【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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冬休み前半 1

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「話には聞いていたけど、これは壮観だね」

かっぱ橋道具街に、足を踏み入れた祐樹さんが言ってる。
見渡す限り、調理に関するお店が並んでいた。
私も時間が自由な時に来れば、丸一日居ても飽きないだろう。

プレゼントの酒器を買ったお店に入った。
汁椀が並ぶコーナーで、好みの器を探す。

「祐樹さんのキッチンに置くから、お好みの器を探してください」

「迷うなあ。見てると、鍋用の器も欲しくなった」

「食器は、沼ですから。気をつけて下さい」

散々迷って、白吹天目黒とんすいを4枚と彩反汁椀を4客購入した。
私は、炊き合わせを入れる壺屋焼の大鉢を買って貰った。

部屋に戻って、食器を出して洗った。
すぐ使えるように、食器棚に収納した。

「これで鍋したら、楽しいだろうなあ」
とんすいを、眺めていた。

「30日は、これで鍋しましょう。
生放送が終わったら、真っすぐ帰ってきて下さいね」

「もちろん、真っすぐ帰ってくるよ。
あれだけ買って7,000円ちょっとだから、もっと早く買えば良かった」

「買うのはいいけど、溜まると大変ですよ」

「確かに、増えていくと困るね」
その後、二人で鍋の材料やお正月の食品を、ネットスーパーで注文した。

彼がラジオの仕事に行くのに合わせて、私は自分の家に帰る。

月曜日の夜、祐樹さんの出演するラジオを聞いた。
netで繋いで、イヤホンで視聴する。

今年の経済振り返りをやっていて、アナウンサーの質問にてきぱきと答えていた。
何と若者のカリスマとか、言われている。
今年の言葉に「 FIRE 」が選ばれて、その代表のように言われていた。
早期リタイアを考えている若者にとって、彼は先に達成した憧れの存在になっていた。

体調が悪いので、お風呂で温まる。
スキンケアをして、早めにベッドに入った。
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