71 / 112
第1章 魔王軍VS地球軍編
第六十四話 魔王軍最強決定戦
しおりを挟む
「それでは、私を除いて魔王軍最強を決める決勝戦! 試合開始!」
試合開始の合図と共に両者が動き出した。シャルティアたんは接近戦のために前に、厨二病は魔法の詠唱のために少し距離を取りつつ気を練っていた。
シャルティアたんは厨二病の近くまできて、攻撃を繰り出すが、厨二病はまるで未来が見えているかのようにことごとく攻撃を躱した。
「ちょこまかとうっとおしいのだー」
「ふん、当たらん」
攻撃を繰り返すたびにシャルティアたんの攻撃は合ってきていた。そして、初めて攻撃がかすった時、厨二病は満を持して動き出した。
「悪魔炎(デビルバーン)」
厨二病の繰り出した炎はシャルティアたんに向かって噴き出した。
「うわっ、びっくりしたのだー」
シャルティアたんは間一髪で避け、厨二病に攻撃をしようとする。だが……。
「終わりだ悪魔氷(デビルブリザード)」
シャルティアたんは巨大な氷を横に避けることは出来ず、仕方なく後ろへ下がって体制を立て直して避けようとした。次の瞬間、シャルティアたんの身体は炎に包まれていた。
「ふん、悪魔炎(デビルバーン)がただ前に進むだけだと思ったか? 残念だったな、それは対象の相手を追い続ける。相手を殺すまでな」
「ぐっ、熱いのだー」
シャルティアたんは炎を相殺する魔法は使えない。それどころか魔法すら使えない。万事休すかと思われた……だが!
「熱いなー、キレちゃったのだー」
「ふん、だからなんだ」
「必ず殺すのだー」
ブラックシャルティアたんが降臨なされた。熱いのが相当気に食わなかったんだろう。いつものシャルティアたんの明るい声ではなく、ドス黒い、それこそ厨二病の声が可愛く思えるような、そんな声が聞こえた。
いつまでも追い続けるその名の通りの悪魔の炎から逃げ、追ってきた炎を厨二病に蹴り返した。
「ふん、ふざけた攻撃しやがって、悪魔氷(デビルブリザード)、死霊多鉄拳(ゴーストガトリング)」
厨二病は氷を出して自分の出した炎を相殺し、青い炎をのようなものを大量に出したかと思えば、その炎は人の形になり、シャルティアたんを何度も殴り始めた。
「その程度かー?」
シャルティアたんは青い炎の攻撃を無視し、厨二病の方にゆっくりと歩を進める。
「ふん、いいだろう俺の最高の技を受けてみろ、死悪魔(デス・ヘル)」
厨二病の身体から、青白い炎が現れたかと思えば、その炎が集まり、巨大な悪魔の形となった。
その悪魔は拳を振り上げ、シャルティアたんに向けて拳を叩きつける。悪魔がデカすぎて、シャルティアたんは躱すことが出来なかった。
「ふん、口ほどにもない。少々やりすぎたか?」
「いやー、それで最高の技とか言ってるならさっさと死んだほうがマシだと思うなー?」
シャルティアたんは無傷のまま悪魔の炎を押し返し、一瞬で厨二病の前に立っていた。
「なっ、嘘だろ!?」
「終わりなのだー」
シャルティアたんの全身全霊が篭っていたであろうその拳に、厨二病の身体は持ち上げられ、バキバキという骨の砕ける音を鳴らしながらリングの壁に向かって吹っ飛んでいった。
リングの壁にぶつかった厨二病に、意識はなかった。
落ち着いたシャルティアたんは、意識のない厨二病を見て、一気に青ざめた。
「わー!? やっちゃったのだー!?」
「大丈夫、ちゃんと私の魔法がかかっているから。このリング内で起きたことは、リングを出ると無かったことになるっていうね。シャルティア、フレアをリング外に投げ捨ててあげて」
「こうなのかー?」
シャルティアたんは意識を失った厨二病を持ち上げ、リングの外に放り投げた。
骨が砕けて、また音を立てるかと思われた厨二病はリングの外に出た瞬間、ピンピンした状態で動き出した。
「俺は、負けたのか……」
「生き返ったー!? 良かったのだー!」
「勝手に死んだことにしてんじゃねぇよ」
なにはともあれ一件落着ってとこか。
「はい、ということで、私を除いて魔王軍最強はシャルティアたんということが決定しました! 皆さん拍手!」
パラパラと拍手の音が鳴る。拍手をしているのは執事さんと魔王様、そしてアスカさんだけだった。
「拍手だよみんな!」
慌てて俺もシャルティアたんに拍手を送る。みんなもハッとした表情で拍手を始める。色々と驚きすぎてみんなも咄嗟に拍手を出来なかったのだろう。それにしても魔王様と執事さん、それからアスカさんは凄いな。
こういうふうにパッと意識を切り替えられるのも才能だと思う。
まあ、今はシャルティアたんがヒーロー、いやヒロインか? とにかく主役はシャルティアたんなのだから、盛大に祝福してやろう。
「みんな拍手ありがとうなのだー」
「シャルティアたん、凄かったよ。おめでとう」
「ま、まあ、私も一応祝っておいてあげるわ、おめでとう」
「まさかうちの幹部達が全員やられるなんて思わなかったよー、よくやったねシャルティア」
「おめでとうございます、素晴らしい闘いでした、シャルティアさん」
「ギャハッ、やっぱりお前つえーなー!」
「シャルティアさん、流石ですよ。やっぱりA級召喚士なんかじゃ適わないなー」
「よくやったのじゃ」
「お前の完全勝利だよ、ふざけんな」
「ふん、今回は完敗だ。今度戦う機会があったらその時こそは倒してやるからな!」
みんながシャルティアたんに祝福の言葉を投げかける。シャルティアたんはとても照れていて、やっぱり可愛いなーと思った。いや、俺は魔王様一筋だけどね!?
「じゃあ、解散にするね! 各々の仕事、きっちりとやっておいてね!」
それじゃあ、英雄になりに行きますか!
試合開始の合図と共に両者が動き出した。シャルティアたんは接近戦のために前に、厨二病は魔法の詠唱のために少し距離を取りつつ気を練っていた。
シャルティアたんは厨二病の近くまできて、攻撃を繰り出すが、厨二病はまるで未来が見えているかのようにことごとく攻撃を躱した。
「ちょこまかとうっとおしいのだー」
「ふん、当たらん」
攻撃を繰り返すたびにシャルティアたんの攻撃は合ってきていた。そして、初めて攻撃がかすった時、厨二病は満を持して動き出した。
「悪魔炎(デビルバーン)」
厨二病の繰り出した炎はシャルティアたんに向かって噴き出した。
「うわっ、びっくりしたのだー」
シャルティアたんは間一髪で避け、厨二病に攻撃をしようとする。だが……。
「終わりだ悪魔氷(デビルブリザード)」
シャルティアたんは巨大な氷を横に避けることは出来ず、仕方なく後ろへ下がって体制を立て直して避けようとした。次の瞬間、シャルティアたんの身体は炎に包まれていた。
「ふん、悪魔炎(デビルバーン)がただ前に進むだけだと思ったか? 残念だったな、それは対象の相手を追い続ける。相手を殺すまでな」
「ぐっ、熱いのだー」
シャルティアたんは炎を相殺する魔法は使えない。それどころか魔法すら使えない。万事休すかと思われた……だが!
「熱いなー、キレちゃったのだー」
「ふん、だからなんだ」
「必ず殺すのだー」
ブラックシャルティアたんが降臨なされた。熱いのが相当気に食わなかったんだろう。いつものシャルティアたんの明るい声ではなく、ドス黒い、それこそ厨二病の声が可愛く思えるような、そんな声が聞こえた。
いつまでも追い続けるその名の通りの悪魔の炎から逃げ、追ってきた炎を厨二病に蹴り返した。
「ふん、ふざけた攻撃しやがって、悪魔氷(デビルブリザード)、死霊多鉄拳(ゴーストガトリング)」
厨二病は氷を出して自分の出した炎を相殺し、青い炎をのようなものを大量に出したかと思えば、その炎は人の形になり、シャルティアたんを何度も殴り始めた。
「その程度かー?」
シャルティアたんは青い炎の攻撃を無視し、厨二病の方にゆっくりと歩を進める。
「ふん、いいだろう俺の最高の技を受けてみろ、死悪魔(デス・ヘル)」
厨二病の身体から、青白い炎が現れたかと思えば、その炎が集まり、巨大な悪魔の形となった。
その悪魔は拳を振り上げ、シャルティアたんに向けて拳を叩きつける。悪魔がデカすぎて、シャルティアたんは躱すことが出来なかった。
「ふん、口ほどにもない。少々やりすぎたか?」
「いやー、それで最高の技とか言ってるならさっさと死んだほうがマシだと思うなー?」
シャルティアたんは無傷のまま悪魔の炎を押し返し、一瞬で厨二病の前に立っていた。
「なっ、嘘だろ!?」
「終わりなのだー」
シャルティアたんの全身全霊が篭っていたであろうその拳に、厨二病の身体は持ち上げられ、バキバキという骨の砕ける音を鳴らしながらリングの壁に向かって吹っ飛んでいった。
リングの壁にぶつかった厨二病に、意識はなかった。
落ち着いたシャルティアたんは、意識のない厨二病を見て、一気に青ざめた。
「わー!? やっちゃったのだー!?」
「大丈夫、ちゃんと私の魔法がかかっているから。このリング内で起きたことは、リングを出ると無かったことになるっていうね。シャルティア、フレアをリング外に投げ捨ててあげて」
「こうなのかー?」
シャルティアたんは意識を失った厨二病を持ち上げ、リングの外に放り投げた。
骨が砕けて、また音を立てるかと思われた厨二病はリングの外に出た瞬間、ピンピンした状態で動き出した。
「俺は、負けたのか……」
「生き返ったー!? 良かったのだー!」
「勝手に死んだことにしてんじゃねぇよ」
なにはともあれ一件落着ってとこか。
「はい、ということで、私を除いて魔王軍最強はシャルティアたんということが決定しました! 皆さん拍手!」
パラパラと拍手の音が鳴る。拍手をしているのは執事さんと魔王様、そしてアスカさんだけだった。
「拍手だよみんな!」
慌てて俺もシャルティアたんに拍手を送る。みんなもハッとした表情で拍手を始める。色々と驚きすぎてみんなも咄嗟に拍手を出来なかったのだろう。それにしても魔王様と執事さん、それからアスカさんは凄いな。
こういうふうにパッと意識を切り替えられるのも才能だと思う。
まあ、今はシャルティアたんがヒーロー、いやヒロインか? とにかく主役はシャルティアたんなのだから、盛大に祝福してやろう。
「みんな拍手ありがとうなのだー」
「シャルティアたん、凄かったよ。おめでとう」
「ま、まあ、私も一応祝っておいてあげるわ、おめでとう」
「まさかうちの幹部達が全員やられるなんて思わなかったよー、よくやったねシャルティア」
「おめでとうございます、素晴らしい闘いでした、シャルティアさん」
「ギャハッ、やっぱりお前つえーなー!」
「シャルティアさん、流石ですよ。やっぱりA級召喚士なんかじゃ適わないなー」
「よくやったのじゃ」
「お前の完全勝利だよ、ふざけんな」
「ふん、今回は完敗だ。今度戦う機会があったらその時こそは倒してやるからな!」
みんながシャルティアたんに祝福の言葉を投げかける。シャルティアたんはとても照れていて、やっぱり可愛いなーと思った。いや、俺は魔王様一筋だけどね!?
「じゃあ、解散にするね! 各々の仕事、きっちりとやっておいてね!」
それじゃあ、英雄になりに行きますか!
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる