この度学園を卒業するために婚約しなければならなくなりまして

はなまる

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36ヴィルに愛を刻み込まれる?


 
 ヴィルは私をベッドの上に転ばせると緩んだコルセットを外してしまう。

 「ヴィル、でも、やっぱりこんなのだめよ。もし誰か来たら…」

 彼は私のすぐそばで世話しなくクラバットを外してシャツのボタンを外して行く。

 「大丈夫だって、今夜ここに来る奴らはみんなおれたちと同じことをやるために決まってる。心配するな。それともバイオレットは俺とやるのが嫌なのか?」


 さっきまでの甘い空気は一変してヴィルが眉を寄せる。

 「やるって…もう、ヴィル。そんな事…」

 私は視線を落とす。

 どうして彼はそんなにズバズバと言うのよ。もう恥ずかし過ぎる。

 私だって嫌じゃない。けど…ふっと昨日の事が思い出されて頬が火照り始めた。


 「だってバイオレット。レオンさんとすげぇ楽しそうに話してたよな。彼が持って来た果実水を嬉しそうにほほ笑んで手を出して受け取ったし、すごく親し気で俺、妬けたんだけど」

 「もう、あれは私が頼んだからよ。そんなの礼儀でしょう。それに彼は私が小さいころ我が家に遊びに来てたって言うから何だかすごく親しみがわいて…」

 「もう、絶対今夜抱きたい。俺の印をあちこちにつけて俺のものだって刻むから」

 「ちょ、待ってよ」

 彼は私のそんな言葉を飲み込むように猛獣のような金色に輝く瞳で覆いかぶさって来た。

 口づけは息もつけないほど深く甘く長い。私の手の上に自分の手を重ねると指をぎゅっと絡ませて来る。

 何度も何度もそれを繰り返し中をグチュグチュと探り舌を絡めとって唇の周りがべとべとになってもなお獰猛に求めて来た。

 やっと唇が離されると私ははぁはぁ息をつく。

 唇が熱い。まるで腫れたみたいに熱を持っていて口の周りはよだれでびしょびしょで。

 「俺のものだから」

 ヴィルは満足したように手の甲で口を拭う。

 私は獲物なの?それともマーキングされた?

 「もう、ヴィル、ひどい」

 ほんとにひどい。優しいかと思えば意地悪になる。彼の行動は両極端にも思えてどうしようもなく不安になる。


 「ひどい?それくらいお前が好きって事だから」

 「何よ、そんなの…」

 つんと顔を反らす。

 彼はふっと笑って胸の先を指先でコリっとつまんだ。

 「っ……はぁん」

 「ほら、もうおねだりしてるじゃないか」

 さらに胸を下からすくい上げるように揉まれて拒もうとしていた声は甘い吐息にすり替えられた。

 「だから…あぁ、んっ……」

 「もっと可愛い声聞かせろよ」

 彼がかがんで胸の先をはくっとくわえ込む。そのまま舌をくるりと回転させて尖った乳首を一周させて舌先をむぎゅうっと押し付けた。

 「…あん……」

 
 その間にヴィルの身体は私の脚の間に滑り込んでドロワーズを引き下ろす。

 「あん、だ、めぇ…」

 彼の手は太腿を這いあがりさらにその奥にある場所に伸ばされて。

 ぴちゃぴちゃ音を立ててその部分がなぞられている。

 「ほら、もうこんなになって…すげぇ、とっろとろ」

 うれしそうな声に私の羞恥は飛びそうになる。

 だって昨日はまだ朦朧としてたし、こんな意識がはっきりしていなかったし…

 下履きの間から伸ばされた手はするりと割れ目にぴったりと沿わされあふれ出る蜜は襞をさらに開かせる潤滑油になっていて。

 「っ、もっ、やぁ。や、あぁんっ…んっ」

 そんな事を言っている間にヴィルにドロワーズも下履きもするりと抜きとられる。

 ぴたりと沿わされた身体からは彼の熱がぐっと押し付けられてその形がくっきりわかる。

 「バイオレット、今夜はすべて覚えておいて欲しい」

 うなじに吹きかけられる言葉に胸はたまらずときめいてまた蜜が溢れた。

 私は自然と首をこくんと折り曲げた。


 ヴィルはぐっしょり濡れた中に指をツプリと入れるとその蜜を絡ませ一番敏感な所に当てるとそこを擦り始めた。

 「え。あん、はぁん……」

 どうしようもなく腰が浮いて卑猥な声が漏れる。

 「ん?すげぇ、ここ、蜜が流れ出て来る」

 いつの間にそこ見てるのぉよ…私の脚の間に彼の身体が入り込んでいる。

 「もう、いやらしい事言わないでよ…あっ、んっ。」

 「あっ、今きゅって締まった。ばいおれっと、ここもピクピクして‥めちゃくちゃ可愛い、色なんか淡いピンクでさぁ、ほら、ここ」

 彼がもう片方の指でその勃ちあがった粒を指先で弾き始める。

 「ふぁ、あぁ、も、ばか。あっ、あぁん…やぁ……」

 あっ、もうだめ。気持ちよすぎて頭がクラクラして来て……

 「バイオレット、こらっ、締め受けるな。くぅ…中がひくひくして…る」

 彼の長い指がまた増やされてまるで襞を掻きわけるみたいに感じるところをくびりだされて。

 そして赤くなった粒をぎゅうって摘ままれた。

 「な、やぁ、あぁ。やっ、き、気持ちい、いーあぁんっ…!!」

 たまらない快感に私は腰を浮かせながら襲ってくる快感にすべてをゆだねてしまう。

 何もかもそのたまらなく気持ちのいい感触に任せてしまう。

 駆け上がる快感に身体をよじり声を上げてしまう自分が信じられない。

 あっ!!

 その瞬間、身体中が強張り熱くてとろける感覚に脳芯が揺さぶられた。

 そして私は真っ白い世界に放り出されて行った。

 「すげ、とろけまくってる。俺、もう出そうだから」

 彼はトラウザーズの前をはだけて滾った物を晒す。

 彼のは天を仰ぐように勢いよく反りたってその表皮は、みしみし音を立てるんじゃないかって程突っ張ってて…

 こんなのが昨日私の中に?

 朦朧とした私の脳が少し引く。そのせいで腰が少し引ける。

 「ヴィル、なんだかすごく興奮してない?こんなの無理よ」

 「無理なもんか。昨日はちゃんと入った。いいから俺に任せろ」

 彼は今さらそれはないだろうとばかりに私をぐっと引き寄せた。

 脚の間に入られて私は脚を大きく開かれ腰をグイっとつかまれてとろとろになったそこにヴィルのものが押し当てられる。

 剥き出しになった滾りがとろけ切った入り口に触れる。

 それだけで私のそこはたらりといやらしい蜜を出してそれに絡みついた。

 ヴィルはぬるぬるそれをこすりつけるとぐぐっと入り口をこじ開けるように中にそれを押し入れた。



 「バイオレット愛してる。お前を愛してるんだ。優しくする。お前を傷つけたりしないって約束する。だから安心しろ」

 ヴィルは私の唇に愛を囁くと口づけをして額やまぶたに優しいキスを落とす。

 「ほら、ゆっくり息吐け…」

 耳元で優しく息を吹きかけられて私は止めていた息をゆっくり吐きだす。

 それに合わせるようにヴィルはみちみちとゆっくり中に侵入して来る。

 「はぁ、あぁ…は、んっ……」

 彼に抱きしめられ優しい声を掛けられて私の周りは幸せオーラみたいなもので満たされていく。

 「あぁ……」


 「バイオレット、そうだ。力抜いてみろ」

 彼は入り口の突起に指を当てて上下に小刻みに揺する。

 その途端に身体中の力が抜けて神経が甘くゆるゆるになってとろけて行く。

 ずるりとさらに質量を増したそれが私の中を占領していく。

 もう痛みも恐怖も感じない。

 感じるのはただとっても気持ちいいってことだけで…

 幸せな気持ちが溢れて来るってことだけで…

 「バイオレット。全部入った。どうだ?痛いか?」

 私は思いっきり首を横に振るとそっと目を開ける。

 少し心配そうなヴィルの温かい視線が飛び込んで来て私は思いっきり彼の背中に腕をまわして身体をぐっと引き寄せた。

 「こら、そんなことしたら…くぅ、お前俺を殺す気か?…ったく。あぶねぇ…」

 ヴィルはうれしそうに唇に弧を描き目を細めて私を見つめると額の乱れた髪をそっと寄せてそこに口づけた。

 その熱にますます喜びが深くなって中がずくずく疼いていく。

 ああ…もう、好き。好きすぎて死にそう。

 薬もお酒も飲んでいないのに脳はすでに沸騰しそうなほど熱く甘く溶け落ちている。


 「ヴィル大好きよ」

 目の前にいる彼につぶやく。

 「ったく。いきなり煽るな」

 彼はふぅ~と私の耳元ゆっくり息を吐きして耳朶に吸い付いた。

 「あっ、ん……」

 それから身体を起こしてゆっくり腰を動かすペースを上げていく。

 私のそっと持ち上げられた脚を気遣いながらゆっくり中を擦られて片手で敏感な小さな突起を弾きながら唇を塞がれて。

 私の身体も心もすべてがヴィルのものになって行くみたいで。

 それがすごくうれしくてすごく自然ですごくたまらなくて。


 すっかり柔らかく熱くなった内側のさらに奥をぐちゅぐちゅ突き上げて彼のものがぐいっと最奥を擦った。

 「ひゃっ…あん。ヴィル。あ、んっ……」

 「ばいおれっ、と。もっ、なかとろっけてる。あっ、こら、締め付けるな。ぐふっ、ああっ、我慢が……」

 彼が穿つ腰を止めて息を吐く。額に浮かんだ汗が流れて私の肌を伝う。


 それからヴィルはまたゆっくり耳朶を食んで私の喉元に舌を這わせ胸の先を口に含んだ。

 そしてまたゆっくり腰を揺すり始めた。

 「バイオレット…俺の全部向け止めてくれ」

 スローだった動きがだんだん激しくなって行く。

 「っ……え。あっ、うぅ、ちょ、あん。激し…んっ……」

 私の脚を折り曲げさせて激しく腰を振って最奥を突き上げて来る。

 さっきよりもっともっと深くつながってちゅぷちゅぷ卑猥な音が部屋中に響いてそれでも彼の動きは止まらなくて。

 私ったらもう、すごく感じてすごく痺れて一気に天国に上り詰めて行くみたいになって。

 あっ、そんなの。もぉ、意識飛んじゃうから。

 「あっ、まぁ、ヴィル。もっ、い、い、あん、あっ………」

 胸を揉まれながらぱちんぱちんと肌が弾けるような音。ぐちゅりぐちゅりとなかを穿つ音が叩きつけられて。

 「ああ、い、いっしょに。なっ、ばいおれっとぉ……お前が、狂うほど好きだ」

 その声はかすれていて切羽詰まっていて焼ききれそうな意識の中で、それでもそれは確かに真実だと思えた。

 私はその瞬間絶頂に飛ばされながら、ヴィルの分身が私の最奥でぴくぴく動いて熱い飛沫をドクドク吐き出すのを感じた。


 この夜、私は確かに心のなかにヴィルフリートの愛を刻みつけたのだった。





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