蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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第十五章 引退

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「フィーデスはsolemnityと提携して、新ブランドvivacitasヴィヴァチタスを発売します。
vivacitasのコンセプトは、「元気な女性」
企画、designはsolemnityが、製造、販売はフィーデスが担当します」

フィーデス本社で、メディア発表が行われた。
俺はsolemnity側のプロデューサー出雲真凛として、加山社長と同席した。
一ノ瀬グループがフィーデスを買収して、わずか3カ月後の出来事だ。
solemnityとフィーデスが大筋合意をしてから、たった1カ月で発表までこぎつけた。

「秋のJapan Ladys Fashion Weekは、vivacitasが登場します。
なおフィーデスECサイトでの発売は、9月15日に決定しました。
それでは、vivacitasのイメージモデルに登場してもらいましょう」

「三島悠花さんです」

「「 おお! 」」
名前が発表された瞬間、記者の間からどよめきが起きた。

カーキのティアードワンピースを着た悠花が、袖からモデルウォークで登場した。
カメラマンのフラッシュが眩く、シャッター音が煩いくらいだ。
その中、笑顔でポージングをしている。
大した度胸だ、感心した。

質疑応答に移る。

「三島さんをイメージモデルに選んだ理由は、何ですか?」
代表質問のスポーツ新聞記者が聞いてきた。

「コンセプトが決まって、最初に頭に浮かんだのが彼女でした。
ほとんどスポーツ中継など見ないんですが、さすがに東京で行われたオリンピックぐらいは見てました。
その中で一番、印象が強かったのが彼女だったんです」
私は、自らマイクを取って答えた。

「三島さん、話を聞いた時は如何でしたか?」

「直接、口説かれたんですよ。
真凛さんが言うなら、やってみようかなって思いました」

「真凛さん、直接会ってどうでしたか?」

「スポーツクラブでお会いしたんですが、泳いでいるところを拝見したんです。
素晴らしい躍動感、鍛えられた肉体、一目ぼれしました」

「三島さん、真凛さんの口説き文句は何でした?」

「新ブランドのコンセプトは、元気な女性。
あなたの為のブランドですって、言われました」

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