56 / 59
55一気に結婚へ?
しおりを挟むジョイナス王太子はアリーシアの目の前で話を始める。
「やっぱりか…お前女神にそっくりだぞ。俺が惹きつけられてもおかしくないだろう。お前はいい女だ。惜しいな。どうだ?俺の妃にならないか?今からでも遅くはない。リントなんか年寄りで子持ちだぞ。俺は若くて独身だ。どうだ?」
魔眼は嘘は付けない。
「すみません王太子。私はリント隊長がいいんです。好きなんです。もうどうしようもないくらい好きで好きでたまらないんです。初恋なんです。私恋は初めてでもう舞い上がるくらい隊長が好きなんです!」
「もういい!わかった。お前はリントが好きなんだ。そうだろう?ったく。せっかく好きになったのに…」
エクロートがジョイナスを慰める。
「ジョイナス王太子。あなたにはこれから素晴らしい女性が現れます。きっとアリーシアよりも素晴らしい女性が…」
「そんな気休めはいい!エクロートお前も失恋じゃないか!俺達振られたな」
「いえ、私は違います」
「ハハハ。お前強がってるんだな」
「いえ、私はアリーシアの叔父になるんです。女王フローラ様の夫リジェクは私の兄でして…」
「「「えっ?今なんてアリーシアの叔父?」」」
「ひどいじゃないですか?どうして今まで‥騙してたんですか私の事を?エクロートさん。いいえ叔父さん。ひっど~い!」
私は信じられないとエクロートを睨みつける。
「いや、アリーシアが王女だってわかればそれこそ危険だった。だからクレアも知っていたが秘密にしていたんだ。俺はずっとお前を見守って来たんだ。それはないだろう」
「でも、騙してたんですよ。もう、私に叔父さんがいたなんて早く教えてくださいよ…凄くうれしいんですから」
「そうか…いや、なんだか照れるな…アリーシアこれからは叔父としてお前を見守りたい。よろしく頼むな」
「こちらこそお願いします」
そんな事をしている間もガロンは空中から浄化を続けていたせいでオークの森はすっかり元の美しい森に戻っていた。
「きゅきゅるるるぅぅぅぅ~」(アリーシア終わったよ~)
「ガロンすごいね。ありがとう。あなたも疲れたでしょう獣舎に戻って休んでいて後で行くから」
空中を旋回するガロンにみんなで手を振る。
「きゅぅ~」(わかった)
ガロンは獣舎に降りて行く。
「ところでエクロート。いや、叔父様と言った方がいいのか?」リント隊長。
「なんだ?いきなり気持ち悪い」エクロート叔父さん。
「実はアリーシアとの結婚をしようと思っている。いや、います。どうぞよろしくお願いします」リント。
「えっ?確かに婚約者のふりをしろとは言った。だが‥ああ、もういい。好きにしろ結婚どうぞどうぞ」叔父さん。
「アリーシア。叔父さんの許可ももらった。キルベートに帰ったらアランにも知らせて結婚式はいつにする?そうだ。すぐに引っ越しして来い。診療所は続けてもいいぞ。俺は理解のある夫だからな」(リント隊長?マジですか!)
「リント隊長。気が早すぎです。私はもう少し恋人気分を味わいたいです。だって初めての恋なんです。すぐに結婚なんてとんでもありませんよ」私は少し怒っています。
「あはっ!アリーシア。そうだよな。結婚したらすぐに子持ちのママになるんだからな。リント少しは察しろよ!」ジョイナス王太子が面白そうに声を挙げました。
「そうだ。アリーシア。そんな事より弟を何とかしてくれ!あいつの目を覚ましてやらないとな。それからミリアナは修道院にでも放り込むか…さあ、これから大掃除だ。みんな気合を入れてくれよ。エクロートお前は俺の側近に昇格だ。喜べ」
「リントとアリーシアもしばらくバカラにいてくれよな。色々大変なんだ。わかるだろう。結婚式はその後だ。いいな。これは王命と思ってくれていいから」
「え~そんな」
がっくりするリント隊長。
「隊長仕方ありませんよ。結婚はしますから安心して下さい。でも、アランが心配ですね。アランもこっちに呼びましょう。3人でしばらく王都のタウンハウスを借りて一緒に暮らせば「アリーシア一緒に暮らしてくれるんだな?ああ、すぐにアランを呼ぼう!」隊長ってすごくげんきんなところありますよね?」
「いや、そうじゃなくて、アリーシアにだけは異常に反応するだけで…それだけ好きなんだ」
「はいはい、イチャイチャは後にしろ!さあ、仕事だぞ」
そう言ってジョイナス王太子は張り切った。
そんなところにキルヘン辺境伯がやって来た。
アリーシアとリントが裏切り者だとグロギアス公爵に訴えようとして失敗した。
すでにグロギアス公爵の悪事はわかっていた。キルヘン辺境伯もそれに加担していたこともわかり捕まった。
14
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
白い結婚で結構ですわ。殿下より、私の自由のほうが大事ですので
鍛高譚
恋愛
「第二王子との婚約? でも殿下には平民の恋人がいるらしいんですけど?
――なら、私たち“白い結婚”で結構ですわ。お好きになさってくださいな、殿下」
自由気ままに読書とお茶を楽しむのがモットーの侯爵令嬢・ルージュ。
ある日、突然“第二王子リオネルとの政略結婚”を押しつけられてしまう。
ところが当の殿下は平民の恋人に夢中で、
「形式上の夫婦だから干渉しないでほしい」などと言い出す始末。
むしろ好都合とばかりに、ルージュは優雅な“独身気分”を満喫するはずが……
いつしか、リナという愛人と妙に仲良くなり、
彼女を巡る宮廷スキャンダルに巻き込まれ、
しまいには婚約が白紙になってしまって――!?
けれどこれは、ルージュが本当の幸せを掴む始まりにすぎなかった。
自分を心から大切にしてくれる“新しい旦那様”候補が現れて、
さあ、思い切り自由に愛されましょう!
……そして、かの王子様の結末は“ざまぁ”なのか“自業自得”なのか?
自由気ままな侯爵令嬢が切り開く、
“白い結婚破談”からの痛快ざまぁ&本当の恋愛譚、はじまります。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
婚約破棄イベントが壊れた!
秋月一花
恋愛
学園の卒業パーティー。たった一人で姿を現した私、カリスタ。会場内はざわつき、私へと一斉に視線が集まる。
――卒業パーティーで、私は婚約破棄を宣言される。長かった。とっても長かった。ヒロイン、頑張って王子様と一緒に国を持ち上げてね!
……って思ったら、これ私の知っている婚約破棄イベントじゃない!
「カリスタ、どうして先に行ってしまったんだい?」
おかしい、おかしい。絶対におかしい!
国外追放されて平民として生きるつもりだったのに! このままだと私が王妃になってしまう! どうしてそうなった、ヒロイン王太子狙いだったじゃん!
2021/07/04 カクヨム様にも投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる