超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第1章 魔王軍VS地球軍編

第十五話 護衛後編 シャルティアたんVSミツハたん

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 これはまずい。誰の目で見ても明らかなほどにまずい。
 ミツハたんはおされていた。どうしようもないくらいに。これを勝負と言うのはおこがましいほどに。
 ミツハたんの攻撃はシャルティアたんには届かない。届く気がしなかった。
 ミツハたんは遊ばれていた。シャルティアたんは攻撃をかわし続けるが、決して致命傷となるような攻撃はしていなかった。


「ほらほらーどうしたのかなミツハー?」
「くっ、我を嘗めるでないのじゃ!」


 ミツハたんはボロボロのまま戦っていた。俺が割って入る隙は無かった。割って入ってしまったら死んでしまうだろう。もうとっくにモンスターは倒し終えているというのにだ。
 情けない自分に嫌気が差す。
 それでも……。
 黙って見ていられるほど俺は強くなかった。
 そして、弱くもなかった。


「シャルティア! ここからは俺が相手だ!」


 セラフを召喚し、フライデビルも召喚する。
 その瞬間に、フライデビルが倒される。


「お話にならないのだー」


 いつものシャルティアたんの明るい、可愛い声ではなく、どす黒い、低い声で。それだけで分かる不機嫌さ。
 それでも……。
 俺は最後の希望をあいつに託す。魔力を込め、想いを込めて、召喚する。


「スライム! 行け!」


 その瞬間、その場の空気が変わる。
 テンペスさんの顔は暗くなり、「終わった」と呟いていた。
 ミツハたんは困惑して、オロオロしていた。かわゆい。
 そしてその後、シャルティアたんは一気に表情が変わって、スライムに抱きついた。そして、スライムを抱いたまま眠ってしまった。とてもかわゆい。
 テンペスさんの暗い顔が一気に安堵した顔になる。


「申し訳ございません、テンペスさん。本当に迷惑かけました。依頼料はいりませんので、どうか悪い噂など流さないでもらえたら嬉しいんですが……」


 ダメ元で聞いてみる。あれだけの事があってこんなこと頼んでも意味ないかもしれないけど。だけど、テンペスさんの言葉は俺の予想とは違った。


「いや、全然いいよ。元々シャルティアがいることはわかっていたし。あいつが人を殺したことは一度もないからな。とはいえ山とか自然は破壊しまくってるけどな」


 笑ってそう言ってくれた。


「本当にありがとうございますテンペスさん!」
「いいってことよ、それよりここからの道のりもあるからな。シャルティアが起きてから出発しよう」
「い、いえ、こいつをおぶっていくんで大丈夫ですよ。そこまで迷惑はかけられません」
「ふっ、大丈夫だ。我がおぶる。お主はモンスターが現れた時のために力を残しておくのじゃ」
「怪我人にそんなことさせられっかよ! このテンペス様がおぶってってやるぜ!」
「本当にありがとうございますテンペスさん」
「いいってことよ!」


 そこから街に着くまでモンスターは出なかった。
 こうして俺達は護衛の仕事をやり遂げた。まあダメダメだったけどな。


「これは依頼料の10000ゴールドだ。とっておけ!」
「ありがとうございましたテンペスさん」
「また今度なんかあったら頼むわ!」


 シャルティアはまだ寝ていた。
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