超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第2章 導かれし王編

第九十話 早すぎる成長

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「ちょっとよろしいですか?」

 俺の前に現れたのは、ソール君だった。わざわざアイテムを使ってきたようだった。

「どうした?」
「今から塔に来てもらうことって出来ますか?」

 おいおい、なんだってんだ? まさか冒険者育成スクールでやらかしたりしたのか? あれからまだ2日くらいしか経ってないぞ?

「わかった。案内してくれ」

 俺はソール君に連れられ、塔にきた。この前来た時にも通された冒険者育成スクールの会場に入った。

「失礼します」
「礼」
「おはようございます!!!」

 おお、待たれていたのか。ちょっとびっくりしちゃったよ。

「荒巻さん、お待ちしておりました。予定より早く冒険者として戦えるレベルに仕上がったかと思うので、少し確認だけしてもらってもよろしいでしょうか?」
「え!?」

 ちょ、ちょっと待って!? まだ二日しか経ってないよ!? 一週間でもちょっと足りないかなーと思ってたんだよ!?

「あっ……失礼しました、忙しいですよね……」
「あっ、いやいやそんなことないよ!? ちょっと早すぎて驚いただけだから! 手合わせくらいなら全然するよ!?」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!!!」

 めっちゃ揃ってるな。集団行動から教えてもう戦えるってやばいだろ。まあまだモンスターと戦えるほどに強くなってるかどうかはわからないけどね。

「それじゃ、1人目は誰かな?」
「坂井、いけるな?」
「もちろんです」

 ごつい男が出てきた。話によると1番強いらしい。どれほどの力を持っているか、見せてもらおうか。

「こいよ、先行は譲ってやる」
「では、いかせていただきます」

 坂井とやらは、俺の横腹に向かって蹴りを入れてきた。俺は予想外の速さに避けきれず食らってしまった。

「うわ!? お前、速くね!?」

 もちろんシャルティアたんほど速いわけではない、だが、人間のレベルは余裕で超えていた。俺より速いんじゃないかな? 流石にそれは言い過ぎか。
 その後、坂井の攻撃を永遠に避け続けていた。まあこのレベルなら余裕でモンスターを倒せるだろうし、もうそろそろ次の人に行くかな……。

「おい坂井、何故そんなに遅いんだ。もっと速かっただろう?」
「いやっ、女性に本気を出しては……」

 あっ、忘れてた俺身体だけ女だったんだな。それでなんかちょっと顔赤かったのか……じゃなくて、もっと速いだと!? 確かめてみたくなるじゃねぇか。

「おい坂井、本気を出せ。まあ本気を出さなければ死ぬだけだ。精々足掻け」

 俺は自分が持てる限りの力で坂井を攻めた。さすがに召喚はやめておいたがな。坂井はどんどん俺の攻撃が避けきれなくなってきて、後方に大きく飛んで逃げた。

「こいよ、坂井。本気を見せてみろ」
「……どうなってもしりませんよ!」

 なっ、坂井が消えた!? いや、違う。俺の後ろだ。避けきれない……。
 会場に爆裂音がこだました。俺は攻撃の威力を殺すためにタイミング良く後方へ飛んだが、それでも爆裂音が出るほどの衝撃はあった。

「やるな、坂井。合格だよ」
「……ありがとうございます」
「どうした? 不満か?」
「最後の攻撃は完全に入ったと思っていたのに平気な顔でガードされていたので」
「経験値の差だよ。俺くらいならすぐ超えれるさ。というか俺は召喚士だからな? 生身の俺くらいには勝ってもらわないと」
「……精進します。ありがとうございました」

 その後も、模擬戦形式で100人と戦ったが、雑魚モンスターどころか、パーティーとかをちゃんと組めばドラゴンくらい討伐出来るんじゃないか、というくらい強いやつしかいなかった。

「全員合格だ。まさかこれほどまでとは思っていなかったよ。だが、まだ君達が活躍出来るようにするための冒険者ギルドっていうものがないんだ。速急に用意するから、もう少しだけ訓練しておいてもらえるか?」
「わかりました!!!」

 俺は会場を出て、ソール君の元に行った。

「ソール君、ちょっと頼み事があるんだけど、いいかな?」
「なんですか?」
「冒険者ギルドの設立を頼みたいんだ」
「それはまた難しいことを……わかりました。みんなと協力して頑張ります」
「みんな?」
「ええ、塔の居心地がいいからここに住ませてくれっていう人が多かったので、その人達に何かあったら手伝うという契約で住んでもらっています」

 まあたしかに、ここほど居心地のいい場所は他にないような気もする。なんてったって娯楽施設と呼ばれるようなものはなんでもあるって感じだしな。

「それじゃあ頼んだ」
「任せておいてください」

 冒険者ギルドか、いよいよ本格的に異世界になってきたな。
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