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第三章 チャンス
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ラストシーンの撮影の為に、セットが組み替えられる。
そのわずかの間に、水無瀬結と話した。
「MV、見てくれたんだ」
「本当は、fortunaからヒロインが選ばれる予定だったの。
でもボーカルの人とkissシーンがあるので、キャンセルになった。
それが、あのMVでしょ。
わかってたら、私がやりたかったのに」
「あれは監督のアドリブだよ。
偶然の夕立ちが、あのシーンになったんだ。
台本だと、最後のkissをして別れることになっていた」
「そうだったの。MVの貴方が魅力的だったことは、認めるわ」
「ありがとう」
撮影は順調に進んで、1時間の延長で終了した。
出演者のみなさんと、握手をして終了を祝った。
PVの発表会での再会を約束して、控室に戻る。
聖苑と二人になった。
「夢のようだった。やっと恩返しが出来た気がする」
「ほっとする前にする事がある」
「何?」
「これで真凛のご両親にも知られるわ。
その前に、話した方がいいんじゃない?」
……
週末の土曜日、両親と姉、弟と妹を、長崎市内のホテルに招待した。
両親には大まかな話をして、家族全員を連れてきてもらった。
貸し切りの個室に、家族が待っている。
完璧にメイクして、ワンピース姿の自分を見せる時が来た。
「みんな、驚かせてゴメン。今、女性の姿でモデルをしてるんだ」
あまりのショックだったのか、みんな押し黙っていた。
「兄ちゃん、キレイ」
妹の沙保里が最初に口を開いた。
「母さんの若い時とそっくりだ」親父が言った。
「おふくろ、決して後ろめたい事はしてない。
プロとして、仕事してるんだ」
母親は、押し黙ったままだった。
「これを見てください」
聖苑と中園氏が、資料をテーブルに広げる。
例の白ドレスと黒ドレスの宣材写真、カタログモデルの写真を見せた。
広げられた写真の数々を、みんなが見ている。
タブレットを使って、afterglowのMVをみんなで鑑賞した。
「これ知ってる、ヒロインに似てるって言われた」
姉の汐里が叫ぶ。
続けて新作ゲーム、イグナイトドラゴンのティザー映像が流れる。
「あの弓使いって、兄貴?」弟の拓海が聞いた。
「そうだ」
「ショック、可愛いって思ったのに」
「まだ内緒だが、イグナイトドラゴンのプロモーションビデオに出た。
そのうちCMも流れる。
隠しきれないし、周りから何か言われるかもしれない。
みんなに知っておいてもらいたかったんだ」
そのわずかの間に、水無瀬結と話した。
「MV、見てくれたんだ」
「本当は、fortunaからヒロインが選ばれる予定だったの。
でもボーカルの人とkissシーンがあるので、キャンセルになった。
それが、あのMVでしょ。
わかってたら、私がやりたかったのに」
「あれは監督のアドリブだよ。
偶然の夕立ちが、あのシーンになったんだ。
台本だと、最後のkissをして別れることになっていた」
「そうだったの。MVの貴方が魅力的だったことは、認めるわ」
「ありがとう」
撮影は順調に進んで、1時間の延長で終了した。
出演者のみなさんと、握手をして終了を祝った。
PVの発表会での再会を約束して、控室に戻る。
聖苑と二人になった。
「夢のようだった。やっと恩返しが出来た気がする」
「ほっとする前にする事がある」
「何?」
「これで真凛のご両親にも知られるわ。
その前に、話した方がいいんじゃない?」
……
週末の土曜日、両親と姉、弟と妹を、長崎市内のホテルに招待した。
両親には大まかな話をして、家族全員を連れてきてもらった。
貸し切りの個室に、家族が待っている。
完璧にメイクして、ワンピース姿の自分を見せる時が来た。
「みんな、驚かせてゴメン。今、女性の姿でモデルをしてるんだ」
あまりのショックだったのか、みんな押し黙っていた。
「兄ちゃん、キレイ」
妹の沙保里が最初に口を開いた。
「母さんの若い時とそっくりだ」親父が言った。
「おふくろ、決して後ろめたい事はしてない。
プロとして、仕事してるんだ」
母親は、押し黙ったままだった。
「これを見てください」
聖苑と中園氏が、資料をテーブルに広げる。
例の白ドレスと黒ドレスの宣材写真、カタログモデルの写真を見せた。
広げられた写真の数々を、みんなが見ている。
タブレットを使って、afterglowのMVをみんなで鑑賞した。
「これ知ってる、ヒロインに似てるって言われた」
姉の汐里が叫ぶ。
続けて新作ゲーム、イグナイトドラゴンのティザー映像が流れる。
「あの弓使いって、兄貴?」弟の拓海が聞いた。
「そうだ」
「ショック、可愛いって思ったのに」
「まだ内緒だが、イグナイトドラゴンのプロモーションビデオに出た。
そのうちCMも流れる。
隠しきれないし、周りから何か言われるかもしれない。
みんなに知っておいてもらいたかったんだ」
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