超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第1章 魔王軍VS地球軍編

第六十五話 英雄軍

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 俺達はギルド本部のほうへ来ていた。俺達というのはいつもの4人のほかにアスカさんも入っている。無駄に広いギルドの通路を通り、受付の方へ行く。


「ねぇ、ギルドマスターを呼んできてくれるかしら?」
「わかりました」


 流石はSランク召喚士のアスカさんだな。忙しいであろう本部のギルドマスター、つまりこの業界で1番権力を持った人を簡単に呼んでしまうとは。


「おう、アスカじゃねぇか? どうした、呼びつけやがって」
「ここにいる人達のこと知ってるかしら?」
「ん? ああ、Sランクになって有名なパーティーだろ? それがどうかしたのか?」
「私、このパーティーに参加して魔王を討伐するわ。私が入ったこのパーティーなら長年の脅威だった魔王を討ち取れると確信しているの」
「そんなことしたら個人持ちで行ってほしいSランクのクエストがどうなるかお前もわかってるだろ」
「ええ、だからそのクエストも同時に遂行するわ」
「お前は世界のことも考えろ、もし魔王に負けたら誰が世界を守るんだよ」
「負けないって言ってるでしょ? それに、どうせ私今までクエストなんてサボってたんだし、シャルティアもクエストは受けていたようだけど被害も相当多かったんでしょ? なら結局前と変わらないじゃない」
「それはそうだが……」
「とにかく、この申請を受け入れてもらえないのなら金輪際クエストは受けないから」
「くっ、わかった。俺達も出来る限りの支援はするから、必ず倒してこいよ」
「もちろんよ。あっ、そうそう、これお土産よ」


 アスカさんはそう言って包みを取り出した。そこに入っているのは魔王様から調達してもらった魔族の首だった。


「たしか魔王軍幹部とか言ってたわね。弱かったわよ? 1人でも余裕で倒せたのだけれど、このパーティーで戦って軍隊を1個壊滅させておいたわ。もちろん一人残らず駆逐してね」
「実力を見せられたら認めざるを得ないな。何故初めからこれを出さなかった?」
「ギルマスが魔王をどれほど恐れているかを見るためよ。意地でも魔王に挑ませないようにしていたなら私達も考え直したかも知れないわね」
「考え直す気など無かっただろう?」
「わかる?」
「当たり前だ。何年お前のことを見てきたと思っているんだ」
「まあ、そうね。そこで相談というかお願いなのだけれど、私達を英雄として宣伝しておいてもらっていいかしら。3日くらいしたらまたここに戻ってくるからその間に世界中が私達のことを英雄と呼ぶくらいまで宣伝しておいて。あと、このパーティーの名前も英雄軍にしといてね」
「なかなか無茶な注文だな。まあ、全力は尽くすさ。ところでどこに行くんだ?」
「次の魔王軍を壊滅させにね。その間にひとつSランククエストも受けておくわ」
「なるほど、よろしく頼む」
「こちらこそね」


 ギルドマスターが自分の持ち場に帰ったのを見送ってから、俺達は誰かに聞こえないように小声で話す。


「いやー、案外騙せるもんだな、あの病気で死んでしまった魔族を魔王軍幹部だなんて」
「まあ、ギルマスですら魔族に会ったのは初めてのはずよ誰も気付きはしないわ」
「そうだったのか、あんなに近くにいるのに何故会ったことがないんだ?」
「そりゃー、魔族に襲われると思っているからでしょうね。魔族の中にはドラゴンみたいに危ないのも沢山いるから。ギルマスは魔族に初めて会った時そいつを見た瞬間に逃げたらしいわよ。こいつはやばい殺されるって思ってね」
「魔族のイメージってそんなに悪いんだな。誤解を解いてあげないと共闘なんて出来ないぞ」
「そのために英雄になるんでしょ?」
「まあ、そりゃそうなんだけどさ」
「英雄軍の初仕事のクエストさっさと選ばない?」
「そうだな」


 受付のお姉さんに声を掛ける。


「すいませーん、ここから魔族領側にあって早めに解決しておいてほしいSランククエストってありますか?」
「少し東に行ってもらうことになりますが、それでもよろしいでしょうか? このまま真っ直ぐならもうひとつクエストもありますが今すぐやってほしいというほどでもないのですが……」
「どうする? 東に行ってもいいか?」
「ふたつとも受けてもいいんじゃない? 難易度にもよるけど」
「じゃあ、詳細を聞かせてもらってもいいですか」
「かしこまりました」


 お姉さんの話では、東の方のクエストはワイバーンが現れて近隣の村などが被害を受けているので倒してほしいというものだった。まあ、俺達にかかれば楽勝だろうと思う。だが、真っ直ぐの場所のクエストは、そう簡単には行かなそうだった。


「エルフとの交渉……ですか?」
「はいエルフと互いに助け合おうという交渉です。具体的には貿易をすることと互いの領土には侵攻しないことを取り決め出来ればと思っています。ですが、最悪の場合エルフとの戦闘になる可能性もあるのでランクの低い方には頼めないんです。エルフは非常に強く、特殊な技も使ってくるので出来れば争いたくはないのですが……」
「うーん、戦闘になってしまったら時間はかかってしまうよな。最悪死ぬということも……」
「行くのじゃ」
「ご主人様、行きましょう? エルフに会ってみたいです」
「まあ、私達なら負けるなんて有り得ないでしょ?」
「どっちでもいいのだー」


 エルフに会いたいか。たしかに俺もエルフとは会いたいし、クエストを受けてもいいかもな。


「わかりました。ふたつとも受けたいと思います」
「ありがとうございます、交渉の時に使用して頂く魔法の用紙をお持ちいたしますので少しお待ちください」
「魔法の用紙ですか?」
「はい、紙に書いたものに同意して両者のサインを入れるとその内容に反することをした時相手に違反内容の通知が来るという仕組みになっております。これを2枚持っていってもらいます」
「わかりました」


 魔法のアイテムって便利なんだな。
 よし、クエストに出発だ!
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