【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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「計画書が出来たら、見せてくれ。
出資する価値があるか、評価してやるよ」

元銀行マンの血が騒ぐようで、楽しそうだった。
具体的な指摘は、こっちも大歓迎。

「発表前に見てもらえるのは、嬉しい。
お手柔らかに」

日曜日に、新宿まで中古調理器具を見に行った。
パン焼き用石窯が、40万で売りに出ている。
見ると猛烈に欲しくなった。
お店の人に許可を貰って、撮影した。
厨房機器の半分くらいは、中古で揃えられそうだ。

パソコンで、大まかな金額を打ち込んでいく。
不動産取得費 400万円
内装工事費 400万円
厨房設備費 200万円
外装、広告費 100万円

店をオープンする前の段階で、これだけのお金がいる。
これに当面の材料費と回転資金を考えると、300万円は必要だ。
総額1,400万円、これを返済しながら利益を出すために必要な売り上げを出してみる。

固定費が家賃、光熱費、通信費、雑費で70万円。
材料代など変動費率が50%としたら、損益分岐点は140万円になる。

借入金を5年間で返済するとすれば、月に24万円の返済になる。
自分の給与を20万円として、44万円を出すためには売り上げが約90万円必要だ。
損益分岐点140万円プラス90万円、230万円の売り上げが必要な計算になる。

月に25日営業して、日商が9万円。
パンの単価が250円として、1日360個のパンを作って売る計算になる。

机上の計算だが、打ちこんでいくうちに憂鬱になる。
1日で360個のパンを自分一人で作らなければいけない。
種類も、最低10種の調理パンや菓子パンに、バゲットや食パンが必要になる。

これに、事業のコンセプトを文書化していく。
3日間かかって、事業計画の原案が出来上がった。

高代氏に、メールで送っておく。
2日して、返事が来た。

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