蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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第十五章 引退

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「Japan Ladys Fashion Weekまで、1ヶ月しかありません。
契約した以上、ランウェイを歩いてもらいます」

レッスンスタジオに、三島悠花を連れてきた。
8センチヒールを履かせて、ウォーキングレッスンを始める。
私や沙織、古田美那を特訓してくれた先生に、基本練習を任せた。

3日経って、私もレッスンに参加する。
様子を確認すると、ちゃんと歩けていた。

「真凛ちゃんが目をつけるだけある、体幹がしっかりしてるから軸がブレない。
変な癖が付いてない分、教えやすい。
その上、根性と体力は一流だ」
先生は、絶賛していた。

「世界で3位まで行った女性です。並の性格じゃないでしょ」
そう答えておいた。
並んで一緒に歩く、とても4日目とは思えない。

「真凛さん、凄くきれい。私なんて行進してるだけだ」

「普通の女性は8センチのヒールを履いて、行進は出来ないよ」

「ただ歩くことしか、出来てない」

「泳ぎを覚えたころを思い出して、泳げるだけで楽しかったでしょう。
今は、歩けてるだけで十分なんだ」
流石にメダリストだ、目指してるところが違う。
やれば出来ると信じている、自分の可能性を信じ切っていた。

「ショートカットが似合いそう。早くメイクをさせて下さい」
私と一緒に見に来ていた月奈が、イメージを膨らませていた。

「もう少ししたら、衣装が出来上がる。
衣装を着てから、メイクのイメージを考えて欲しい」
逸る気持ちを抑えるように、月奈には諭しておいた。

2週間を過ぎて、格好がついてきた。
ライバルが居たほうが燃えると思い、野原美穂を連れてきた。
二人で歩かせると、お互いに引かない。
長身で脚が長い美穂と、筋力が有って体のバランスがいい悠花がレッスンすると迫力満点だ。
美穂も先輩の意地が有る、悠花も私と歩く時とは違う闘争心が出ていた。

「悠花ちゃん、誰か居た方が気合いが違う。流石にスポーツ選手だね」
先生が感心していた。

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