ピリ辛×ちょい甘+コク=猛愛?一夜を共にしたからっておかしくありません?

はなまる

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17幸せだ!(リント)

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 俺は唐揚げを堪能してすげぇテンションが上がってミルフィに抱きついていた。そのまま唇を奪ってしまった。

 はっと気が付いて急いで抱きしめていたミルフィを離した。

 怒ってるよな?

 うん?

 ミルフィはしかめた顔をしていた。

 「もぉ!から揚げ食べてキスして来るなんて。顔がべとべとになったじゃない!リントなんか」

 俺は風船がしぼむようにシュシュっと背中を丸める。

 「ごっ「から揚げまだあるから食べていいわよ」‥ああ」

 ミルフィは怒っていたはずなのに、今度は恥ずかしそうに頬を染めている。

 あれ?

 怒らないのか?いや、さっき怒ってたよな。でも、なんだかいつもと違う感じが‥

 ミルフィは唐揚げの乗った皿を持ち上げて俺に差し出すようにしている。

 やべぇ。ちょーかわいいじゃないか。

 そんなウルウルした目で俺を見つめてはにかんだように下唇を少し噛んだりして。

 ぐっと俺の一部が反応してしまう。おいおい、焦るな俺。

 一度大きく深呼吸をして「あ、ありがとう。ミルフィの作る料理は何でも旨いからな。俺は幸せだ~」

 「もう、リントったら!まだ卵サラダも肉もあるわよ。ほら、一杯食べて」

 いつにない優しい言葉に差し出される料理に舌包みを打った。



 ミルフィは楽しそうにまだから揚げを作っている。

 何だかものすごく幸せだって思った。

 こんな時間がずっと続いて欲しい。



 ミルフィは唐揚げを全部作り終えて片付けを始めた。

 「ああ~旨かった。こんなに腹いっぱい食べたのは久しぶりだ。ミルフィがいると俺今にぶくぶくに太っちまうかもな。あっ、ミルフィ後は俺がやっとくから、もう休め」

 「えっ?でも」

 驚いた顔で振り返るミルフィ。そんな顔も可愛いな。

 「明日も仕事なんだろう?俺は明日もゆっくりでいいし、なっ、俺に任せろ」

 俺は食べた皿を持って洗い場に向かって歩く。

 「いいの?」

 「ああ、マベルさんも休んでくれ」

 ミルフィが洗いかけていた鍋を奪うように場所を替わる。

 マベルがその隣ではっと顔を上げる。

 「まあ、リントさんいいんですか?」

 「ああ、片付けが終わったら俺は帰るから、あっ、戸締りはちゃんとしておくから心配するな」

 俺は心配するなと胸を叩いて見せた。

 「マベル、じゃあ甘えちゃう?」

 ミルフィはマベルさんを顔を見合わせる。そんな仕草もたまらない。

 「そうですね。じゃあ、リントさんよろしくね。そうだ。夕飯をヒュートに持って帰ってもらえます?」

 「ああ、おやすみ」

 俺は悶えそうになる身体を必死で推しとどめて澄ました顔でそう言った。

 「「おやすみなさい」」

 二人がキッチンから出て行くと俺はその場にしゃがみ込んで悶えた。

 うっ!うっ!うっぅぅぅぅ!! かわい~いぃぃぃ!



 今まではミルフィの気持ちがいまいち俺に向いていなかったが、俺のキスを受けてくれたって事は‥少しは脈があるって事だろ?

 俺は諦めが悪いんだ。覚悟してくれよミルフィ。ガンガン押しまくるからな!

 俺の番。もう、最高じゃん!!




 ガチャリと扉が開く音がした。

 「殿下‥何やってんです?いい大人が。恥ずかしくないんです?」

 入って来たのは俺の従者のクレイブだった。

 彼は俺の3つ上で32歳。茶色い髪に金色の瞳をした男で目がキツネのように吊り上がっていて笑うと目がなくなる。

 元々ミュベール公爵家の使用人だった。俺が母が亡くなった後、世話になっていた頃からの付き合いなので友人のようなものだ。

 「なんだいきなり!ったく。ミルフィの可愛いを堪能してたのに。邪魔するな!」

 「もう、殿下。彼女がいくら番だからってちょっと浮かれすぎですよ。また、狙われたらどうするんです?」

 クレイブが呆れたような顔をして首ちょん切る真似をする。

 脳の一部が緊張する。

 ビリっと背筋に力が入って俺はクレイブに問う。

 「何か動きがあったのか?」


 キンリー公爵が逃げおおせた俺を放っておくはずもないとは思っていたが。


 「ここではちょっと」

 「そうだな。ああ、そうだ。クレイブ。お前も手伝えそうすればはなく話が出来る。だろ?」

 「えぇぇぇ~、俺が皿洗いするんです?勘弁して下さいよ。殿下が安請け合いするからじゃないですか」

 「何が安請け合いだ。番の為に身を尽くす事の何が悪い!!」

 「ずるいっすよ。殿下はうまいもの一杯食べて俺なんかまだ夕飯も喰ってないんすよ!」

 「後でヒュートからパンでも貰ってやる。さあ、働け!」

 「ひぇぇぇぇ、人使い荒すぎですよぉぉぉ~」




 
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