蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

文字の大きさ
172 / 322
第十章 成長

15

しおりを挟む
「真凛ちゃん、皆さん、いらっしゃいませ」

伊集院先生が出迎えてくれた、奥に設けられたreserved席に案内される。
シャンパンが用意されて、みんなに注がれた。

「「カンパ~イ!」」
solemnityの専属モデル就任から、ざっと1年が経っていた。

「真凛ちゃん、この1年でずいぶん綺麗になった。
可愛らしさが減って、妖艶さが増した感じがする」
伊集院先生が褒めてくれた。

「可愛らしさは、妹に持っていかれたから。
もうピンクメイクは止めて、ブルーとかパープルに変えてます」

「沙織ちゃん、CMで見た時ビックリしちゃった。
真凛ちゃんが若返ったのかと思うほど、似ていた」

「もう芸能活動は沙織に任せて、自分はsolemnityだけに集中します」
最近、自分が考えていることを口にした。

金曜日の夜、店は繁盛していた。
女装のお客様も結構いて、遠巻きで見られていた。

「真凛がいるから、いつもと空気が違う」
加山氏が言ってる。
カウンターに行って、伊集院先生に言った。

「ツーショット撮影したら、落ち着きますか?」

「頼んでいいの?」

「このままじゃ落ち着かないから」
ボーイが、常連客の席を回って説明していた。
すぐに撮影が始まった。

お客様と並んでツーショットを撮る、10分程で終了。
店は落ち着きを取り戻した、テーブルに戻って席に座る。

「女装する人からすれば、スターだな」

「フォトブックの握手会に、大勢来て頂きました」

「Adoreのユーザーに、男性が増えてる」

「今も二人はAdoreでした。キレイに着こなしてる」

「今年のJLW次第で、親会社が代わるかもしれん」加山副社長が話した。

「会社が売られるんですか?」

「今のオーナーは企業再生ファンドだからな。
業績を上げて安定したら、買いたい企業に売るつもりだ」

「solemnityはどうなるんですか?」

「買った企業次第だな。
今のままかもしれないし、大きく変えるかもしれない」

「買う方だって馬鹿じゃない。
利益を生み続けてれば、大事にするんじゃない?」聖苑が言った。

「その通りだ。今出来るのはJLWで成功するように準備することだけだ」
加山副社長の言葉が力強かった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...