない。有川と七瀬も半笑いだ。
 つか何なの、こんなかせみたいなルール。これじゃまるで、もう宇山が俺のものだって言ってるみたいに聞こえるんだけど。
 相変わらず、宇山の「付き合ってない」の基準はよく分からない。
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