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24何だか疼いて…
私はマーリン先生が持て来てくれた温かい布で身体を拭き終えて少し気分が良くなった。
着替えは医務室にあるガウンに着替えてベッドでうつらうつらし始めたところにアマリがやって来た。
「マーリン先生?バイオレットはどうなりました。私、すごく心配で…」
私は奥の部屋にいたが声ですぐにアマリだと分かった。
アマリが心配して来てくれた。私はやっぱりとほっとした。
「ああ、そうよね。心配よね。大丈夫よ。バイオレットは診療所で見てもらったけど軽い捻挫だけですんだわ。もう帰っていいって言われてさっき帰って来たところよ。今晩は寮だと不便だろうからここで私が付き添うことになったから安心してアマリ」
マーリン先生が心配してやって来たアマリに説明している。
「そうなんですか。ああ…良かった。私、まさかこんなことになるなんて…バイオレットはどこです?」
「奥の部屋よ。バイオレット。アマリが来たわよ」
マーリン先生が声を掛ける。
「バイオレット…良かったぁ。私、もうあなたに何かあったらどうしようかって…」
私はアマリを少し疑った事を後悔した。
彼女がそんなことするはずないのに…
だって彼女とは小さなころからの知り合いだし同じ同郷の親友だもの。
もう、ヴィルったらいい加減なことを言って。
「アマリ、大丈夫よ。私はそんなやわじゃないって知ってるでしょう?これくらいの捻挫すぐに治るから心配しないで」
「うん、ほんとにごめんね。あっ、そうだ。これ持って来たの。ティーホイップ。バイオレット美味しかったって言ってたから…」
アマリはそっとその飲み物を差しだした。
彼女の手は心なしか震えていてきっと私を心配してたんだと私は感激した。
「ありがとう。こんな事しなくていいのに…でも、ほんとはすごく喉乾いてたの。じゃ、遠慮なくいただくから…」
私はアマリからティーホイップを受け取るとぐっと飲みこんだ。
ああ…喉を流れるこの甘くてふわふわした感じがたまらない。
「何か必要なものはない?」
「ううん、今夜はもうこのままでいいから。宿直の先生に明日の朝着替えを持って来てもらいたいって伝えてくれたら助かる」
「ええ、先生に伝えておくから…じゃあ、ゆっくり休んで」
「うん、これ、ありがとう」
私はティーホイップをかざしてお礼を言った。そしてまたティーホイップを飲む。
アマリはマーリン先生にも飲み物を持って来たらしくマーリン先生とヨハンに飲み物を渡す声がして扉を開ける音がした。
もう、アマリったら…私は何だかうれしかった。マーリン先生に負担をかけているのが申し訳ないって思っていたら、アマリが身内みたいにマーリン先生たちにも気を使ってくれたから。
それから私はティーホイップを全部飲み干してベッドに横になった。
そう言えばヴィル遅いわね。
隣の部屋からベッドのきしむ音がしてヨハンがマーリン先生にかける声がした。
「マーリン辛いなら横になって、僕が起きているから心配するな」
「ええ、アマリがくれた紅茶を飲んだら急に眠気が来て…でもヨハンの言うとおりね。無理はしないようにする」
マーリン先生はベッドに横になったのだろう。かさこそ衣擦れの音がしてベッドがまたきしむ音がした。
私はその辺りから何だかふわふわした気分になって気分が高ぶって来た。
もう、私ったらなに想像してるのよ。ヨハンたちがこんな所で…するはずないじゃない!!
妙に身体がじくりとして朦朧として…ああ、これが疼くって言う?
前にも同じことがあった事を思い出して頬が熱くなる。
でも、幸いここには誰もいない。
太腿を擦り合わせてなんとか熱を紛らわそうとするけど、どうにも身体は思うようになってはくれない。
はぁ…ちょっと、ちょっとだけなら…
私はそっと下半身の疼く付け根に指を伸ばす。
一番最初に秘所を覆う柔らかな体毛に触れて背中がぞくりとする。
はっと周りを見渡して誰もいないことを確かめた。
そこがほんのすぐ先の皮膚が焼け付くように引くついていて、私は我慢できずにぐっと指を伸ばしてその先に触れた。
「‥ぁあ‥」思わず吐息が漏れてまた辺りを見回す。
誰もいない。ほっとするともう指は止まらなくなった。
最初は中指でその強く感じるところをそっと撫ぜる程度に擦った。でもすぐにそれじゃあ全然足りなくなって、2本の指でその膨らみを摘まむようにして刺激する。
「はぁ…あっ、あっ、んぅ……」
もっと強く。もっと激しく。脳内のじくじくくすぶる甘い神経が私を追い立てる。
私はもう夢中でその行為にどっぷりのめり込んだ。
ひたすら敏感に感じる粒を擦り上げ快感をむさぼりその高波にさらわれる。
「あっ、あっ、あっ…んっ……」ああ、だめ。もぉ、あぁぁぁぁぁ…
私は一瞬で真っ白い空中に飛ばされた感覚に陥り身体を強張らせた。
脳が痺れて甘美な世界が身体中に広がった。
そして私はゆっくり元の世界に舞い降りた。
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