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第三章【管理局の仕事】
第五幕『ロスト・シークレット』
タイムリープを習得し、過去へ戻る者がいる。そこで過去の自分自身の意識を乗っ取ってしまう。
そして、タイムリープで未来から来たことすら忘れて、再びタイムリープを習得する運命を辿る。
タイムスパイラルという無限のループ。未来へ進まないということ。
「……自殺……ですか?」
「一旦タイムスパイラルに入るとねぇ、自分が何回ループしてるのかさえ解らないんだよぉ」
布団に包まったサリーさんは今にも泣き出しそうな声だ。
「タイムリープで過去に戻って、再びタイムリープを成功させるまでは絶対に死なない運命だからねぇ……」
確かに10年前、占い師が言っていたように死期は変動しにくい。タイムリープ使用から再使用まで死の運命がなければ永遠にループすることになる。
「だから自ら命を……?」
「うん、タイムスパイラルに気が付いたわけじゃないんだけどねぇ……。本当に偶発的な自死だったと思うんだぁ。その結果が今の有様なんだよぉ……」
言い終わるとサリーさんの片目から小粒の涙が溢れた。
「話を整理すると、アーカイブ・ホリックとなったタイムリーパーは、タイムスパイラルに入る。そして、自分でも気付かないぐらい同じ時間をループする。寿命が来ない限り、死が訪れないわけだから解放されるのは自ら命を絶った時だけってことですね?」
「うん、そうなの。でもねぇ、そうしてズルをやっちゃうとね死んでから他の人と同じ場所には行けないんだぁ……」
「――まさかっ!管理者って……強制的にやらされている……!?」
タイムリープに成功した人間の末路がこの亜空間の管理者だというのか?
「……正解だよん。あたしや村さんは末端の末端、上がどんな組織かも知らない。元タイムリーパーで自殺者、いつまでここで管理者をするのかさえ解らないんだぁ……」
悲しそうな表情を浮かべつつ、サリーさんは時計を気にしている。そろそろ、10分経過するらしい。
「もうすぐ10分経つねぇ、もっと話したいけど今回はこれまでだねー」
「それで、私はもう現実世界へ帰ってもいいんですか?」
「まだだよー。次は村さんと県境まで巡回してもらうよぉー!」
そう言ってサリーさんは無線機で村山さんと話し始めた。
「――んじゃ、あたし仮眠するねぇ!村さんがもうすぐタワーに戻るからねぇ」
はい?なぜあなただけ寝ちゃうんですか……。
「サリーさん、今度たっぷり時間があったら……」
「んん?どしたのぉ?」
「一つ目のサリーさんの秘密も教えてくれますか?」
「……君、やっぱりド助兵衛さんだぁ!」
そこは可もなく不可もなくスルーなのね。
「じゃ、私は行きますね」
「――待って!」
ベッドから出て、服を着始めた途端に腕を掴まれた。
「今から村さんと行動して、そのまま現界へ戻ってもらうんだけどねぇ……、村さんともいろいろお話すると思うんだぁ。でもね、簡単に信用しちゃダメだよぉー」
村山さんを信用するなと言いたいのだろうか。
「了解です、サリーさんを信じます」
「よし。それじゃあ、村さん戻るから早く下に降りてねぇ」
ニコリと笑みを浮かべるとすぐに寝息を立てはじめた。
仮眠室を出て、タワー1階に降りると人気《ひとけ》がない。
「村山さんはまだ着いてないらしいな」
先程サリーさんが飲んでいたアイスコーヒーが置いてある。
「ちょっとだけ飲ませてもらおうかな……」
グラスにアイスコーヒーを注いで口に運んだ瞬間だった。
「おいっ!!さっさと巡回行くぞ!そんなもん飲む前について来い!」
「わっ!すみません、すぐ行きます!」
村山さんがタワー入口から怒鳴ってきた……。
村山さんはご機嫌斜めなのだろうか、凄まじいスピードで移動している。
ここの移動に慣れているとはいえ後を追うのがやっとだ。
「少しスピードを落としてください!追い付けなくなります!」
後ろから大きく叫んだ。
すると、村山さんは少しスピードを落として振り返り、何かをこちらに投げてきた。
どうやらメモ用紙のようだ。小さく文字が書いてある。
『今からエリア外へ失踪《ロスト》する。それまで何も質問するな!一言も喋らずについて来い!』
こちらでも内緒話が始まるようだ。私はコクリと頷いて村山さんの後に続いた。
「アイスコーヒー!? まさか飲んでねーだろうな!?」
県境を少し超えた場所で開口一番に訊かれたことがこれだ。
「飲んでませんけど? あれって村山さんのアイスコーヒーだったんですか?」
もしかして、サリーさん勝手に飲んでた?
「違う!飲んでなければいいんだよ!ここでは何も飲むな、食べるな!」
「ええっ!? ダメなんですか? それも禁則?」
「いいか!ここにあるものを持ったまま現界へ戻ると亜空間と結びついちまうんだよ!」
「――え!?」
「衝撃銃《ショックガン》を撃たれた状態より酷いぞ。下手すりゃ現実で目覚めんからな」
「ちょ、ちょっと待ってください村山さん……サリーさんは私にアイスコーヒーを勧めましたよ!?」
「わしのことは村さんでいいぞ。あの女、何を考えてやがるんだ……」
あの女……? 従っているのは表面上だけということなのか?
クン……クンカ……クンカ……
何やら村山さんが私の服を嗅ぎだした。
「お前、あの女の匂いがプンプンするぞ……その上着じゃなくてお前の体からな」
ここは正直に話しておいた方がいいのだろうか。
「仮眠室で監視を防いで内緒話をしましたよ。あなた方がタイムリーパーのなれの果てだということも知りました」
「そうか、そこまで知ったのか。仮眠室ってお前……まさかあの女と……」
村山さんは抱擁《ハグ》のマネをしながら腰をカクンカクン動かしている。
「あはははっ!村山さ……村さん、何もしてないですって!」
「それなら大丈夫だ。接触してたら確実にアウトだったな」
なるほど、亜空間にいる人の唾液や体液でもダメってわけね。
「とにかくお前はあと1か月ほどで衝撃銃《ショックガン》の弊害から解放される。その後はここへもう来ない方がいいぞ」
「つまり、過去をのぞくだけのタイムリープもするなということですか?」
「そうだ。サリーに関わるな!信用するな!あの女はわしよりずっと前からここにいるんだ」
こっちはあっちを信用するな、あっちはこっちを信用するな。
要するに、上司と部下の関係だが信頼関係はほぼゼロ。
「あの女は今仮眠中だろう? 仮に起きていても5分ぐらいのロストなら大丈夫だが、あまり長くなると不審がるだろうな。そろそろエリア内に戻るぞ!」
私と村さんは再び来た道を猛スピードで戻った。
「巡回はこのぐらいでいいだろう。ご苦労だったな!」
村さんは労いの言葉をかけるとまた紙切れを手渡してきた。いつの間に書いたんだろう……。
『エリア内では何も聞くな。サリーもstabも監視している。stabとは我々管理局のことだ。わしらは末端の強制労働者みたいなもんだ。詳しいことは何も解らん、解らんがあの女は何か知っている。あと1か月、気を付けろ』
「そろそろ戻ってもいいぞ!こっち見ろ、ブルーライト当てるから」
「あ、これを返しておかないと……」
サリーさんの上着を脱いで村さんに渡すと、手でOKのジェスチャーをしている。
なるほど、上着も着たまま帰るとまずいということか。
「じゃ、また次回よろしくお願いしますね」
村さんは私の顔にブルーライトを照射している。
「次回と言っても、こっちからすりゃ1時間後ぐらいだけどな」
そうだった……。ここのタワー内と現実世界では時間の流れが全然違うのだ。
朦朧とする意識の中、最後に浮かんだのはサリーさんの泣き出しそうな表情だった……。
この後一ヶ月半、私は村さんとエリア内を巡回、亜空間に侵入してきた人を現実世界に帰す作業やタイムリーパーが空けてしまった穴の修復に勤めた。
――可能な限り、サリーさんと関わらずに……。
そして、タイムリープで未来から来たことすら忘れて、再びタイムリープを習得する運命を辿る。
タイムスパイラルという無限のループ。未来へ進まないということ。
「……自殺……ですか?」
「一旦タイムスパイラルに入るとねぇ、自分が何回ループしてるのかさえ解らないんだよぉ」
布団に包まったサリーさんは今にも泣き出しそうな声だ。
「タイムリープで過去に戻って、再びタイムリープを成功させるまでは絶対に死なない運命だからねぇ……」
確かに10年前、占い師が言っていたように死期は変動しにくい。タイムリープ使用から再使用まで死の運命がなければ永遠にループすることになる。
「だから自ら命を……?」
「うん、タイムスパイラルに気が付いたわけじゃないんだけどねぇ……。本当に偶発的な自死だったと思うんだぁ。その結果が今の有様なんだよぉ……」
言い終わるとサリーさんの片目から小粒の涙が溢れた。
「話を整理すると、アーカイブ・ホリックとなったタイムリーパーは、タイムスパイラルに入る。そして、自分でも気付かないぐらい同じ時間をループする。寿命が来ない限り、死が訪れないわけだから解放されるのは自ら命を絶った時だけってことですね?」
「うん、そうなの。でもねぇ、そうしてズルをやっちゃうとね死んでから他の人と同じ場所には行けないんだぁ……」
「――まさかっ!管理者って……強制的にやらされている……!?」
タイムリープに成功した人間の末路がこの亜空間の管理者だというのか?
「……正解だよん。あたしや村さんは末端の末端、上がどんな組織かも知らない。元タイムリーパーで自殺者、いつまでここで管理者をするのかさえ解らないんだぁ……」
悲しそうな表情を浮かべつつ、サリーさんは時計を気にしている。そろそろ、10分経過するらしい。
「もうすぐ10分経つねぇ、もっと話したいけど今回はこれまでだねー」
「それで、私はもう現実世界へ帰ってもいいんですか?」
「まだだよー。次は村さんと県境まで巡回してもらうよぉー!」
そう言ってサリーさんは無線機で村山さんと話し始めた。
「――んじゃ、あたし仮眠するねぇ!村さんがもうすぐタワーに戻るからねぇ」
はい?なぜあなただけ寝ちゃうんですか……。
「サリーさん、今度たっぷり時間があったら……」
「んん?どしたのぉ?」
「一つ目のサリーさんの秘密も教えてくれますか?」
「……君、やっぱりド助兵衛さんだぁ!」
そこは可もなく不可もなくスルーなのね。
「じゃ、私は行きますね」
「――待って!」
ベッドから出て、服を着始めた途端に腕を掴まれた。
「今から村さんと行動して、そのまま現界へ戻ってもらうんだけどねぇ……、村さんともいろいろお話すると思うんだぁ。でもね、簡単に信用しちゃダメだよぉー」
村山さんを信用するなと言いたいのだろうか。
「了解です、サリーさんを信じます」
「よし。それじゃあ、村さん戻るから早く下に降りてねぇ」
ニコリと笑みを浮かべるとすぐに寝息を立てはじめた。
仮眠室を出て、タワー1階に降りると人気《ひとけ》がない。
「村山さんはまだ着いてないらしいな」
先程サリーさんが飲んでいたアイスコーヒーが置いてある。
「ちょっとだけ飲ませてもらおうかな……」
グラスにアイスコーヒーを注いで口に運んだ瞬間だった。
「おいっ!!さっさと巡回行くぞ!そんなもん飲む前について来い!」
「わっ!すみません、すぐ行きます!」
村山さんがタワー入口から怒鳴ってきた……。
村山さんはご機嫌斜めなのだろうか、凄まじいスピードで移動している。
ここの移動に慣れているとはいえ後を追うのがやっとだ。
「少しスピードを落としてください!追い付けなくなります!」
後ろから大きく叫んだ。
すると、村山さんは少しスピードを落として振り返り、何かをこちらに投げてきた。
どうやらメモ用紙のようだ。小さく文字が書いてある。
『今からエリア外へ失踪《ロスト》する。それまで何も質問するな!一言も喋らずについて来い!』
こちらでも内緒話が始まるようだ。私はコクリと頷いて村山さんの後に続いた。
「アイスコーヒー!? まさか飲んでねーだろうな!?」
県境を少し超えた場所で開口一番に訊かれたことがこれだ。
「飲んでませんけど? あれって村山さんのアイスコーヒーだったんですか?」
もしかして、サリーさん勝手に飲んでた?
「違う!飲んでなければいいんだよ!ここでは何も飲むな、食べるな!」
「ええっ!? ダメなんですか? それも禁則?」
「いいか!ここにあるものを持ったまま現界へ戻ると亜空間と結びついちまうんだよ!」
「――え!?」
「衝撃銃《ショックガン》を撃たれた状態より酷いぞ。下手すりゃ現実で目覚めんからな」
「ちょ、ちょっと待ってください村山さん……サリーさんは私にアイスコーヒーを勧めましたよ!?」
「わしのことは村さんでいいぞ。あの女、何を考えてやがるんだ……」
あの女……? 従っているのは表面上だけということなのか?
クン……クンカ……クンカ……
何やら村山さんが私の服を嗅ぎだした。
「お前、あの女の匂いがプンプンするぞ……その上着じゃなくてお前の体からな」
ここは正直に話しておいた方がいいのだろうか。
「仮眠室で監視を防いで内緒話をしましたよ。あなた方がタイムリーパーのなれの果てだということも知りました」
「そうか、そこまで知ったのか。仮眠室ってお前……まさかあの女と……」
村山さんは抱擁《ハグ》のマネをしながら腰をカクンカクン動かしている。
「あはははっ!村山さ……村さん、何もしてないですって!」
「それなら大丈夫だ。接触してたら確実にアウトだったな」
なるほど、亜空間にいる人の唾液や体液でもダメってわけね。
「とにかくお前はあと1か月ほどで衝撃銃《ショックガン》の弊害から解放される。その後はここへもう来ない方がいいぞ」
「つまり、過去をのぞくだけのタイムリープもするなということですか?」
「そうだ。サリーに関わるな!信用するな!あの女はわしよりずっと前からここにいるんだ」
こっちはあっちを信用するな、あっちはこっちを信用するな。
要するに、上司と部下の関係だが信頼関係はほぼゼロ。
「あの女は今仮眠中だろう? 仮に起きていても5分ぐらいのロストなら大丈夫だが、あまり長くなると不審がるだろうな。そろそろエリア内に戻るぞ!」
私と村さんは再び来た道を猛スピードで戻った。
「巡回はこのぐらいでいいだろう。ご苦労だったな!」
村さんは労いの言葉をかけるとまた紙切れを手渡してきた。いつの間に書いたんだろう……。
『エリア内では何も聞くな。サリーもstabも監視している。stabとは我々管理局のことだ。わしらは末端の強制労働者みたいなもんだ。詳しいことは何も解らん、解らんがあの女は何か知っている。あと1か月、気を付けろ』
「そろそろ戻ってもいいぞ!こっち見ろ、ブルーライト当てるから」
「あ、これを返しておかないと……」
サリーさんの上着を脱いで村さんに渡すと、手でOKのジェスチャーをしている。
なるほど、上着も着たまま帰るとまずいということか。
「じゃ、また次回よろしくお願いしますね」
村さんは私の顔にブルーライトを照射している。
「次回と言っても、こっちからすりゃ1時間後ぐらいだけどな」
そうだった……。ここのタワー内と現実世界では時間の流れが全然違うのだ。
朦朧とする意識の中、最後に浮かんだのはサリーさんの泣き出しそうな表情だった……。
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