超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第1章 魔王軍VS地球軍編

第五十四話 ソール君、家を持つ

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「じゃあまた後でな」


 みんなを見送ってから、ソール君の方を向く。


「それじゃー、いくか」
「わかりました」


 ワープゾーンへ入って、塔の上、管理室にいく。
 そこには、各階を映し出しているモニターと、その前に置かれているひとつの椅子。それから仮眠用と思われるベッドが置いてあった。
 たしかに管理室にしてはまあ標準装備なのかもしれない。けど、やっぱり狭いな。


「アイテム、拡張ボタン!」


 このアイテムは何かを拡張することが出来る。例えば鞄に使ったらその鞄の中に入る容量が大きくなるといったところだ。これを管理室に使うと、外見は変わらないまま管理室をもう少し使いやすい広めの部屋に出来る、と思っていた。
 しかし、そこに現れていたのは……。


「ちょっと待って広すぎない!?」


 アイテムさんが張り切りすぎたみたいです。さすがに広すぎるよー。こんなん映画館として映画上映出来るレベルだよ。さすがに求めてなかった。


「ま、まあまあ荒巻さん、何か色んなことに使えて便利だと思いますよ」
「うーん、何かって具体的には?」
「えっとそれは……」


 うんやっぱりね。ちょっと冷蔵庫とか置いとけるくらいのスペースが欲しかっただけなんだけどなー。まあ仕方ない。もう慣れたわ。


「ここから塔の中に干渉できるような装置を置いておくとかどうだ?」
「そんなの作れるんですか?」
「無理」


 まあ、もしかしたらミツハたんなら出来るかもしれないからそれは伝えておこうかな。
 それにしてもマジで何置こうかな。とりあえず冷蔵庫は確定だから今度持ってくるとして、他に何がいるかな?


「なあ、ソール君、なにかここに置いておいてほしいものあるか?」
「うーん、いや、特にはないですかね」
「だよなー」


 まあ、今度思いついたらそれを持ってくるとして、とりあえずモニターを見てみようかな。


 モニターの前の椅子に座る。あっ、これ俺ひとりしか座れないじゃん。椅子も持ってくるの確定だな。モニターが1個しかないけどミツハたんに頼んでみてダメだったらみんなで一緒の画面見るしかないかな。ミツハたんだったら何とかしそうだけどね。


 モニターをいじってみると、色々なことがわかった。その間ソール君はずっと立たされていた。可哀想に。
 まあ、そんなことはどうでもいいとしてだな。この塔は左右両方同じつくりになっていて、全50階層となっていた。ボス部屋は偶数階にあり、わりとこまめにちょくちょく進むなんてことも出来そうだ。ちなみに50階をクリアすると、ボーナス部屋なるものに連れていかれるらしい。これは気になるな。


 それから扉とかの鍵の解除方法の答えも書いてあった。今度覚えておこう、もちろん答えだけね。


 また、少しだけならこちらから塔内部に干渉することも出来た。例えば音声を流すとか、出てくるモンスターの強さ、数を調節したりとかも出来るっぽい。音声を流せるということで、音楽を流しておくということも出来そうだった。
 これはお金の匂いがするぜ。まあ、テーマパークっぽくするには交通の便をなんとかしないといけないけどな。
 とりあえず全て初めの設定のままにしておいた。全然ダメだったら変えよう。


「あっ、ソール君、俺もうそろそろ帰るけど君はどうする? 一緒にくる?」
「いえ、そんな迷惑はかけられないですよ」
「でもまた洞窟内に帰るのって大変じゃないか?」
「たしかにそうですね……」
『あの時はたまたまモンスターから逃げてたらいい隠れ家的な場所を見つけたからよかったけど、1歩間違えていたら死んでたもんな』
「なら、この部屋貸してやるよ」
「えっ、でも、いいんですか?」
「大丈夫、なんかロックとかかけれたから、俺の許可がないと塔の設定はいじれないし。モニター見てたら一応暇潰しにはなるだろ?」
「食料とかの問題も……」
「あー、わかった。食料はそっちに送っとくわ足りなくなったら言ってね」
「わかりました。ありがとうございます」
「いやいや、全然問題ないよ。むしろ喜んでくれて嬉しいな」


 そこで、ソール君と別れて、転移石を使い家に戻った。だが、そこにはみんなはいなかった。
 その代わりにあったものは……〈みんなは預かったよ! 君もちょっと来てくれるかな?〉という手紙だけだった。差出人の名前が無いけど、誰が出してきたのかはわかる。魔王様だ。なぜなら……そこには執事さんがいたからだ。


「えっと、ずっと待っていた感じですか?」
「いえ、もうそろそろ帰ってくることがわかったのでお迎えに上がりました。少し急用なので一緒に来てもらえますでしょうか」
「ええ、もちろんです」


 魔王様が急用だなんて、何があったんだろう。不安になりながらも、執事さんに近寄り、テレポートしてもらう。


「やあ、待ちくたびれたよ……」


 そこには、死にかけの魔王様がいた。
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