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第十六章 転身
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「郊外のショッピングモールの客層を考えると、ファミリー向けの商品を展開したい。
勿論、商品を展示するだけでなく、直接販売していく」
フィーデスの役員は、やる気だ。
「フィーデスが直接販売する1号店、いいですね。
是非、当社のショッピングモールに出店して頂きたい」
不動産部門の担当者は、大手不動産会社と共同で運営している埼玉の大型モールに一等地を用意すると言っている。
一ノ瀬流通グループは、ECサイトに大きく舵を切っている。
不動産部門、流通部門は、危機感を持っていた。
そんな時に、実験店舗の話が来た。
ECサイトと不動産、流通部門のジョイントプロジェクトは、願っても無いチャンスだ。
「世界最大のECサイトも、アメリカ本国で実店舗の実験をしている。
当社もこのジョイントプロジェクトで、グループの一体感をテストしたいと一ノ瀬社長の意向だ」
流通部門の役員が事情を説明する。
もう俺の考えなど及ばないほど、話が大きくなっていた。
「vivacitasの販売はフィーデスさんにお任せして、solemnityは店舗の中にサロンを設けたい。
そこで試着やオーダーの採寸、注文の受付を行う」
加山社長は、俺がやりたいことを代弁してくれた。
各社の希望は検討会趣旨書に纏められて、経営陣に上げられた。
結果、一ノ瀬流通グループの正式プロジェクトとして決定され、実施プランの策定に移る。
プロジェクトリーダーは、フィーデスの役員。
一ノ瀬グループの不動産部門と流通部門が、店舗のデザイン、設計、施行を行う。
solemnityは、サロンの実施計画を策定して行く。
第一回目の新プロジェクト会議の後、一ノ瀬社長に呼ばれた。
社長室で、初めて話す。
「ご苦労だった。君の提案を横取りして悪かったな」
「いえ、私の提案がこんなに大きい話になるとは、思ってなかったです」
「社内には、EC化に不安や疎外感を持つものがいる。
俺は彼らを巻き込むプロジェクトをやりたかった。
そんな時に、君の提案は渡りに船だったんだ」
「だから、トントン拍子で話が進んだんですね」
「フィーデスと当社の関わりも深くなる。買収されて良かったという結果も欲しい」
「そこまで考えられてたとは、知りませんでした」
「君の行動が元になってる。みんな、思いつくまでは行くんだ。
失敗を恐れず、提案して結果に結びつけた。
自信を持っていい」
社長に褒められて、少し自信がついた。
勿論、商品を展示するだけでなく、直接販売していく」
フィーデスの役員は、やる気だ。
「フィーデスが直接販売する1号店、いいですね。
是非、当社のショッピングモールに出店して頂きたい」
不動産部門の担当者は、大手不動産会社と共同で運営している埼玉の大型モールに一等地を用意すると言っている。
一ノ瀬流通グループは、ECサイトに大きく舵を切っている。
不動産部門、流通部門は、危機感を持っていた。
そんな時に、実験店舗の話が来た。
ECサイトと不動産、流通部門のジョイントプロジェクトは、願っても無いチャンスだ。
「世界最大のECサイトも、アメリカ本国で実店舗の実験をしている。
当社もこのジョイントプロジェクトで、グループの一体感をテストしたいと一ノ瀬社長の意向だ」
流通部門の役員が事情を説明する。
もう俺の考えなど及ばないほど、話が大きくなっていた。
「vivacitasの販売はフィーデスさんにお任せして、solemnityは店舗の中にサロンを設けたい。
そこで試着やオーダーの採寸、注文の受付を行う」
加山社長は、俺がやりたいことを代弁してくれた。
各社の希望は検討会趣旨書に纏められて、経営陣に上げられた。
結果、一ノ瀬流通グループの正式プロジェクトとして決定され、実施プランの策定に移る。
プロジェクトリーダーは、フィーデスの役員。
一ノ瀬グループの不動産部門と流通部門が、店舗のデザイン、設計、施行を行う。
solemnityは、サロンの実施計画を策定して行く。
第一回目の新プロジェクト会議の後、一ノ瀬社長に呼ばれた。
社長室で、初めて話す。
「ご苦労だった。君の提案を横取りして悪かったな」
「いえ、私の提案がこんなに大きい話になるとは、思ってなかったです」
「社内には、EC化に不安や疎外感を持つものがいる。
俺は彼らを巻き込むプロジェクトをやりたかった。
そんな時に、君の提案は渡りに船だったんだ」
「だから、トントン拍子で話が進んだんですね」
「フィーデスと当社の関わりも深くなる。買収されて良かったという結果も欲しい」
「そこまで考えられてたとは、知りませんでした」
「君の行動が元になってる。みんな、思いつくまでは行くんだ。
失敗を恐れず、提案して結果に結びつけた。
自信を持っていい」
社長に褒められて、少し自信がついた。
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