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第2章 導かれし王編
第八十五話 ルール説明
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俺は今すごーく緊張しています。え? なんで緊張してるかって? 今から全国民に向けて色々演説しないといけなくなってしまったからです。はい。
お前、前も演説してただろって? そんなこと言われてもあの時だって緊張してたし、そんな簡単に緊張しなくなるわけないだろ? なにより、地球の人ってことは友達とか家族とかいるんだぞ!? アイドルとか総理大臣、大統領だっているんだぞ!? まあ大統領とはさっき話したばっかりだけど。
今回は人が多すぎるから俺の声は遠くの人には聞こえないだろう。ということで、ミツハたんに協力してもらってモニターを大量に作り、どこからでも内容と俺の顔がわかるようにしてもらった。まあ、ミツハたんに協力してもらっている、というよりもミツハたんの協力を俺がしているのほうが正解だけどな。
「あー、あー。マイクテス、マイクテス」
「バッチリなのじゃ」
「えー、皆さん初めまして荒巻と申します。今この世界は2つの星が合体した大きな星となっております。皆さんもご存知なら嬉しいのですが、荒巻チャンネルというチャンネルでこの星についての動画を出しています。詳しくはそちらを見ていただけると嬉しいのですが、ざっくり説明しますと、あなた達はファンタジーの世界に飛ばされたと考えてもらって差し支えないと思います。この世界にはモンスターがいます。つまり、そのモンスターにやられるという危険があります。もちろんモンスターを倒す冒険者になっていただいてもよろしいのですが、それ以外の場合は、外に出る時これをポケットなどに入れておいてください。モンスターに襲われたことを察知し、戦ってくれます。また、危機的状況にある場合にこちらに連絡が入るので、救助に向かうことが出来ます」
完全に台本を読みながらも、噛むことなく最後まで読み切ることが出来た。ちなみに「これ」というのは小型化した魔王様の秘密兵器だ。そんじょそこらのモンスターには負けないだろう。その秘密兵器をここにいる人全員に渡す。これで安全はだいぶ確保されたはずだ。
演説を終えた俺は控え室に入った。すると、そこには執事さんがいた。
「執事さん……ですか。まあいいでしょう、好きに呼んでくれて構いません。今からあなたにもルール説明をしておきたいと思っています」
俺は執事さんにルール説明を受けた。神学校の全クラスの神が二人一組でペアを作り、星を作る。作った星が1番長く滅ばなかったペアが優勝というものだ。その中で、今まで星を滅ぼさなかった幾つかの神にはボーナスがあるということだった。だが、ミツハたんとアルテミスはそのボーナスを断ったらしい。
「妾にそんなもんいらんわ」
「我も必要ないのじゃ。むしろ受け取ったら勝負にならないのじゃ」
そんなことを言っていたと執事さんから聞いた。ボーナスは元の順位が低い者ほどでかいのと、順位が低い者にはハンデとしてボーナスの他にもなにかしらあるらしい。こうなると順位が高い者だけが危険という考え方は出来ないな。
そして、肝心の優勝賞品だが、執事さんに叶えられる範囲でなんでもひとつ願いを叶えてくれるらしい。その対象はペアとなった神の両方と、もっとも活躍したプレイヤー3人だという。その中に俺が入れるかどうかはわからないが、頑張る価値はあるだろう。また、その対象に入らなくとも、ペアが作った星に対しても報酬があるらしい。ここで詳しいことを教えてくれないあたりが執事さんだよな。
「執事さんはこの世界に居続けるんですか?」
「いいえ、私はもうそろそろ帰ります」
「そうですか」
執事さんが帰ると、ミツハたんとアルテミスが大きなため息をついた。
「やっと解放されたのじゃ……」
「帰るの遅いっちゅうねん……」
「お前らそんなこと言ってていいの? 神だしこっちのことくらい見えてるんじゃないの?」
「ちゃんと結界張っとるから大丈夫や、それより今から作戦会議や」
「わかった。お前がやる気だすなんてな」
「いや、もしも結界張ってまでなにやってたんやって聞かれた時に作戦会議してたんやって答えるためや。とりあえず戦力はあるんやから自滅だけはせんように気をつけておく、それだけや。こちらから攻めていくのは得策ではないやろ」
「俺は何をすればいい?」
「ミツハと一緒に慈善事業でもしとけ、ついでに破壊神を操れるようにもなっておけよ、その間に妾は犯罪者共をぶっ殺してくるから」
というわけで俺達は二手にわかれた。アルテミスとそれ以外だから二手と言えるかはわからないけどな。アルテミスが犯罪者を処理するのは大丈夫なのか? と思ったが、犯罪者などを野放しにしておくと、膨大なエネルギーが消費されて星が滅ぶ可能性があるらしいからだ。というのも、この星、いや神が作った星は全てエネルギーの総量は決まっていて、俺達がエネルギーを使えば使うほど減っていくらしいのだ。星にエネルギーを還元する方法も幾つかあるらしい。詳しいことはわからないけどな。エネルギーの総量は他の星と比べてだいぶ多いらしい。まあ1位と2位だしな。それでも他の星は戦闘用に2人で1から作っているから仲間割れは少ないし、戦う意志もあるが、俺達の星と幾つかの星は合併した星だから仲間割れなどしてしまう可能性が高い。それだけに油断は出来ないと言っていた。俺も頑張らないとな。
お前、前も演説してただろって? そんなこと言われてもあの時だって緊張してたし、そんな簡単に緊張しなくなるわけないだろ? なにより、地球の人ってことは友達とか家族とかいるんだぞ!? アイドルとか総理大臣、大統領だっているんだぞ!? まあ大統領とはさっき話したばっかりだけど。
今回は人が多すぎるから俺の声は遠くの人には聞こえないだろう。ということで、ミツハたんに協力してもらってモニターを大量に作り、どこからでも内容と俺の顔がわかるようにしてもらった。まあ、ミツハたんに協力してもらっている、というよりもミツハたんの協力を俺がしているのほうが正解だけどな。
「あー、あー。マイクテス、マイクテス」
「バッチリなのじゃ」
「えー、皆さん初めまして荒巻と申します。今この世界は2つの星が合体した大きな星となっております。皆さんもご存知なら嬉しいのですが、荒巻チャンネルというチャンネルでこの星についての動画を出しています。詳しくはそちらを見ていただけると嬉しいのですが、ざっくり説明しますと、あなた達はファンタジーの世界に飛ばされたと考えてもらって差し支えないと思います。この世界にはモンスターがいます。つまり、そのモンスターにやられるという危険があります。もちろんモンスターを倒す冒険者になっていただいてもよろしいのですが、それ以外の場合は、外に出る時これをポケットなどに入れておいてください。モンスターに襲われたことを察知し、戦ってくれます。また、危機的状況にある場合にこちらに連絡が入るので、救助に向かうことが出来ます」
完全に台本を読みながらも、噛むことなく最後まで読み切ることが出来た。ちなみに「これ」というのは小型化した魔王様の秘密兵器だ。そんじょそこらのモンスターには負けないだろう。その秘密兵器をここにいる人全員に渡す。これで安全はだいぶ確保されたはずだ。
演説を終えた俺は控え室に入った。すると、そこには執事さんがいた。
「執事さん……ですか。まあいいでしょう、好きに呼んでくれて構いません。今からあなたにもルール説明をしておきたいと思っています」
俺は執事さんにルール説明を受けた。神学校の全クラスの神が二人一組でペアを作り、星を作る。作った星が1番長く滅ばなかったペアが優勝というものだ。その中で、今まで星を滅ぼさなかった幾つかの神にはボーナスがあるということだった。だが、ミツハたんとアルテミスはそのボーナスを断ったらしい。
「妾にそんなもんいらんわ」
「我も必要ないのじゃ。むしろ受け取ったら勝負にならないのじゃ」
そんなことを言っていたと執事さんから聞いた。ボーナスは元の順位が低い者ほどでかいのと、順位が低い者にはハンデとしてボーナスの他にもなにかしらあるらしい。こうなると順位が高い者だけが危険という考え方は出来ないな。
そして、肝心の優勝賞品だが、執事さんに叶えられる範囲でなんでもひとつ願いを叶えてくれるらしい。その対象はペアとなった神の両方と、もっとも活躍したプレイヤー3人だという。その中に俺が入れるかどうかはわからないが、頑張る価値はあるだろう。また、その対象に入らなくとも、ペアが作った星に対しても報酬があるらしい。ここで詳しいことを教えてくれないあたりが執事さんだよな。
「執事さんはこの世界に居続けるんですか?」
「いいえ、私はもうそろそろ帰ります」
「そうですか」
執事さんが帰ると、ミツハたんとアルテミスが大きなため息をついた。
「やっと解放されたのじゃ……」
「帰るの遅いっちゅうねん……」
「お前らそんなこと言ってていいの? 神だしこっちのことくらい見えてるんじゃないの?」
「ちゃんと結界張っとるから大丈夫や、それより今から作戦会議や」
「わかった。お前がやる気だすなんてな」
「いや、もしも結界張ってまでなにやってたんやって聞かれた時に作戦会議してたんやって答えるためや。とりあえず戦力はあるんやから自滅だけはせんように気をつけておく、それだけや。こちらから攻めていくのは得策ではないやろ」
「俺は何をすればいい?」
「ミツハと一緒に慈善事業でもしとけ、ついでに破壊神を操れるようにもなっておけよ、その間に妾は犯罪者共をぶっ殺してくるから」
というわけで俺達は二手にわかれた。アルテミスとそれ以外だから二手と言えるかはわからないけどな。アルテミスが犯罪者を処理するのは大丈夫なのか? と思ったが、犯罪者などを野放しにしておくと、膨大なエネルギーが消費されて星が滅ぶ可能性があるらしいからだ。というのも、この星、いや神が作った星は全てエネルギーの総量は決まっていて、俺達がエネルギーを使えば使うほど減っていくらしいのだ。星にエネルギーを還元する方法も幾つかあるらしい。詳しいことはわからないけどな。エネルギーの総量は他の星と比べてだいぶ多いらしい。まあ1位と2位だしな。それでも他の星は戦闘用に2人で1から作っているから仲間割れは少ないし、戦う意志もあるが、俺達の星と幾つかの星は合併した星だから仲間割れなどしてしまう可能性が高い。それだけに油断は出来ないと言っていた。俺も頑張らないとな。
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