シャロンはまたしても気づいていなった本物のジェリーフィッシュを見失った事に

はなまる

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 レックスは慌てた。カテリーナは何を怒ってるんだ?まあいいさ。彼女はいくらでも騙せる。何しろお嬢さん育ちで疑うって事を知らないんだから…


 さあ、今はシャロンを僕のものにすることに集中しろ…やっと彼女をものに出来る。まさか僕をこんなに手こずらせるとは…たっぷり可愛がってやる。


 「ごめんよ。シャロン急な仕事の電話だった。もう話は済んだよ。さあ一緒にシャワーでも浴びようか」

 「ええ、そうね…」シャロンはもうなるようになれと…

 「ああ、君はすごく美しいよ…シャロン…」レックスはキスを深めていく。

 ああ…わたしに何もかも忘れさせて…ほんのひと時でもいいの…



 シャロンはレックスに身を任せるように彼の胸に体を預けた。レックスの手がドレスのファスナーを下ろし始める。そのまま抵抗することもなくシャロンは彼のするがままになった。

 シャロンのドレスは肩からするりとふかふかの絨毯に滑り落ちた。下には白いレースのブラジャーとお揃いのショーツを付けていた。

 レックスは上着を脱いでソファーにのせると、ズボンのベルトをゆるめ脱いだ。そしてネクタイを取り、シャツのボタンをもどかしそうにはずすと一気にはぎとった。彼はボクサーショーツだけになった。



 彼の高まりが露わになるとシャロンはつばを飲み込んだ。

 ああ…彼、すごく興奮してる。高まりは大きく膨らんで脈打っている。

 「どんなに君が欲しかったか、シャロン僕は気が狂いそうだったよ。さあおいで…」

 「ええ…」シャロンは彼に引き寄せられキスをされた。



 彼はシャロンをバスルームに連れて行くと、バスタブに湯を入れ始めた。フラゴナールのバスソルトを入れるとシャワーの栓もゆるめた。

 すぐにシャロンの首筋から喉元に唇を這わせながらブラジャーの肩ひもをおろした。後ろに手を回しホックをはずす。ブラジャーがはだけて乳房が露わになった。

 レックスはすぐに片方の手で乳房を包み込んで、乳首をつまんだ。

 シャロンはびくっとしたが、彼の紡ぎ出す刺激に次第に快感を覚え始めた。

 

 このまま身を任せるのよ。

 目を閉じて快感に身を預ける。ああ…気持ちいい。次第に秘所が疼き始める。クリトリスが疼き熱くなっていく。ひだの間がじわっと湿っていくのがわかった。



 彼のもう片方の手が背中を伝いヒップからショーツの中に入って来る。シャロンはのけ反り背中を反らす。その態勢は彼を誘うかたちになって、レックスの手がぬれた部分に触れた。

 彼がうめき声を上げるとシャロンは吐息を漏らした。

 レックスは限界が近かった。あまりに長くたまりにたまった欲求不満でいつになく我慢が出来そうになかった。

 だが、僕はいつものやり方でやりたい。こらえるんだ。シャロンをフラゴナールのボディソープの香りで満たして、彼女の恥毛を剃らなければ…レックスはフラゴナールの香りに包まれた女性を抱くのが好きだった。そして恥毛を剃った秘部を見るのが…



 その時カテリーナが部屋の前に来た。彼女は部屋をノックした。

 だがレックスには聞こえなかった。バスルームのシャワーを出していたせいで…

 カテリーナはまたドアをノックした。

 何かがおかしいと感じた彼女はカードキーももらっていた。

 カテリーナはもう待てないとカードキーでドアを開けた。

 「レックス。悪いけどドアを開けたわ。失礼。お客様はどこ?」一応礼儀正しく部屋に入った。

 ジュリーも後に続いた。

 「レックスどこなの?お客様なんかいないじゃない。一体どういうことなの?」カテリーナはお客がいないことが分かるとヒステリックに叫んだ。



 カテリーナがシャワーの音を聞きつけるとバスルームのドアを開けた。

 レックスはシャロンの乳首に吸い付いていた。シャロンは彼の肩に手をまわし顔を上向かせていた。

 「レックス!そこで何してるのよ。どういう事わたしと婚約するって話はもう終わりよ!」



 レックスはすぐにシャロンから離れると、彼女をじゃまものみたいに押しのけた。

 「カテリーナ。誤解だ、僕はそんなつもりじゃないんだ。今説明する。なあ、悪かったよ。僕の話を聞いてくれ」レックスはカテリーナの機嫌を取っている。



 シャロンは掛けてあったバスタオルを体に巻き付けると急いでリビングに走った一刻も早くドレスを着てここから出て行くのよ…

 レックスはわたしを愛してると思ったのに…あんなに優しくしたのはわたしの体が目的だった。



 ふたりがもめながらリビングに来るとレックスの言葉がナイフのように飛んできた。

 「カテリーナいいから聞くんだ。僕はこの女が好きな男に恨みがあるんだ。だから僕は彼女を貶めてその男に仕返しがしたかったんだ。ただそれだけなんだ。こんな女僕の好みじゃないことくらいわかるだろう。スタイルは悪いし、ブロンドでもない。僕はカテリーナ君を愛してるんだ。君だけを愛してる」

 「じゃあ、一線を超える気はなかったって事?」

 「もちろんさ」レックスはカテリーナを抱きしめキスした。



 やっと顔を上げてジェリーがいることに気づいた。

 「どうしてお前がここにいる?」

 「彼を知ってるの?」

 「ああ、こいつが恨んでいる男だ」

 「まあ、バクスターが?」カテリーナは驚いた。



 「レックスお前ってやつは…殺してやる」ジェリーはレックスに飛び掛かった。

 「よくも、よくもシャロンを…シャロンを利用するなんて、すべて芝居だったのか?シャロンに優しくした事もシャロンに思い違いさせたことも…クッソ!」ジェリーはレックスの胸ぐらをつかむと思いっきり顔を殴った。頬も鼻も所かまわず殴った。髪を引っ張り上げ、鼻血が出てもやめなかった。何度も何度も…

 ジェリーはもう自分を抑えることは出来なかった。



 シャロンは何とかドレスの袖を通すとジェリーを止めようと彼に後ろから飛び掛かった。

 「もうやめて!こんな人殴る価値もないわ。わたしがばかだった。そんなことある訳ないのに…それにジェリーあなたを忘れたことなんかなかった。でもあなたはこの人と会っていた。だから…だからわたしも同じことをしようと思ったの。そしたらあなたを忘れることが出来るかもって…ばかだった。こんな事するべきじゃなかったのに…」



 ジェリーはやっと理性と取り戻した。シャロンは泣きながらジェリーにしがみついていた。

 「ああ…シャロンごめん。僕のせいだ。僕が今までして来たことはほんとうにくそやろうみたいなことばかりだった。君は悪くない。君は利用されただけだ。それに今まで僕のして来たことのせいだ。僕の母親はすごく身持ちの悪い女で次から次に男を変えた。僕はその度に学校を変わり恥ずかしい思いをしてきた。そんな母親のせいで僕は女を信じれなくなったんだ。でもシャロン君は違った。君は僕を愛してくれた。君だけなんだ。シャロン君を愛してる。僕のところに戻ってきてほしい。君を失ったら僕は生きてはいけない。それが今回はよくわかったんだ」



 「ジェリー?こんなことしたわたしを許してくれるの?わたしがあなたを信じていれば…」

 「違う!君は騙されたんだ。悪いのはこいつと僕だ。君を愛してるんだ。今までもこれからも…君を失うくらいなら死んだほうがましだ」

 「ああ…ジェリー愛してるの。あなたしか見えないの。わたしだってあなたといられないなら死んだほうがましよ」

 「今すぐ僕と一緒に行こう。もう一秒だって待てないんだ。僕と一緒に」

 「ええ、すぐに行きましょう。それにこのドレスを一秒だって早く脱ぎたいの」

 「ああ、ここをでたらすぐに代わりの服を買うから心配ない。買うのはウエディングドレスだ」

 「噓?」

 「このホテルの隣にセント・バーソロミュー協会がある。すぐに式を挙げる」シャロンはジェリーを見上げた。ジュリーはウエディングにピッタリのスーツを着ていた。

 ライトグレーの高級スーツを…



 「ええ、いいわジェリー、結婚式はしなかったから、でも指輪がないわ」

 「指輪はある」ジェリーはポケットからプラチナのリングを出した。

 「君を迎えに行った日教会に行くつもりだった。とんだ遠回りしたよ。それも僕のせいだったなんて…神様はフェアなのかも」

 「神様はすべてお見通しね。まるでジェリーフィッシュみたいに透き通って見えちゃうんだわ」

 「今度こそ二度と離さないからな。シャロン覚悟しろ!」

 「ジェリー浮気はなしよ。もし浮気したらもう二度と許さないから」

 ジュリーはシャロンの唇に唇を重ねた。彼女はあの頃と同じとろけるような甘いバニラの味がした。





                        -ENDー




 

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