【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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「君の母親が、俺達の交際を認めてくれた」

飲みながら、私の両親と会った時の話を持ち出した。
彼は結婚したいって言ったのに、どうぞって態度に驚いたそうだ。

「俺がどんな人間か知らないのに、よく了解してくれたね」

「母が、貴男の佇まいを褒めてた」

「たたずまい?」

「母は着付けの師範をしているので、たち振る舞いやその人の醸し出す雰囲気を読むの」

「それで判るの?」

「母の見立ては、ほとんど外れない」

「俺は、合格したって事?」

「母は、気に入ったみたいよ」

「それは良かった」

今日、母と話した時にも、祐樹さんを褒めていた。
彼の育ちの良さは、一代では成れない。
相当に良い所の坊っちゃんだろうと見ていた。
私が彼の事をほとんど話していないのに、見切っていた。

お腹が満ちて、後片付けが終わったら、ソファーでゆっくりする。

「いきなり、今すぐにでも結婚したいってビックリした」

「お正月に君が帰った後、考えたんだ。
もう、君以外にいない」

「返事は卒業まで、待ってくれる?」

「君が別れるって言わない限り、ずっと待つよ」
そう言って、肩を抱き寄せられた。
彼の顔が、10センチの距離にある。

「好き」

「俺も」
そう言うと、自然にキスをした。
心臓の鼓動が聞こえてくるほど、ドキドキしている。

ソファーに倒されて、彼がもっと大人のキスをしてくる。
キスに答えていたら、体の中が熱くなってきた。

「君の手足が冷えてる。一緒にお風呂で温まろう」

Bathroomで、一緒に湯船に浸かる。
炭酸浴の入浴剤を入れて、小さな気泡に体が包まれた。

温めの湯に長く浸かって、芯まで温まった。
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