【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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「稜也にイカされちゃった」

後始末をしながら、稜也を褒めてあげる。
彼に自身を持って貰いたかった。

「もう、姉さんとは出来ないんだ」

「貴方が大人になった時には、またしたくなるかも知れない。
でも、今は青春を楽しみなさい」
含みを持たせて、駄目を押した。

最後に、一緒にシャワーを浴びた。
乾燥機にかけておいた、彼の服一式を渡す。
私は、下着をつけてワンピースを着た。

トーストとアイスラテで、お腹を満たす。
稜也は、私のオーブンに興味津々だった。

「これ、いくらした?」

「ラックや工事費込みで、25万くらい」

「これプレゼントするって、お金持ちだろ」

「まあね」

部屋から追い出す前に、色々と話した。
柊木麻未や立花妃奈は、仲はいいけど恋愛対象外のようだ。
クラスに誰かいないか聞くと、名前をあげたのが椎乃 天音しいの あまねだった。

稜也の好みが、少し解る。
小さな顔に大きな目が印象的で、背が高い。
物静かだが熱心な努力家、群れない性格で一人でいることが多い。
天音は、そういうタイプだ。
私も、彼女と一緒に作業をして楽しい。

残ったコンドームを渡して、絶対に正しく避妊をするように伝えた。
彼も避妊の大事さは、理解しているようだ。
リュックに入れて、持ち歩くと言っている。

名残惜しいし、もっと愛し合いたい。
でも、このまま行っても愛は無い。
約束の時間が来た。

今日の事は、二人だけの秘密。
それを確認して、部屋から追い出した。

稜也がいなくなって、涙が溢れて仕方がない。
お姉さんで押し通したけど、無理をしていた。

初めてのOne Night Loveは、苦いものだった。

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