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第二章 転機
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「何で?」
「これがオーディションだ、決めるのは向こうなんだ。
最後に残ったものが答えだ」
言ってる事は判るが、釈然としない。
「切り替えろ、まだ何も手にして無い」
翌日は、フルメイクされて、衣装も完璧にスタイリングされた。
そこに主役のモデルが入ってきた。
デカイ、その上に手足が細くて長い。
顔が小さくて、10頭身くらいに見える。
彼女はメイクアップされていて、ユニセックスな衣装だった。
俺ともう一人が交互に、主役とコンビで撮影される。
段々と俺だけレディースの衣装が増えて、カップルっぽい感じになる。
ユニセックスな女と女装した男のカップルと思うと、可笑しくなった。
もう一人モデルがユニセックスな衣装で主役と並ぶと、これがまた絵になる。
勝ち負け関係なく、綺麗だなあと見惚れた。
最終結果は、負けた。
「アートディレクターは真凛を押していたのに、マーケティングで負けた」
広告代理店を通じて最終結果の内容を聞いた、田中氏が悔しそうに言った。
今、若い女性の間で韓国ブームがある。
それに目をつけた相手事務所が、日韓ハーフモデルをぶつけてきた。
韓国のマーケットも考慮して、向こうが選ばれた。
「これがオーディションなのね」
「ああ、わかっただろ」
「ごめんね」
「謝らなくていい。ここまで来たんだ、胸を張っていい」
初めて田中氏に褒められた。
……
「これ全く儲からないが、やってみないか?」
次に田中氏が持ってきた仕事は、今からデビューするアーチストが出す新曲のMVだった。
どうやら内定していた女性がドタキャンして、急いでいるらしい。
ヒロインのギャラは、交通費程度だ。
衣装代やメイク費用は、持ち出しになるのは確実だろう。
ただ今回のMVの監督は、業界では知られたCMプランナーの三角寛氏だ。
将来の投資だと思えば、面白い。
「業務委託のメリットだな。
儲からない仕事に、うちのモデルは出せない」
「経費は、ガーデンズオフィスが持つってことね」
「そうだ。うちも仲介手数料は無いに等しいからお互い様だ」
「やろう、MVで動く真凛が見たい」
聖苑社長が決断した。
「これがオーディションだ、決めるのは向こうなんだ。
最後に残ったものが答えだ」
言ってる事は判るが、釈然としない。
「切り替えろ、まだ何も手にして無い」
翌日は、フルメイクされて、衣装も完璧にスタイリングされた。
そこに主役のモデルが入ってきた。
デカイ、その上に手足が細くて長い。
顔が小さくて、10頭身くらいに見える。
彼女はメイクアップされていて、ユニセックスな衣装だった。
俺ともう一人が交互に、主役とコンビで撮影される。
段々と俺だけレディースの衣装が増えて、カップルっぽい感じになる。
ユニセックスな女と女装した男のカップルと思うと、可笑しくなった。
もう一人モデルがユニセックスな衣装で主役と並ぶと、これがまた絵になる。
勝ち負け関係なく、綺麗だなあと見惚れた。
最終結果は、負けた。
「アートディレクターは真凛を押していたのに、マーケティングで負けた」
広告代理店を通じて最終結果の内容を聞いた、田中氏が悔しそうに言った。
今、若い女性の間で韓国ブームがある。
それに目をつけた相手事務所が、日韓ハーフモデルをぶつけてきた。
韓国のマーケットも考慮して、向こうが選ばれた。
「これがオーディションなのね」
「ああ、わかっただろ」
「ごめんね」
「謝らなくていい。ここまで来たんだ、胸を張っていい」
初めて田中氏に褒められた。
……
「これ全く儲からないが、やってみないか?」
次に田中氏が持ってきた仕事は、今からデビューするアーチストが出す新曲のMVだった。
どうやら内定していた女性がドタキャンして、急いでいるらしい。
ヒロインのギャラは、交通費程度だ。
衣装代やメイク費用は、持ち出しになるのは確実だろう。
ただ今回のMVの監督は、業界では知られたCMプランナーの三角寛氏だ。
将来の投資だと思えば、面白い。
「業務委託のメリットだな。
儲からない仕事に、うちのモデルは出せない」
「経費は、ガーデンズオフィスが持つってことね」
「そうだ。うちも仲介手数料は無いに等しいからお互い様だ」
「やろう、MVで動く真凛が見たい」
聖苑社長が決断した。
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